（C）RIZIN FF/Bellator/GONG KAKUTOGI
2023年7月30日（日）さいたまスーパーアリーナにて『超RIZIN 2 powered by U-NEXT』が二部構成で開催される。
第一部のBellatorパートはケージで行われ、「Bellatorライト級ワールドGP1回戦」として、AJ・マッキー（米国）と、パトリッキー・ピットブル・フレイレ（ブラジル）が対戦することが発表された。
元「フェザー級」王者のAJは、2022年4月のフェザー級王座戦でパトリシオとの再戦で接戦も判定負け。2022年10月のスパイク・カーライル戦で「ライト級」に転向し、判定勝ち。大晦日のRIZINとの対抗戦でもホベルト・サトシ・ソウザに判定勝ちし、2連勝中だ。
対するパトリッキーは、2019年のRIZINライト級トーナメント準優勝者。実弟パトリシオが返上したライト級のベルトを、2021年11月の「王座決定戦」でピーター・クウィリーを2R TKOに下して腰に巻き、兄弟王者となった。しかし、2022年11月の前戦でウスマン・ヌルマゴメドフに判定負けでベルトを手放しており、GPでの王座奪還を狙う。
このライト級GP1回戦屈指のビッグマッチのみ、開催日時が発表されないなか、急転直下、7.30『超RIZIN.2』のなかでの実施が決定。
パトリッキーとともに緊急来日し、会見に臨んだAJは、「日本のファンは格闘技に対するリスペクトがあり、格闘技のアートの部分に対しての理解が非常に深いと思っている。そういったみんなの前でまた素晴らしい戦いを見せられるのが楽しみで、すでに早く日本に戻ってきて、また試合がしたいという気持ちになっている」と挨拶。
さらに、今回の試合がBellatorのケージで行われることについても、「6カ月ぶりの試合が6カ月ぶりの日本での試合で、しかもケージでの開催ということで、自分がケージでやれることの全てを見せられることを楽しみにしている」と、昨年大晦日までプロの全試合をケージで戦ってきた本領を発揮できる、とした。
また、対戦するパトリッキーについては、「タフな相手だけど、この試合がライト級GPの1回戦で組まれたのは、これ以上にない素晴らしいシナリオだ。僕とピットブル兄弟とのライバル関係、確執もある。互いに敬意があるが、試合当日ケージの中に入ったらお互いをブッ飛ばすためにやる。ピットブルもそういう気持ちで来ると思う」と、弟のパトリシオと1勝1敗の因縁がある“ピットブルブラザーズとの戦い”でもあることを語った。
今回、紹介するAJのインタビューは、本誌『ゴング格闘技』325号に掲載されたものの一部で、日本でのGP開催が決まる前に行われている。
このインタビューでAJは、パトリッキーに対する優位性をグラウンドと言いながらも、「それでも僕はKOを狙いたい」と、スタンド勝負でのフィニュシュもあると語っている。
また、ライト級転向後の2試合をパトリッキーから酷評されたことについて、「ヤツはサトシと戦って、それがどんなに大変か思い知るがいい」と反論。さらに、かつてRIZINでムサエフに敗れているパトリッキーでは、自身と同じようにサトシとは戦えないと断言した。
「できたらタイトルを賭けて戦い、いつかRIZIN王者になりたい」と、GPで優勝し、Bellatorとのダブルチャンピオンの夢も描いていることを語った、AJとの一問一答は以下の通りだ。（text by Isamu Horiuchi）
