▼フェザー級 5分3R
〇ギガ・チカゼ(ジョージア)15勝3敗(UFC8勝1敗)146
[判定3-0] ※30-27×3
×アレックス・カサレス(米国)21勝14敗(UFC16勝12敗)145.5
メインイベントを戦う8位の“コリアンゾンビ”ジョン・チャンソンに続く9位につけているチカゼは、フルコンタクト空手と伝統派空手、さらにプロキックボクシングで38勝6敗22KOの戦績を持ち、GLORYでも活躍した。
2015年にプロMMAデビューし、14勝3敗。2019年9月にUFCに参戦し、カブ・スワンソン、エジソン・バルボーザをいずれもTKOに下すなど7連勝をマークも、2022年1月の前戦でカルヴィン・ケイターに判定負け、オクタゴン初黒星を喫した。
対する15位の“ブルース・リーロイ”カサレスは、2019年2月のUFCでクロン・グレイシーに一本負けも、その後、5連勝。2022年3月にソディック・ユサフに判定負けで連勝が止まるも、ジュリアン・エローサを左ハイTKO、2023年6月の前戦では、ダニエル・ピネダに「ファイト・オブ・ザ・ナイト」の激闘の末、判定勝ち。2連勝中だ。
“ギガキック”チカゼが再び勝ち星を積み重ね、フェザー級のチャンピオン候補に名を連ねるか、それともカサレスがUFC13年目にしてキャリア最大の勝利を手にするか。
1R、オーソのチカゼ。サウスポー構えのカサレスに右インロー。ジャブを突くカサレスはワンツーの飛び込み。左右入れ替えるチカゼも右ストレートを入れる。前手の右アッパーから入るカサレスをかわすチカゼ。カサレスは後ろ廻し蹴り。左スーパーマンパンチ。かわして追うチカゼに右のサイドキック。後拳。
2R、慎重に間合いを取るカサレス。右のスーパーマンパンチをかわしたチカゼはワンツーの右を伸ばす。右ミドル、右ボディストレートを当てるチカゼ。カサレスも右ボディの飛び込み。カサレスの後ろ廻し蹴りをかわしたチカゼはカサレスの左の蹴りにカウンターの右! 一転、追うカサレスだが、チカゼの右ミドルに後退。右サイドキック、右ジャブ、ローも、その打ち終わりにチカゼが右を入れる。
3R、カサレスの入りに右をかぶせるチカゼ。回るカサレスを追うとカサレスの左ミドルの打ち終わりを追う。出入りのカサレスにワンツーの右ストレート、右ボディ打ちを見せるチカゼは、右のダブルをヒット! カサレスの右バックフィストをブロックして右を打ち込む。
残り10秒の拍子木に前詰めるチカゼは詰めて、相手の打ち返しに胴回し回転蹴りを見せるがホーン。判定は3-0(30-27×3)で終始攻めたチカゼが勝利。
マイケル・ビスピンのインタビューに「いろいろ採り入れてきたんだ。そろそろ決断をしようと思って……」とまさかの言葉に続いて、「まだまだやってやるぜ!」と叫ぶと「PPVに出たことがないんだ。12月にヤイールとやりたい」と語った。