キックボクシング
レポート

【RISE】大﨑一貴が風音を破り53kg級“最強”の座に、ハイキックで白鳥大珠がダウンを奪いYA-MANの猛攻に耐えて判定勝ち、チャンヒョン・リーが中村寛をKO、チャド・コリンズも直樹をKO、安本晴翔がハイキックKO、那須川龍心が圧倒の勝利

2022/10/15 14:10

▼第8試合 Super Fight!-64kg契約 3分3R延長1R
×直樹(BRING IT ONパラエストラAKK/第7代RISEライト級王者)
KO 2R 2分42秒 ※左フック
〇チャド・コリンズ(オーストラリア/Strikeforce/WMCインターナショナルスーパーライト級王者、WKA豪州スーパー・ライト級王者、WBCムエタイ・クイーンズランド州同級王者)


 直樹は伝統派空手出身で、2015年RISING ROOKIES CUPスーパーフェザー級で優勝後、独特の間合い操作と当て感の良さでRISEライト級の上位選手として長く活躍。2019年11月にはムエタイ大会『スックワンキントーン』でスーパーライト級王座決定戦に勝利し、プロ初戴冠を果たした。2020年10月の「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」では準決勝で優勝候補の白鳥大珠をTKOで破る番狂わせを演じ、決勝では原口にKOで敗れるもインパクトを残した。2021年1月には第7代ライト級王座に就き、9月には白鳥との再戦で返り討ち。今年4月に山田洸誓との王者対決でKO負け、8月にはGLORYのドイツ大会に参戦したが判定で敗れ連敗中。戦績は19勝(10KO)7敗。


 コリンズはタイ在住のオーストラリア人選手でこれまでにセクサン、パコーン、サックモンコンといったムエタイのスター選手を次々と撃破。2019年2月の『KNOCK OUT』で初来日し、KNOCK OUTスーパーライト級王者・不可思から右ヒジでダウンを奪い、判定勝ちした。4月にはシュートボクシングに参戦し、海人にも判定3-0(50-48×2、49-48)で勝利。その後もタイを中心に試合を重ね、今年5月にはルンピニーでジャック(タイ)に判定で敗れている。RISEには8月の大阪大会に初参戦を果たし、RISEウェルター級王者・中野椋太から1RでTKO勝ちを奪っている。同階級で指折りの世界的強豪だ。戦績は51勝(26KO)18敗2分。


 1R、直樹は前に出てくるコリンズに左右ボディを打っていく。コリンズは右のパンチを振りながら左ミドル。直樹は左右ボディをしっかりと連打で当てていく。コリンズは右ローとワンツー、直樹も右ローと左右ボディ。コリンズの前進に直樹は下がるがボディをしっかりと当てていく。コリンズが伸びる右ストレート。直樹が下がりながら蹴る右カーフにコリンズは足が流れ始めた。それでも前へ出るコリンズが攻めの姿勢。


 2Rも前に出るのはコリンズ。右ロー、左ミドル、そして伸びる右ストレート。直樹は反撃に転じて左右ボディで前へ出るが、コリンズもすぐに押し返す。そこへ直樹が右ボディ、左の前蹴り。面白いようにボディを当てていく直樹。コリンズはボディをかばうようにヒザを上げながら入っていき、右ローを蹴るが直樹は右カーフ、さらにボディ。いいペースで戦っていた直樹だったが、コリンズの左フックをもらって大きくグラつく。


 このチャンスを見逃さなかったコリンズが追撃のパンチでダウンを奪い、最後もラッシュから左フックで倒れ掛かった直樹へもう一発左を見舞い、仰向けにダウンする直樹。ここでレフェリーがストップした。



 コリンズはマイクを持つと「日本が大好きです。一番大好きな国です」と話した。また、コリンズは花道でベルトを巻くポーズでタイトルマッチをアピールしていた。

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