キックボクシング
レポート

【RISE】大﨑一貴が風音を破り53kg級“最強”の座に、ハイキックで白鳥大珠がダウンを奪いYA-MANの猛攻に耐えて判定勝ち、チャンヒョン・リーが中村寛をKO、チャド・コリンズも直樹をKO、安本晴翔がハイキックKO、那須川龍心が圧倒の勝利

2022/10/15 14:10

▼第9試合 Super Fight!-62.5kg契約 3分3R延長1R
〇チャンヒョン・リー(韓国/RAON/第5代RISEスーパーフェザー級王者)
TKO 2R 1分39秒 ※レフェリーストップ
×中村 寛(BK GYM/ライト級3位、第6代DEEP☆KICK-60kg級王者)


“韓国の鉄拳”リーは強打を武器に数々の日本人ファイターを撃破。2017年にRISEスーパーフェザー級王座を戴冠。2018年KNOCK OUTアジアトーナメント(ヒジあり)に出場すると町田光、森井洋介をTKOで下し決勝戦へ駒を進めたもののヨードレックペットに敗れ準優勝。2019年3月より開幕した「RISE WORLD SERIES -61kgトーナメント」では1回戦で裕樹に勝利したが、準決勝で梅野源治に敗れた。今年7月、約2年半ぶりに来日して暫定王者の一馬と王座統一戦を行い、ダウンを奪われるも逆転KOで初防衛に成功している。戦績は27勝(14KO)12敗1分。


 中村は野性味あふれるファイトスタイルから、“人獣”とも評される。日本拳法仕込みのサウスポーから放たれる破壊力抜群のパンチを武器に、2019年6月のRIZINで元RISEフェザー級王者・一刀を相手に壮絶な2RKO勝利を収め、一気に注目株となった。2019年7月にRyuki戦でプロ初黒星を喫し、2020年7月の復帰戦でも判定負けとなったが、11月のRISEで魚井フルスイングを初回KOして復活。2021年7月には大雅からダウンを奪って判定勝ち。11月にはYA-MANに判定負けを喫したが、大激闘を演じて強烈なインパクトを残す。今年6月の『THE MATCH 2022』ではレオナ・ペタスから番狂わせの勝利を収めた。戦績は12勝(10KO)4敗。第6代DEEP☆KICK -60kg王者。


 1R、サウスポーの中村は右へ動きながら左ストレート、左ハイ、左ボディ。リーはガードを固めてじりじりと前へ出ていくが、右ローがローブローに。再開後も右へ動きながら力強い左ストレート、左ボディ、左ハイを打ち込む中村。リーは中村の攻撃が終わるとジャブ、右フックで前へ出る。左ストレートをヒットさせて、さっと離れる中村。リーは距離を詰めてボディから顔面のコンビネーション。中村の右フックをかわして左フックを打ち込むリー。


 2Rはリーが前へ出ていく。左フックから右ストレートを打ち抜き、中村をコーナーへ吹っ飛ばす。詰めてくるリーへ左ストレートを打つ中村だが、リーは左右ストレート、そして左右フックの連打。ステップで逃げる中村だが、リーは逃さず右ストレートから右フックのダブルで中村から2度目のダウンを奪った。ここでレフェリーが試合をストップ。リーが“鉄拳を炸裂させてTKO勝ちした。



 リーはマイクを持つと「今日はKOで勝ててすごく嬉しく思っています。ただ1Rにローブローをしてしまったことは本当に申し訳なく思っています」と頭を下げ、「12月25日の試合でもっと強い姿で皆さんにお会いしたいと思います」と、12・25両国国技館大会への参戦をアピールした。

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