▼六鋒戦 キックボクシングルール 72.5kg契約 3分3R
〇宇佐美秀メイソン(日本/空手)
[判定3-0] ※30-27×2, 30-28
×アルバート・クラウス(オランダ/キックボクシング)
宇佐美は『INOKI BON-BA-YE』が始まった2001年5月20日生まれの21歳。日本人の父親とカナダ人の母親を持つハーフ。物心ついた頃から父親の影響で兄と共に空手道場等で格闘技を習い始め、すぐに空手界の少年部では全国区で知られる存在となった。
新極真全日本ドリームカップ優勝、新空手全日本大会優勝、新空手ガオラカップ優勝、内田塾全日本大会3連覇、白蓮会館関東選手権優勝、月心会グローブ空手優勝、正道会館全日本ジュニア大会準優勝とフルコン空手のタイトルを総ナメ。
さらにキックボクシングでも覇王キックボクシング大会優勝、ボクシングでも西日本U15大会で準優勝している。MMAに転向し、LDHのEXファイトで3連勝すると、2022年4月の『POUND STORM』でプロデビュー。KRAZY BEEのスソンに2-1の僅差で判定負けした。
クラウスはK-1 WORLD MAXで活躍したキックボクサー。2002年に初開催されたK-1 WORLD MAX世界トーナメントで魔裟斗らを破り、初代世界王者に輝いた。魔裟斗とは1勝2敗1分、アンディ・サワー、ブアカーオ、佐藤嘉洋、城戸康裕、武田幸三らにも勝利を収めており、MAX四天王の一人と呼ばれた。2年前に引退したが、今回のために復帰。
1R、右利きサウスポー構えのメイソン、オーソのクラウスに左右フックをガード上に当てるが、固めるクラウスは右のカウンター。さらにボディ打ちから左アッパー。メイソンは首相撲ヒザで凌ぐ。
左ボディを効かせたメイソン。跳びヒザも突き、左テンカオ。しかし距離を詰めるクラウスは右目を腫らしながら細かいボディ打ち。
クラウスの左下段蹴りのようなインローに左ストレートを合わせて前進するメイソン。左の打ち下ろしを見せてスーパーマンパンチで前に出るとコーナーに詰めての跳びヒザ。クラウスはガード固めて右を打つが、メイソンは左ボディを返す。
2R、詰めるクラウスに首相撲から1発ヒザを突くメイソン。左ハイを見せるメイソン。右前蹴り、右の飛び込んでのフックに、クラウスが打ち返すと、メイソンは右から左アッパー、さらに前蹴り跳びヒザで迎撃。
左ハイはブロックするクラウス。前に出ると左ストレートをガード上に当てる。左右ボディ打ちで前に出るクラウスだが、左ヒザを浴びて後退。メイソンはさらに右ヒザも。マウスピースを吐き出したメイソンに「口頭注意」。同時に右まぶたから出血したクラウスを止血する。再開もゴング。
3R、左ロー、ブラジリアンキックも見せるメイソン。右カーフも当てる。クラウスが前に出ると、首を掴んでワンキャッチからヒザ! クラウスの右まぶたの出血が多く、再び中断。再開。詰めるクラウスに、右アッパー、ボディを当てたメイソン。
一瞬止まるクラウスに右カーフも当てる。さらに詰められてもワンツー、右アッパー、右前蹴り、左の相打ちからヒザの二段蹴りと多彩な技を見せるメイソン。
倒れないクラウスだが動きが遅い。右にさばいてのフック、左右も突くか、ゴングで仕留めきれず。
判定は3-0(30-27×2, 30-28)で、キックデビュー戦でメイソンが勝利。マイクでは、周囲のサポートに感謝の言葉を述べ、「年末にお兄ちゃんも試合をするので、そっちの応援もよろしくお願いします」と、大晦日RIZINでベイノアと対戦する兄パトリックを指した。