キックボクシング
レポート

【RISE】大﨑一貴が風音を破り53kg級“最強”の座に、ハイキックで白鳥大珠がダウンを奪いYA-MANの猛攻に耐えて判定勝ち、チャンヒョン・リーが中村寛をKO、チャド・コリンズも直樹をKO、安本晴翔がハイキックKO、那須川龍心が圧倒の勝利

2022/10/15 14:10

▼第1試合 フライ級(-51.5kg)3分3R
〇那須川龍心(TEAM TEPPEN/2021年RISE Nova 全日本大会 -55kg級トーナメント優勝、Stand Up Aクラストーナメント-55kg級優勝)
判定3-0 ※30-26×3
×吉田亮汰朗(BK GYM)


 那須川は2021年RISE Nova全日本大会-55kg級トーナメント優勝、Stand Up Aクラストーナメント-55kg級優勝、2021年RISE NovaジュニアAクラストーナメント-50kg級優勝などアマチュアで経験を積み、今春から高校生となって4月のRISEでプロデビュー。笠原直希に判定勝ちして白星で初陣を飾った。しかし、6月の『THE MATCH 2022』ではK-1の大久保琉唯に判定で敗れ初黒星。8月の平山龍馬戦からフライ級に階級を下げ、TKO勝ちで再起を果たした。


 吉田は中村寛と同門で1勝2敗の戦績。ボクシングで京都府の新人王になった実績がある。「中村とファイトスタイルが似ている。油断のできない相手」(伊藤隆RISE代表)だという。今回がRISE初参戦。


 1R、ゴングと当時にコーナーを飛び出した那須川はジャンピングハイキックの奇襲攻撃。これは吉田にかわされたが、その後はジャブからの右ストレートを的確に当てていく。サウスポーの吉田は那須川の右ストレートからの左フックを浴びながら右ローと左ミドルを返していく。前に出る那須川が圧をかけて右ロー、ワンツー、右ストレートからの左フックとパンチでヒットを奪っていった。


 2R、セコンドの兄・天心からアドバイスを受けてコーナーを出た那須川。吉田は右ローを蹴るが、那須川の右ストレートが伸びる。左ミドルを蹴られるとすぐに左ボディを返す那須川。右ストレートもまともに入り、吉田のアゴが上がる。左フックからのヒザ蹴りで前へ出る那須川に吉田もパンチを繰り出すがヒットを奪うのは那須川だ。右のヒザが2度ボディへ鋭く突き刺さる。さらに那須川は追いかけて左フック、右ヒザ、右ハイキック2発と圧倒する。


 3R、那須川は左ボディから右ロー、さらにジャブを出しながら追いかけていき右ヒザをジャンプしてボディへ突き刺す。スピードのある手数・回転力で那須川の一方的な展開が続き、吉田には2度目のクリンチでレッドカードが提示された。さらに詰める那須川は吉田のパンチをかわしての右ストレート、左フック、右ヒザ。何度もヒットを奪う那須川だが吉田もフラフラになりながら立ち続け、最後は那須川もやや攻め疲れを見せた。


 判定はジャッジ三者とも30-26の大差で那須川の勝利。圧倒的な手数、スピードを見せつけた。

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