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【K-1】トーナメントは黒田斗真が壬生狼一輝を31秒KOで優勝、林健太が大逆転KO勝ち、MIOが菅原美優を判定に降す、西元也史がMOMOTAROを一撃KO

2021/05/30 11:05
K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K-1バンタム級日本最強決定トーナメント~2021年5月30日(日)神奈川・横浜武道館 ▼第16試合 K-1 WORLD GP 2021 K-1バンタム級日本最強決定トーナメント決勝戦 3分3R延長1R×壬生狼一輝(力道場静岡/第7代Krushバンタム級王者)KO 1R 0分31秒 ※左ストレート〇黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード)※黒田がトーナメント優勝。  バンタム級ワンデートーナメントの決勝戦は、壬生狼と黒田で争われた。  1R、壬生狼は左へ回り込みながらローを蹴るが、正面に立ったところで黒田がワンツーの左ストレート一閃。この一発が槍のようにまっすぐ突き刺さり、壬生朗は大の字にダウン。そのまま動けず、黒田が秒殺KOで優勝を果たした。  黒田は1回戦で池田幸司を2R2分10秒、左飛びヒザ蹴りでKO。準決勝では松本日向から2度のダウンを奪って大差の判定勝ち。パーフェクトに近い形でのトーナメント制覇となった。  黒田はマイクを持つと「K-1ファンの皆さん、始めまして。まず今まで支えてくれたお母さん、ありがとうございました。武尊選手みたいな選手になれるか分かりませんが、僕なりのやり方でK-1を盛り上げていこうと思っているので黒田斗真をよろしくお願いします」と初々しくアピールした。 [nextpage] ▼第15試合 スーパーファイト K-1フェザー級 3分3R延長1R〇椿原龍矢(月心会/K-1フェザー級王者)判定3-0 ※30-29×2、30-28×玖村修平(K-1ジム五反田チームキングス)  椿原はK-1甲子園2017 -55kg王者。2020年7月にフェザー級に階級を上げ、その一戦目ではかつて江川優生に勝利した桝本翔也を左ハイキック一発でKO。同年9月、K-1で江川から番狂わせの勝利を奪い、2021年3月のタイトルマッチでの再戦でも返り討ちにして第4代K-1 WORLD GPフェザー級王者となった。戦績は12勝(3KO)3敗1分。  玖村は空手を学び、キックボクシング転向後は2017年6月にNJKFバンタム級王座を獲得。2018年6月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、2019年6月には「K-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント」に出場。同年10月の試合を最後に網膜剥離(全治3カ月)で戦線離脱していたが、階級を上げて復帰。「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」では準決勝で新美貴士に敗れて涙をのんだ。2021年3月のK-1では鷹大から勝利を収めている。戦績は15勝(7KO)8敗1無効試合。  1R、同時に出した右で玖村がヒットを奪う。椿原はいったん距離を取り、パンチからハイキックにつなげて前へ出る。椿原もアグレッシブに前へ出て打ち下ろすような右ストレートを放つ。さらに蹴りへつなげ、パンチだけでは終わらない。  2R、ステップを踏みながら距離の長いパンチを繰り出す椿原。玖村は椿原が入ってくるところに左右フックを放つが、椿原はまともにはもらわない。パンチから蹴り、蹴りからパンチにつなげる椿原。終盤、打ち合いに来た椿原に玖村も右フックをヒットさせた。  3R、椿原はステップを踏みながら玖村が出てくるのを待つ。玖村が出てくると右フック、右ストレート。右ボディからの左ハイも繰り出す。玖村はワンツー、右フックも玖村はバックステップでかわす。右ストレート、右フックを当てては椿原が距離を取り、玖村の攻撃はかわされた。  判定は3-0で椿原が勝利。マイクを持つと「チャンピオンとして1回目の試合で勝ててよかったです。でも練習したことが出なかったし、もっとできることあるので次回期待してください」と、まだ満足していないと語った。 [nextpage] ▼第14試合 スーパーファイト K-1スーパー・ライト級 3分3R延長1R〇林 健太(FLYSKY GYM)KO 2R 2分35秒 ※3ノックダウン×ヴィトー・トファネリ(ブラジル/ブラジリアンタイ/闘英館) 林はK-1参戦経験のある空手家の父を持ち、2013年にKrushでプロデビュー。強打を武器に2018年12月のK-1ライト級世界最強決定トーナメントで優勝すると、2019年3月にK-1 WORLD GPライト級王者・卜部功也に挑戦。下馬評を覆す勝利で第3代K-1ライト級王座に就いた。その後はデニス・デミルカプと金子大輝にKO勝ちと順調に白星を重ねて6連勝を飾ったが、2020年3月に朝久泰央に不覚を取り、12月にはゴンナパーに敗れライト級王座を失った。戦績は18勝(13KO)7敗2分。  トファネリは世界闘英館空手道選手権大会70kg未満級優勝。MMAとキックボクシングの二刀流で、キックボクシングでは2018年5月の『RISE』で直樹に判定負け、2020年7月のRISEで原口健飛に敗れたが、中野椋太や麻原将平を鮮やかなバックスピンキックでKOしている。2020年11月のK-1に初参戦し、ウェルター級で野杁正明に判定負け。スーパー・ライト級に階級を落とした2戦目では元Krush王者・鈴木勇人からTKO勝利を収めた。戦績は15勝(10KO)9敗1分。  1R序盤からパンチで攻めていくのは林。ストレート、フック、アッパーとパンチのコンビネーションを回転させ、トファネリを下がらせる。さらにヒザもボディへ突き刺す。蹴りで対抗しようとするトファネリだが、林のパンチに追い回される形に。しかし、コーナーへ詰めて林が左ボディを打ったところにトファネリが右ストレートを放ち、林がダウン。再開後、トファネリはパンチから後ろ廻し蹴り、ハイキックを繰り出す。林は右ローで対抗。  2R、ダウンを奪い返そうと前に出る林だが、トファネリのバックハンドブローで2度目のダウン。林はジャブから右ロー、そしてヒザにつなげる。左ボディも攻める。トファネリはバックスピンキック。しかし、林が右を連打してダウンを奪い返す。さらに右で追い打ちを懸ける林。左ボディで動きを止め、パンチの連打でスタンディンダウンを追加。  右を連打する林。最後は右フックで3度目のダウンを奪い、林が逆転KO勝ちを飾った。  林はマイクを持つと「1年半も勝てなくて、去年はボロボロで2回しか試合ができず。でもたくさんの人たちが応援してくれて、ここまでしてくれたのに結果出さないとクソだぞって思って。倒されちゃったけれど練習の成果が出たかなって」と笑顔で語った。 [nextpage] ▼第13試合 スーパーファイト K-1女子アトム級 3分3R延長1R〇MIO(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元シュートボクシング日本女子ミニマム級王者)判定2-0 ※29-29、30-29、30-29×菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/Krush女子アトム級王者)  MIOはシュートボクシング女子軽量級のエースとして活躍したが、2019年7月に突如シュートボクシングからの引退を発表。同年8月24日にK-1電撃参戦を表明し、2020年9月のK-1大阪大会でK-1デビュー戦を行ったが、高梨knuckle美穂に判定3-0で敗れた。今年3月、2戦目でボクシング&キックボクシングで15戦無敗だった元プロボクシングWBO女子世界ミニフライ級王者・山田真子からダウンを奪って初黒星を付けている。戦績は39勝(4KO)5敗。  菅原は第5回K-1アマチュア全日本大会チャレンジBクラス女子-50kg優勝、第6回・第7回K-1アマチュア全日本大会チャレンジBクラス女子-45kg優勝の実績を引っ提げて2019年1月にプロデビュー。2戦目で初黒星を喫したがその後は負けなしで、2020年11月の女子アトム級王座決定トーナメント決勝戦で第3代Krush女子アトム級王座に就いた。2020年3月に美容技術専門学校を卒業し、“戦う美容師”として活動している。今年3月には3戦全勝のホープNOZOMIからダウンを奪って勝利。戦績は6勝1敗。  1R、ジャブと右ローで前へ出ていくMIOに菅原は前蹴りとサイドキック。右ローの蹴り合いがあり、菅原が前足を上げるとMIOも同時に上げて、着地すると同時にMIOが前に入ってパンチを連打する。菅原の前足での攻撃をかなり警戒している様子のMIO。 2R、前に出るMIOに菅原はロープ近くまで下がるが、MIOを前蹴りで突き放す。菅原の前足の蹴りをもらわない代わりに、MIOの攻撃もなかなか当たらない。コーナーへ詰めると右ストレートを打つMIO。菅原がパンチを出してくるとMIOも前へ出る。菅原の前蹴りをさばいて右オーバーハンドを繰り出すMIO。その後も右フックを2度MIOが決めた。  3R、MIOの方から前蹴りを蹴り、前へ出ていく。菅原もワンツーで前に出るところを見せる。インファイトして1,2発と単発だがパンチを当てるのはMIO。菅原がワンツーを出しながら前へ出るが、MIOは当てさせず。  単発ながら右を多く当て、前へ出ていたMIOが判定2-0で勝利。MIOが女子アトム級頂上決戦を制した。  MIOはマイクを持つと「ちょっとしょっぱい試合になってしまったんですけれど、アトム級とミニマム級の女子をK-1で盛り上げていきます」と話した。 [nextpage] ▼第12試合 スーパーファイト K-1スーパー・フェザー級 3分3R延長1R×MOMOTARO(OGUNI-GYM)KO 2R 2分50秒 ※左フック〇西元也史(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)  MOMOTAROは2010年10月にNJKFでプロデビューし、2014年11月にNJKFフェザー級王座に就く。2015年9月には10連勝でWBCムエタイ日本統一王者になると、2016年4月にはWBCムエタイ米国フェザー級王者にも完勝。タイ、中国でも試合を重ね、2017年6月にはWBCムエタイ・インターナショナル王座を獲得。  2019年には『ONE Championship』と契約し、3月のONE初参戦でケニー・ズィー(中国)に判定勝ちも、4月に元ルンピニー3階級王者ルーシラー・プーケットトップチーム(タイ)に判定負け。しかし、9月のシントンノーイ・ポーティラックン(タイ)との試合では、41秒KO勝ちの番狂わせを起こした。2020年1月にはONEでペッダム・ペッティンディーアカデミー(タイ)に判定2-0で敗れ、12月のONEではボルター・ゴンサルベス(ブラジル)にTKO勝ち。ONEでの戦績を3勝2敗としていた。3月27日にK-1参戦を発表。戦績は32勝(8KO)11敗1分。  西元は伝統派空手をバックボーンに持ち、2019年9月大会からKrushに初参戦。友尊をハイキックでKOするインパクト大のKrushデビューを飾ったが、1朝久泰央、松本涼雅、TETSUに泥沼の3連敗。しかし、2021年3月のKrushでSATORU成合をKOし、連敗から脱出した。戦績は10勝(10KO)6敗2分。  1R、MOMOTAROは右に左にと構えを変え、ハイキック、前蹴りを放っていく。西元はじりじりと前へ出て右フックを放つ。前へ出てくる西元を左右フックで迎え撃つ。サウスポーで西元が来るのを待ち、左ストレートと右フックを合わせに行くMOMOTARO。  2Rもじりじりと前へ出るのは西元。MOMOTAROにロープを背負わせると左右フックを繰り出すが、MOMOTAROもすぐに攻撃を返す。細かくパンチ、蹴りを出して西元から離れていくMOMOTARO。しかし、西元が右ストレートでMOMOTAROをコーナーへ詰めての左フックが炸裂。前のめりに倒れたMOMOTAROを見てレフェリーが即ストップした。  マイクを持った西元は「どうすか、俺の試合。これがK-1のレベルやろ、K-1なめんな」と勝ち誇った。 [nextpage] ▼第11試合 K-1 WORLD GP 2021 K-1バンタム級日本最強決定トーナメント・準決勝戦(2) 3分3R延長1R×松本日向(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/K-1カレッジ2018 -55kg王者)判定0-3 ※25-30、26-30×2〇黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード)※黒田が決勝戦へ進出。  準決勝第2試合は、1回戦で鵜澤悠也を判定3-0に降した松本と、池田幸司に2RでKO勝ちした黒田の対戦となった。  1R、前に出てくる松本に左フックを引っ掛け、右のジャブで迎え撃つサウスポーの黒田。松本が左ハイを蹴ってきたところをさばいて、すかさず右ストレートのカウンターでダウンを奪う。黒田が長いリーチから繰り出すパンチは伸びもあり、松本はよけにくいか。  2R、松本は距離を詰めてインファイトを仕掛ける。黒田は左ミドルで迎え撃つ、左ストレートにつなぐ。松本は身体を左右に振って入ろうとするが、そこへ黒田が左ストレートを出してくるため入れない。そして黒田の左ミドルに松本が右ローを蹴り返したところへドンピシャのタイミングの左ストレートでダウンを奪う。松本はバックハンドブローを放つが、黒田はしっかり防御。  3R、気合いを発してコーナーを飛び出した松本。その右ローにまたも左ストレートを合わせに来る黒田。前に出てパンチを出そうとする松本へ黒田が左ストレート連打から右アッパー。逆転を狙う松本だが、ディフェンスもいい黒田は当てさせない。最後まで逆転を狙って攻めた松本だがタイムアップ。  2度のダウンを奪った黒田が大差の判定勝ちで、壬生狼が待つ決勝戦へ駒を進めた。 [nextpage] ▼第10試合 K-1 WORLD GP 2021 K-1バンタム級日本最強決定トーナメント・準決勝戦(1) 3分3R延長1R×大村修輝(POWER OF DREAM/K-1甲子園2020 -55kg準優勝)判定0-3 ※9-10×3〇壬生狼一輝(力道場静岡/第7代Krushバンタム級王者)※壬生狼が決勝戦へ進出。本戦の判定は30-30×3。  準決勝第1試合は、1回戦で萩原秀斗を延長戦の末に降した大村と、野田蒼を判定2-1で降した壬生狼の対戦。  1R、壬生狼はサウスポーの大村に左ロー、右インローを放っていく。そのローに左ミドルを合わせる大村。壬生狼が徐々にプレスを強め、左右フックをガードの上からでも叩きつける。大村はカウンターをとるが壬生狼は下がらず連打を繰り出す。大村は1回戦に続き、両足を素早く前後に入れ替え構えを左右にスイッチして挑発する。  2R、壬生狼は右ミドルを多用し、大村が右フック、右ストレートを当てに行く。壬生狼は前に来る大村を右ストレートで迎え撃つ。壬生朗が左右ボディからの右ストレートを皮切りに攻撃をまとめる。大村はクリンチ。大村は下がりながらも内廻し蹴りを繰り出す。  3R、大村は右足を上げて蹴りのフェイント。壬生狼はこれを相手にせず、左右ボディから右ストレートにつなぐ。壬生狼の攻撃を回り込んでかわす大村。このラウンドはオーソドックスに構える。大村は打ち合いで右フックを強打、壬生狼も打ち合う。右フックを叩き込む壬生狼に大村は後ろ蹴りで対抗するが、壬生狼は左右フックを出しながら前へ出る。最後は両者足を止めてフックの打ち合い、大村が有効打。  延長Rも前に出るのは壬生狼。大村はジャンプしての左右ヒザを多用、出入り早く、自分の攻撃をまとめると壬生狼が打ち返す前に離れる。壬生狼はボディへの連打から左右フックにつなげる。手をグルグル回して余裕をアピールする大村。大村の左フックがビッグヒットし、残り1秒で両者足を止めての打ち合い。ここで大村が大振り、壬生狼がストレートでヒットを奪う。  判定は3-0で壬生狼が勝利。驚異のルーキー・大村を振り切った。 [nextpage] ▼第9試合 スーパーファイト K-1スーパー・フェザー級 3分3R延長1R〇島野浩太朗(菅原道場)判定3-0 ※30-27×2、30-26×佐野天馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)  島野はMA日本キックボクシング連盟をホームリングに、2011年からK-1 JAPAN GROUPに参戦。強打を武器にトップ戦線で活躍し、北井智大、レオナ・ペタスらをKOし、皇治、卜部功也、卜部弘嵩らトップファイターたちと拳を交えてきた。2018年6月に郷州征宜を破り第7代Krushスーパー・フェザー級王座に就くと、同年12月に大岩龍矢を退けて初防衛に成功。しかし、2019年3月の2度目の防衛戦で西京佑馬に敗れ、ベルトを失った。前戦は2021年3月、三輪裕樹に判定勝ち。戦績は26勝(15KO)14敗。  佐野は2014年Krush-55kg新人王、2015年K-1甲子園準優勝で2017年12月には『Bigbang』でフェザー級王座を獲得。2018年11月には初防衛にも成功している。Krushでは2013年7月から9連勝を飾り、2015年1月には元K-1スーパー・バンタム級王者の武居由樹にも勝利を収めている。2020年3月にスーパー・フェザー級に階級をアップしたが、山本直樹に判定負け。戦績は19勝(3KO)9敗。  1R、ワンツーで前へ出る佐野に島本は得意の左右ボディで応戦。佐野はヒザも突き上げる。佐野は奥足へのローを決めるが、島本は表情を変えずボディを打ってくる。  2R、ローの交換から佐野が左ミドルの4連打。島野がボディを内に行くと佐野は左フックを合わせる。佐野はさらに左ボディ。島野はパンチを叩きつけて前へ出るが、佐野は左奥足ローで動きを止める。佐野にクリーンヒットを許していが島野だが、ここへ来て左右フックをヒットする。  3R、打ち合いに行く島野だが佐野の左フックを合わされ、右フック直撃からの返しの左フックでダウンを奪われる。立ち上がった島野はそれでも足を止めての打ち合いに行き、島野の左右フック、アッパー、ボディがヒットする。佐野も打ち返すが島野の手数が圧倒的に上回る。打ちまくる島野に佐野も応え、足を止めての打ち合い。佐野も息を吹き返して右ストレート、左フック、右ハイをヒットさせ、右ストレートで2度目のダウンを追加。そしてゴング。  2度のダウンを奪った佐野が判定3-0で島野を振り切った。 [nextpage] ▼第8試合 スーパーファイト -56kg契約 3分3R延長1R〇佐々木洵樹(POWER OF DREAM)判定3-0 ※30-28、30-26、30-27×ラット・エイワスポーツジム(タイ/エイワスポーツジム)  佐々木は元プロボクサーで、OPBF東洋太平洋フェザー級13位、日本フェザー級7位になった実績を持つ。2019年2月からKrushに参戦すると、11月には晃貴を判定で破り、僅か3戦目にしてKrushバンタム級王座に就いた。2020年3月には初防衛戦が決まっていたが、新型コロナウイルスの影響でサンベル・ババヤン(アルメニア)が来日不可能となり試合中止。王座を返上し、8月のKrushでスーパー・バンタム級転向第一戦を行い、龍斗に判定勝ち。12月K-1初参戦では璃明武との無敗対決も制して戦績は5勝(1KO)無敗。  ラットは元ルンピニースタジアム・バンタム級3位で、ムエタイで170戦以上のキャリアを誇る。ラック・エスジムとして2011年ごろから日本で試合を行い、2011年2月には『ムエローク杯59kg級ムエマラソン』にて準決勝でゴンナパーを破った戦績が光る。今回がK-1に初参戦。戦績は102勝(31KO)64敗7分。  1R、サウスポーの佐々木が前へ出て右ローから左フック、左ボディから右フックと積極的な攻め。ラットは右ミドルを蹴ろうとするが、佐々木の踏み込みの速さで距離が合わない。  2R、ラットは右ミドルを多用、佐々木が近付くとヒザ蹴り。ロープを背にして佐々木が攻めてくるとかわして自分の攻撃を入れるという待ちの戦法。  3R、佐々木は左ボディストレート、右アッパーで突っ込むが、ラットは組み付く。レフェリーは警告を与える。佐々木は右アッパー、左ボディと飛び込んでの一発を当てるが、ラットは組み付く。レフェリーはイエローカードを提示。佐々木は左ボディ、ワンツーと攻めるがすぐにラットに組まれてしまい一発で攻撃を遮断される。  判定は大差を付けたジャッジもあったが、判定2-0で佐々木の勝利となった。 [nextpage] ▼第7試合 スーパーファイト K-1フェザー級 3分3R延長1R〇斗麗(WIZARDキックボクシングジム)判定3-0 ※30-28×2、30-29×亀本勇翔(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)  斗麗はオランダの名門Mike's Gymでも練習を重ね、2018年12月に16歳の若さでプロデビュー。5連勝で「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」にエントリーされ、優勝候補と目されていたが、右手首キーンベック病(手首の月状骨がつぶれて扁平化する病気)で全治2カ月のため無念の欠場。2021年2月に6戦無敗でKrushフェザー級王者・新美貴士に挑んだが、判定で初黒星を喫した。戦績は6勝(3KO)1敗。  亀本は2015年12月に瀧谷渉太、2018年1月に森坂陸、2019年2月に出貝泰佑から勝利を収めている。また、敗れはしたものの武居由樹、玖村将史とも拳を交えた。2019年11月にはトーナメントを制してBigbangスーパーバンタム級王座を獲得。2020年12月にK-1初参戦し、軍司泰斗と対戦したがKO負けを喫した。戦績は10勝(2KO)9敗。  1R、サウスポー同士。ジャブを繰り出す斗麗は亀本が放つ蹴りをさばいてすぐにパンチを返す。  2Rもジャブを突いて前へ出る斗麗。亀本をコーナーへ追い込んでアッパー、フック、ヒザを入れる。両者ローを蹴るが、斗麗が連打で亀本を転倒させた。パンチで前へ出るとヒザ蹴りへつなぐ斗麗。流れるように技を繰り出す斗麗に亀本は後手に回る。亀本のバックハンドブローを空振りさせると斗麗は左フック。  3R、接近してショートのパンチを打つ斗麗。亀本は右フックを繰り出して前へ出ていくが、斗麗はすぐにジャブで押し戻す。亀本のパンチをかわし、逆にワンツー、左フックを打つ斗麗。さらに肩を当てるようにして前へ出て自分の攻撃に繋ぐ。  最後にも攻撃をまとめた斗麗が判定勝ちを収めた。 [nextpage] ▼第6試合 スーパーファイト K-1女子アトム級 3分3R延長1R×MOE(若獅子会館)延長R 判定0-3 ※9-10×3〇優(NEXT LEVEL 渋谷)※本戦の判定は29-30、29-29、30-30。  MOEは第19回K-1チャレンジ女子Bクラス -45kg優勝。現役JKファイターとして2018年12月にKrush初参戦。強豪を相手に連敗を喫したが、「第3代Krush女子アトム級王座決定トーナメント」では準決勝でチャン・リーを破って決勝へ進出。菅原美優に敗れて戦績は3勝4敗となった。今春、高校を卒業して初の試合でK-1に初出場。  優は中学・高校と陸上部に所属し、インターハイで4位の実績を持つ。30歳を過ぎてからキックボクシングを始め、現在は代官山にある美容室のオーナーでありアイリスト(アイメイクアーティスト)。2017年5月にKrushでプロデビュー。2019年11月にチャン・リーから勝利するも、2020年7月の「第3代Krush女子アトム級王座決定トーナメント」準決勝で菅原美優に敗れ、11月の山田真子戦でも敗れて戦績は2勝5敗1分となった。北斗会館押上道場から女子の名門・NEXT LEVEL渋谷に移籍して初の試合となった。  1R、優は右ストレートを積極的に繰り出していく。MOEは右ロー。2人とも手数が少なく、距離がやや遠いか。  2R、お互いに踏み込んでワンツーを打ち、優はローと右ストレートで前に出る。MOEも左ミドルで応戦。優は右ローを2発、そして前蹴り。1Rよりは両者前に出たが、後半はやや両者手数が減った。  3R、優の右ローにワンツーを合わせるMOE。これを機会にMOEが一気に前へ出る。優をコーナーへ追い詰めての左右フック連打を叩き込み、優を追い込む。優も前へ出て逆襲に転じ、パンチを打っていくがMOEはバックステップでかわして右ミドル。  判定は優をジャッジ1名が支持するもドロー。延長Rに入ると優がパワーで前へ出る。MOEは前蹴りで抵抗し、優のショートの連打に左を返す。パンチを出しながら前へ出る優に下がるMOE。優は右ミドル、前蹴りも放つ。これにも押されるMOE。優は後ろ蹴りも繰り出す。MOEも前蹴り、左右フックを放つが、優がパワーで最後まで前へ出た。  判定は3-0で優が勝利。両手を上げて何度も「やったー」と勝利を喜んだ。 [nextpage] ▼第5試合 スーパーファイト -75kg契約 3分3R延長1R〇神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)KO 1R 1分04秒 ※左フック×ブハリ亜輝留(WSRフェアテックス幕張)  神保はK-1アマチュアを経て2015年6月にKrushでプロデビュー。2019年6月にはKrushスーパー・ウェルター級王者ジョーダン・ピケオーに挑戦したことも。2020年3月には「K-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント」に抜擢されたが、1回戦敗退。11月の『スーパービッグバン』でBigbangスーパーウェルター級王者MIKE JOEに判定勝ち、今年3月のK-1ではジュリオ・セザール・モリに判定勝ちして再起を飾っている。戦績は10勝(4KO)6敗1分。  ブハリは3勝(3KO)1分の戦績を持ち、ガソリンスタンドを経営する戦う代表取締役社長。2020年8月にKrushでK-1 JAPAN GROUP初参戦するはずだったが、体重超過のため中止となり、2020年12月の『BOM』にてWMC日本ミドル級王座決定戦を争ったがドロー。今年2月の『Krush-EX』で夜叉猿をパンチの連打で初回KOに沈め、大きなインパクトを残した。K-1には今回が初出場。  1R、ブロックをガッチリと固めて前へ出るブハリ。神保はそのガードの上からパンチを叩きつけ、右ローへつなぐ。ブハリが打ち合いに持ち込むと神保は一度は下がるも打ち合いに応じ、ワンツーがヒット。グラつくブハリへさらにワンツーを入れ、最後は左フックでブハリがダウン。  ブハリは試合続行を望んだが、レフェリーがストップ。神保がKO勝ちを飾り「全然最近倒せなくてK-1らしさが伝えられなかったんですけれど、今回いい勝ち方できて。自分新階級で75kgを作りたいので、中村プロデューサー、気合いで75kgお願いします」と新階級の75kg級新設をアピールした。 [nextpage] ▼第4試合 K-1 WORLD GP 2021 K-1バンタム級日本最強決定トーナメント・1回戦(4) 3分3R延長1R〇黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード)KO 2R 2分10秒 ※左飛びヒザ蹴り×池田幸司(ReBORN経堂/K-1カレッジ2019 -55kg王者)※黒田が準決勝へ進出。  黒田は小学3年生で少林寺拳法を学び、その後キックボクシングを始める。しかし次第にドロップアウトし、格闘技から離れていた時期もあったが、兄・勇斗からの『お前と一緒に格闘技をやりたい』という手紙をきっかけに再び格闘技の道へ。2020年10月からスタートした第6代Krushバンタム級王座決定トーナメントでは1回戦で多久田和馬に勝利。準決勝では吉岡ビギンに敗れるもハイレベルな攻防を繰り広げたサウスポー。戦績は4勝(2KO)2敗1分。  池田は幼稚園で空手を始め、中学からは陸上部にも所属。一時は空手の練習から足が遠のき、大学入学後に「飲んだくれて遊んでいた」日々を過ごしていたが、一念発起してReBORN経堂に入門。アマチュアでは無敗を誇り、2019年にはK-1カレッジ優勝。同年10月にKrushでプロデビューしたが大学卒業後、一度は就職したものの、K-1ファイターの道を諦めきれずに退職。2020年10月の第6代Krushバンタム級王座決定トーナメント一回戦では吉岡ビギンと延長までもつれる接戦を演じた。同年12月のKrush後楽園大会で鵜澤悠也を下すと、2021年3月のK-1で倉田永輝にKO勝利。戦績は4勝(2KO)2敗。  1R、池田はサウスポーの黒田に右ミドル、右ボディストレート。黒田は飛びヒザを多用するが、そのたびに転倒する。しかし、池田が前蹴りを蹴ったところで黒田がカウンターの左ストレート。片足立ちの池田にタイミングよく決まって池田が尻もちをつき、ダウンがコールされた。  2R、前に出る池田に黒田は下がって回り込みながらジャブを打つ。逆転を狙って攻めの姿勢を見せる池田だったが、それまで下がっていた黒田が意表を突く左飛びヒザ蹴り。完全に意表を突かれた池田はバッタリと倒れ、即座に黒田のKO勝ちが宣せられた。 [nextpage] ▼第3試合 K-1 WORLD GP 2021 K-1バンタム級日本最強決定トーナメント・1回戦(3) 3分3R延長1R〇松本日向(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/K-1カレッジ2018 -55kg王者)判定3-0 ※30-28×3×鵜澤悠也(K-1ジム五反田チームキングス/DREAM KHAOSバンタム級トーナメント優勝)※松本が準決勝へ進出。  松本は幼少期に空手とサッカーを始め、中学時代は空手、高校時代はサッカーに専念。大学ではキックボクシング部に入部し、大学2年時にK-1カレッジ2018で優勝を果たすなどアマチュア大会で実績を残す。2019年、ABEMAの『格闘代理戦争』に出演し、同年9月にプロデビュー。橋本実生に連勝、多久田和馬にKO勝ちと勢いに乗っていたが練習中の脳内出血により長期欠場。2021年1月に約10カ月ぶりの復帰を果たしたが、壬生狼一輝に敗れて初黒星。戦績は3勝(1KO)1敗。  鵜澤は小学5年生でボクシングを始め、アマチュアボクシングの強豪校で知られる習志野高校・東洋大学で活躍する。キックボクシング転向後は第27回K-1アマチュア・チャレンジAクラスで優勝。2019年にABEMAの「格闘代理戦争」に出演し“ビッグマウス”として注目を集める。2020年2月にKHAOSでプロデビューし、同年9月のKHAOSで行われたワンデートーナメント「DREAM KHAOS」では2連続KO勝利で優勝したサウスポー。前戦は2020年12月に池田幸司に敗れた。戦績は2勝(2KO)2敗。  1R、サウスピーの鵜澤は接近しての打ち合いに持ち込もうとするが、松本は蹴りを使い、接近するとヒザ蹴り。松本が左フック、右ローを上手くつなげる。松本のサウスポーからのワンツーがヒットし、一気にまとめにいく松本。鵜澤はスピードにまだ慣れていない様子。松本は右ミドルを2連発。  2R、鵜澤が前へ出てくるところに松本が左フックからの右ストレート。これがヒットすると一気にパンチをまとめる松本に鵜澤も打ち合うが、松本の有効打が目立つ。しかし、鵜澤が左ストレートからの右フックをヒットさせ、さらに左ストレートで追撃。被弾が増える松本はクリンチが多くなる。それでも右ストレートで鵜澤を仰け反らせ、右顔面前蹴りもヒット。  3R、前に出る松本が右ミドル2発から右ハイをヒットさせる。松本の右顔面前蹴りを直撃された鵜澤は腰が落ち、松本が一気にパンチをまとめる。打ち返す鵜澤だが松本の左フック、ヒザ蹴りをもらって苦しい展開。松本は胴廻し回転蹴り、後ろ蹴りと余裕を見せ、松本が判定3-0で準決勝へ進出した。 [nextpage] ▼第2試合 K-1 WORLD GP 2021 K-1バンタム級日本最強決定トーナメント・1回戦(2) 3分3R延長1R〇壬生狼一輝(力道場静岡/第7代Krushバンタム級王者)判定2-1 ※28-29、30-29、30-29×野田 蒼(月心会チーム侍/K-1甲子園2020 -55kg王者)※壬生狼が準決勝に進出。  壬生狼は幼稚園から日本拳法を学び、のちにキックボクシングに転向。地元・福岡と九州の大会でキャリアを積み、高校在学中にプロデビュー。九州のキックボクシングイベント「大和」のバンタム級王座も獲得した。高校卒業時に福岡を離れ、力道場静岡に入門。ジムの2階で寝泊まりしながら練習漬けの日々を過ごす。そして2020年8月、出場選手の欠場を受けて大会4日前のオファーで『Krush-EX 2020 vol.1』に出場。緊急参戦ながらメインイベントで勝利を収めると、同年11月のK-1福岡大会で元Krushバンタム級王者・晃貴を、2021年1月のKrushでは松本日向を撃破。3月には吉岡ビギンをも破り第7代Krushバンタム級王座を獲得した。戦績は10勝(2KO)無敗。今大会の優勝候補。  野田は小学1年生で月心会に入門し、6年生からはキックボクシングの練習を始める。アマチュア時代は様々な大会のタイトルを総なめにし、強豪選手として名を馳せる。2018年6月、高校1年生ながらK-1アマチュア全日本大会Aクラストーナメント(一般)で優勝。2020年にはK-1トップファイターの登竜門・K-1甲子園でも優勝を果たした。黒田斗真とは1敗1分。前戦は今年2月に晃貴にKOで敗れている。戦績は3勝2敗1分。  両者はK-1甲子園で対戦し、野田が勝利を収めている。両者リング上に登場すると、壬生狼のヤンキー座りに野田もヤンキー座りで対抗。  1R、前に出てプレスをかける壬生狼に野田は大きく回り込むが、徐々にコーナーに詰まる場面が増える。野田は飛びヒザ蹴りを発射するが壬生狼は動じない。コーナーに詰めた壬生狼が打ちいったところでサウスポーになった野田が左ストレートをヒットさせる。  2R、前に出てくる壬生狼がパンチを出してくると、ハンドスピードに優る野田が連打を返す。そしてステップで離れる野田。それでもどんどん前に出て右フックを放つ壬生狼。しかし、下がって回り込む野田が壬生狼からカウンターを奪う。  3Rも前に出るのは壬生狼。ミドル、ローを蹴ってワンツーを出していくと野田がカウンターを取りに来る。しかし、コーナーへ詰めた壬生狼が左ミドルからの左フックをクリーンヒット。一気にパンチをまとめていく壬生狼に野田は回り込んで逃げる。コーナーへ詰めて壬生狼はパンチを繰り出すが、野田は脱出して回り込みながらのパンチを返す。  判定は最初のジャッジが野田。しかし、あとの2名は壬生狼を支持。判定2-1で壬生狼が辛くも準決勝へ駒を進めた。 [nextpage] ▼第1試合 K-1 WORLD GP 2021 K-1バンタム級日本最強決定トーナメント・1回戦(1) 3分3R延長1R×萩原秀斗(K-1ジム総本部チームペガサス)延長R 判定1-2 ※10-9、9-10、9-10〇大村修輝(POWER OF DREAM/K-1甲子園2020 -55kg準優勝)※大村が準決勝に進出。本戦の判定は29-30、29-29、30-30  萩原は2018年からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、2019年1月の『Krush.97』ではKrushバンタム級王座決定戦に出場。昨年の第6代Krushバンタム級王座決定トーナメントではベスト4まで勝ち進んだ実績を残している。橋本実生の欠場を受けて、急遽の出場となった。  大村は小学5年生でキックボクシングを始め、元K-1王者の武居由樹・江川優生らを育てた古川誠一会長のPOWER OF DREAMで練習を重ねる。キッズ・ジュニア時代から数多くのアマチュア大会に出場し、第11回「K-1アマチュア」ジュニアトーナメント優勝&MVP。2020年のK-1甲子園-55kgトーナメント決勝では野田蒼に敗れるも準優勝。今回がデビュー戦ながら大抜擢された名門POWER OF DREAM注目の秘密兵器。  1R、サウスポーの大村に右ミドルを蹴っていく萩原。軽快なステップを踏む大村は右ロー、左インローを多用。互いに相手のミドルの蹴り終わりを狙ってパンチを放つ。  2R、大村は足を前後に素早く入れ替え構えも左右に変えるパフォーマンス。右カーフでは萩原が転倒する。大村は萩原の手が止まると前足へのロー、蹴り上げを見せて威嚇。  3R、萩原のパンチをウィービングでかわす大村。萩原はボディを叩くが、大村がすぐに左を打ち返してくる。軽快なステップで回り込みながら右フックを打つ大村。前に出て攻める萩原に大村はロー、ミドル、左フックを合わせる。  ジャッジ1名が大村を支持したが、2名はドローで延長戦に突入。右の三日月を蹴る萩原に大村は前蹴り。前に出る萩原に大村は下がりながらブロックを固めてカウンター狙い。前へ出て手数が多いのは萩原だが、大村も強い左ボディを打つ。アグレッシブ&手数の萩原か、有効打の大村か難しい判定となったが、大村が判定2-1でデビュー戦勝利を収めた。 [nextpage] ▼プレリミナリーファイト第2試合 K-1 WORLD GP 2021 K-1バンタム級日本最強決定トーナメント・リザーブファイト 3分3R・延長1R×大石和希(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)判定0-3 ※28-30、28-29、28-30〇豊田優輝(B.W)※豊田がリザーバーに決定。  大石は福岡出身の21歳で第8回K-1アマチュア全日本大会 チャレンジAクラス -55kgトーナメント優勝。プロ戦績は2勝2敗。豊田は愛知県出身の21歳でK-1カレッジ2019 -60kg優勝。プロ戦績は1勝3敗1分のサウスポー。  1R、サウスポーの豊田がワンツーからの左ハイを浅くだがヒット。終盤、大石が左右フックの連打で前へ出て印象付けた。  2R、豊田は左ミドルをフェイントして飛び込んでの左フック。大石はこのラウンドはローを混ぜながらのフックを狙う。大石はフルスイングの左右フック。前に出てくる大石に豊田はワンツーをヒットさせて下がらせる。大石も右フックを当てるが、徐々に被弾が増えていく。  3R、豊田が左のヒザを多用し、左のカウンターも。大石はますますフックが大振りになる。豊田も大きく振って打ち合い、両者のフックが空を切る。その中でも豊田が左ストレートを当てに行く。有効打で優った豊田が判定勝ちでリザーバーの権利を手にした。 [nextpage] ▼プレリミナリーファイト第1試合 K-1スーパー・フェザー級 3分3R×北村夏輝(日本/K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)判定0-3 ※29-30×3〇古宮 晴(昇龍會/K-1甲子園2020 -65kg準優勝)  1R、北村のフックをかわした古宮が右フックをヒットさせ、北村が一瞬ガクッとなる。左右ストレート、右ハイで攻める古宮は北村のパンチをかわしては左右のストレートを当てる。さらに右ロー。前に出る北村が左右フックで古宮にロープを背負合わせるが、古宮が左右フックを打ち返す。  2R、パンチで前に出る北村にカーフを蹴る古宮。北村の左右フック、右アッパーを被弾する古宮だが、顔面前蹴りを返す。ひたすら前に出る北村がヒット&手数で優るも古宮もしっかり返して攻撃を当てに行く。  3R、前に出る北村が右ストレートをヒットさせるが、すぐに古宮もワンツーをヒット。古宮は左右の顔面前蹴り、北村は手数は多いが空振りも目立つ。下がりながらも的確性があるのは古宮。判定は3-0で古宮の勝利となった。
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