▼ウェルター級 5分3R
〇ビリー・ゴフ(米国)9勝2敗(UFC1勝0敗)※Bellator2勝 170
[1R 3分49秒 TKO]
×木下憂朔(日本)6勝3敗(UFC0勝2敗)170.5
木下は、2022年8月の「ダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズ(DWCS)」ウェルター級 で、ジョゼ・エンヒッキを3R、左ストレートでダウンを奪ってのパウンドでTKOに下して、UFCとの契約を勝ち取った。
オクタゴンデビュー戦となった2月のアダム・フューギット(米国)戦では、先にテイクダウンを奪うフューギットに、木下は立ち上がって左ローを打つもそこに左ストレートを浴びてダウン。パウンド・ヒジを浴びて1R、 4分36秒 TKO負けした。米国フロリダのキルクリフFC所属として、今回は半年ぶりの再起戦となる。MMA6勝2敗の22歳。
対するゴフは、木下が出場したコンテンダーシリーズ2022の4週間前の「Week 2」に出場したMMA8勝2敗の25歳。今回がUFCデビュー戦となる。
アマチュアMMAでの4連勝を経て、2019年にプロMMAデビュー。Bellatorで2戦2勝で、2020年12月の『Bellator 254』では、ホブソン・グレイシーJrを2R、スタンドヒジでTKOに下している。CESでウェルター級のベルトを巻くと、2022年8月のコンテンダーシリーズに参戦。
イスラエルのシモン・スモトリスキイにいきなり左ハイでダウンを喫するも1R中にリカバリーし、左右の連打でフィニッシュ。1R TKO勝ちで、UFCとの契約を決めた。
現在、6連勝中で8勝のうち6試合をKO・TKO勝ち。オーソドックス構えで、CESでもDWCSでも、相手の蹴り足を掴んでのシングルレッグなど、組みも混ぜてのダーティーボクシングを得意とし、スモトリスキイ戦では、近距離での右アッパーを効かせて、20連打でダウンを奪い、逆転勝ちを決めている。
一方で、相手の打撃に頭を下げる癖や、自身の打ち終わりに反撃を浴びていることもあり、木下としては、ゴフの近い距離の打撃・組みに警戒しつつも、左右どちらでも打てる蹴りを有効活用したい。
またもっとも注意すべきは、ゴフのタフさか。2022年4月のCESの王座戦では序盤からマウント&パウンドのピンチに陥るも凌ぎ、2Rに前に詰めての左右の対角の打撃でダウンを奪い、DWCS同様に、逆転のパウンドアウトで王座を防衛している。
UFCで初勝利を掴むのは、木下か、ゴフか。木下はSNSでキルクリフFCでの日々を「毎日必死に生きてる」と記している。
1R、サウスポー構えの木下に、オーソのゴフ。左ストレートを当てる木下に額で受けるゴフは右ローから組みつくも切る木下。右ハイをガード上に当てる。
ワンツーからスリーのフックに繋ぐ木下。ゴフは詰めての接近戦からボディ打ちに繋ぎダブルレッグ狙いも木下は切ると左ミドル、ゴフの右ローに左ストレートを当てる木下!
跳びヒザを当てる木下だが、右インローを当てたゴフは、木下の右ジャブを受けながらも右ボディを当てて詰めると、打ち下ろしの右ボディストレートをみぞおちに! 木下がくの字になってダウン! そこにゴフが鉄槌を連打し、レフェリーを呼び込んだ。
オクタゴン初勝利のゴフは「素晴らしいストライキングが見せられたと思う、俺は誰だって倒せるストライカーだ!」と語った。木下は連敗となった。
勝者は「いつもコーナーについてくれるチームメイトのオースティンの姉か妹が亡くなった。だからチームメイトのオースティンに捧げる。ボストンで戦いたい。誰とでもやる、MSGでもいい。誰とでもやってやる」と語った。
ビリー・ゴフが強打でノックアウト勝利💥#木下憂朔
— UFC Japan (@ufc_jp) August 26, 2023
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