キックボクシング
レポート

【RISE】大﨑一貴が風音を破り53kg級“最強”の座に、ハイキックで白鳥大珠がダウンを奪いYA-MANの猛攻に耐えて判定勝ち、チャンヒョン・リーが中村寛をKO、チャド・コリンズも直樹をKO、安本晴翔がハイキックKO、那須川龍心が圧倒の勝利

2022/10/15 14:10

▼第3試合 スーパーフライ級(-53kg) 3分3R延長1R
×花岡 竜(橋本道場/同級2位、53㎏賞金トーナメント ZAIMAX MUAYTHAI オープンフィンガールール優勝、KNOCK OUT BLACK初代スーパーフライ級王者)
2R負傷判定0-3 ※19-20×3
〇翼(TARGET/同級12位、第2代ジャパンキックボクシング協会バンタム級王者)


 花岡はアマチュアで28冠王を達成し、122勝20敗15分という驚異的な戦績を引っ提げて2019年春に中学卒業後すぐにプロデビュー。2020年8月の『INNOVATION』でフライ級王座認定戦を行い、勝利して無敗のまま王座に就いた。2021年9月にはトーナメントで空龍と濱田巧を破り初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級王座を獲得。今年1月の『NO KICK NO LIFE』では石井一成を圧倒しての判定勝ちで周囲をあっと言わせ、3月には岡山で開催されたオープンフィンガーグローブ着用トーナメントも制した。4月にはペットソンチャイにも初回KO勝ち。6月にRISE初参戦を果たすと滉大に判定勝ち、8月には政所仁にTKO勝ちして連勝。戦績は17勝(7KO)1敗1分。“平成最後の怪物”と呼ばれている。


 翼は2019年11月に流血戦を制してジャパンキックバンタム級王者となり、デビュー以来9戦無敗を誇っていたが、2020年11月にWBCムエタイ日本統一&NJKFバンタム級王者の一航に判定で敗れ初黒星。2021年7月の『NO KICK NO LIFE』では加藤有吾にも判定負け。2022年2月にジムを移籍してRISEに初参戦すると鳩にKO勝ちを収めたが、続く3月は京介にKO負け。7月には溜田蒼馬を2RでKOしている。戦績は10勝(6KO)3敗1分。


 1R、花岡はステップを踏みながら右ローを蹴っていき、好戦的に前へ出るサウスポーの翼をかわしていく。中盤からは花岡が前へ出て速いパンチのコンビネーションからヒザ。しかし、前へ出る翼が左ストレートをヒットさせて花岡を後退させる。花岡もヒザと右ストレート、右ヒザで反撃するが、どんどん前へ出て攻める翼の右ストレートに何度も仰け反らされて印象が悪い。翼は偶発的なバッティングで右目の上をカット。


 2Rも翼がパンチで前へ出ていく。打ち合いに持ち込んでワンツー、左右フックを繰り出す翼。花岡はそのパンチをかわし、ブロックして右フック、右ストレート、ヒザを返す。翼はコーナーへ追い込んで右ストレートで仰け反らせる。花岡は左右に構えをスイッチさせて右ミドルのフェイントから右ストレート、二段前蹴りと多彩な技を繰り出す。翼の流血酷くなりドクターチェック。再開後、前に出る翼へ前蹴り、右ストレート、ヒザと花岡が押し返す。それでも前へ出る翼。


 ここで翼に3度目のドクターチェックが入り、流血がひどくドクターストップ。負傷判定となり、1Rに攻勢を見せた翼の勝利に。負傷判定という結果ではあるが、大番狂わせとなった。花岡は左足を引きずり、セコンドの肩を借りて退場していった。

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