▼第3試合 Krushスーパー・ウェルター級 3分3R延長1R
×山崎陽一(KIKUCHI GYM/第3代Bigbangスーパー・ウェルター級王者)
KO 3R 2分24秒 ※右飛びヒザ蹴り
〇小田尋久(TEAM3K)
山崎は大学時代にJリーグのセレクションを受けたこともあるサッカーエリートだったが、格闘技の道へ転向。K-1 JAPAN GROUPには2010年10月から参戦し、佐藤嘉洋、中島弘貴、松倉信太郎らと対戦。強靭なフィジカルとパワーが持ち味のベテラン。2015年7月のK-1初代スーパー・ウェルター級トーナメントでは1回戦でマラット・グレゴリアンに敗れた。2017年9月にはBigbangスーパー・ウェルター級王座を獲得。2018年9月の試合を最後にリングから離れたが、2022年3月に復帰。夜叉猿に敗れるも、10月にはアラン・ソアレスにKO勝ちして復活。2023年3月、森田奈男樹に判定負けで戦績を25勝(14KO)18敗4分とした。
小田は新極真会出身の空手家で、2021年11月に『DEEP☆KICK』でプロデビュー。2022年4月に『Stand up』で勝利すると、2023年2月の『Krush』に初参戦して夜叉猿に勝利した。戦績は4勝(2KO)無敗。
1R、小田はハイ、ミドル、ローと蹴り技を多用し、山﨑のローに後ろ廻し蹴りを合わせる大技。山﨑は右ボディストレート、左右ローとじっくりと攻めていく。
2Rも蹴りを多用する小田に山﨑は距離を潰してのショートアッパー、左右ボディ、ヒザ。離れると小田が右ローを連打、左インローを蹴る。さらに小田は後ろ蹴りで顔面を狙っていく。
3R、左ミドル、左ヒザ、左ボディと畳み込む小田に山﨑は距離を詰めてショートのフックとアッパー。小田もショートの距離で打ち合うが、ここは山﨑が有利。ならばと小田が胴廻し回転蹴りを放つと、これで山﨑は額をカットして流血。ドクターチェック後、ショートの距離でアッパーとフックを繰り出す山﨑に小田もその距離でボディやフックを打つ。そして、隙間が出来たところで小田がいかにも空手出身らしい近距離での飛びヒザ蹴り。これが見事決まり、小田の一撃KO勝ちとなった。
小田はマイクを持つと「めちゃめちゃベテラン相手にどう戦うか練習をめちゃめちゃやってきて、その結果で勝てたと思います。僕はKrushのベルトを狙っているのでどんどん上を目指していきます」とマイクアピールした。