トーナメントで優勝し、第四代GRACHANフェザー級王者となった小島勝志(右)。(C)安村発/GRACHAN
2023年5月14日(日)東京・大田区産業プラザPIOにて『GRACHAN 61』が開催され、フェザー級トーナメント決勝戦、MMA7団体合同の「第一回 J-MMA ROOKIES CUP」フェザー&フライ級準決勝、「GRACHANフライ級トーナメント」準決勝などが行われた(GRACHAN放送局でのライブ配信。
▼第12試合 ㈱スターマウンテンpresents GRACHANフェザー級王座トーナメント決勝戦 5分3R
〇小島勝志(STYLE PLUS GYM)65.7㎏
[判定3-0]
×高橋孝徳(リバーサルジム新宿Me,We)65.75㎏
小島勝志は、1回戦で和田健太郎にTKO勝ち、準決勝で鍵山雄介にTKO勝ちで決勝進出。高橋孝徳は1回戦で村田俊に判定勝ち、準決勝で一度はノーコンテストになった崎山勲との再戦で判定勝ちで決勝に駒を進めた。
1R、ともにオーソドックス構え。左インローが交錯。ジャブを突く小島に高橋は左ロー。最初の高橋の組みは切る小島が右ロー。高橋もガード高く右カーフを当てる。
右カーフを返す小島。2発目はかわした高橋に左ローから左ボディを当てる小島。さらに左ボディに高橋の身体がくの字になる。
回る高橋にジャブ、カーフの小島。ワンツーを振ってからシングルレッグに入る高橋。ハイクロッチで組むが、頭をニンジャに狙う小島。頭抜き、押し込む高橋は小外がけテイクダウン! クローズドガードした小島に背中をつかせ頭を詰まらせる。
下の小島は細かいパンチ。残り15秒で高橋は強いパウンドを落とす。金網を掴んだ小島に「口頭注意」。初回は3者が小島を支持から、訂正のアナウンスで2者が小島、1者が高橋を支持した。
2R、小島の右アッパーがかすめるなら右ローから組みに行く高橋。切る小島は左ジャブ&右ロー。さらに前手の左フック。ブロックする高橋も右ストレートを突く。
右ローからサウスポー構えになる小島。オーソドックス構えに戻すと、右ボディストレート。左ボディ。高橋も果敢に左を突く。左フックをブロックして右ローの高橋。
しかしじりじりと詰める小島は高橋のレベルチェンジからの組みを切って左ジャブ、左ボディ! 高橋はワンツーから右ローを当てる。
左ローを返す小島。高橋はシングルレッグから右で差して四つから崩し。右足をかけてからボディロックで後方に倒すが、片ヒザ立ちのままの小島。
中腰で上から小島の左足をロックして左手で殴ろうとする高橋だが、小島も左小手でヒザ立ちで右を突く。3者が小島を支持。
3R、前に出る高橋。左ボディを突く小島に、右ロー。左の蹴り終わりにシングルレッグから右で差して金網まで詰める。「判定だと負けになるぞ」の声に、ボディロックから勝負に出た高橋は投げ! しかしその際で上を取るのは小島。すぐに高橋も脇を差して立ち上がる。
高橋の詰めがバッティングとなり「注意」で再開。左フックを互いに突き左ミドルを当てる高橋。ワンツーから右ローを当てて組みに行くが、組ませない小島。
残り2分。小島の左ローに、右バックフィクトを見せた高橋。さらに左ジャブ。左ミドルも当てるが決定打にはならず。ジャブを突く小島は距離を保ち、右ストレートを刺す。左耳から出血した高橋。ドクターチェック。再開。残り1分10秒。
右を突く高橋。詰めてワンツーに小島は右テンカオ。さらに右ストレートに高橋の前進が止まる。右に回る高橋に、小島が左ボディ、左右から右アッパーを突きホーン。判定は3-0で小島が勝利。トーナメント優勝で第四代GRACHANフェザー級王者となった。
ベルトを巻いた小島は、「『KOで優勝する』と言ったんですけど、高橋選手、倒せなかったです。強かった。2019年にGRACHANに出始めて、これで8勝1敗1分。いまのGRACHANでは僕が一番チャンピオンに相応しいと思います。(2022年2月の)RIZIN静岡で下手こいちゃったんで、次はチャンピオンになった僕がリヴェンジに行きたいと思います。これでまだまだ格闘技を続けることができます」と語った。