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2022年10月10日(月・祝)13時から東京・品川インターシティホールにて『PANCRASE NEO BLOOD!』(PANCRASE YouTubeチャンネル/U-NEXT配信)が開催された。
▼第19試合 メインイベント ストロー級 5分3R
〇藤野恵実(トライフォース赤坂)51.95kg 1位・26勝13敗1分
[判定3-0] ※30-27×3
×渡辺彩華(AACC)50.95kg 1勝1敗
※VISAトラブルの為、9月11日大会から今大会に出場が延期されていたソン・ヘユン(KOREAN TOP TEAM)が怪我で欠場。第1試合に出場予定だった柔道出身の渡辺が、藤野と対戦することになった。
藤野は、PANCRASEで3連勝となる、2019年12月のチャン・ヒョンジ戦で3R リアネイキドチョークで極めて戴冠。しかし、2021年9月のRIZINで浜崎朱加と激闘の末、判定負け。2022年3月のPANCRASEでのKAREN戦で4R ヒジ打ちによるカットでTKO負け。初防衛に失敗し、王座陥落した。41歳。
25歳の渡辺は、2020年10月にDEEP JEWELSアマチュアで竹田有里に判定勝ち。2020年12月には神野あかりを相手に1R 払い腰からのパウンドでTKO勝ちし、プロデビュー戦を勝利。パワフルな右の打撃も持ち、AACC阿部代表から「本格的に世界を狙える逸材」と評価されている。右のパンチと左ミドル、そして組んだら極める払い腰は藤野を驚かせるか。渡辺がランク入りで女王KARENを追撃するか? 独特な藤野リズム・パンチ炸裂か?
藤野恵実「メインイベントとしてふさわしい試合をして勝ちたいと思います」
渡辺彩華「AACCの渡辺です。ジム移籍(パラエストラ柏から移籍)や、しばらく格闘技から離れていたのですが、ここに戻って来れて嬉しいです。藤野選手、いつも『ババア、なめんな』と仰るんですけど、1ミリもなめていないんで、明日は『ババア、なめんな』と言われなくても済むような試合をしたいと思います」
1R、オーソの藤野にサウスポー構えにスイッチした渡辺は、藤野がアポーターをした左前足にロー。そこにカウンターで左右をまとめる藤野は右の飛び込みも当てて3者10-9で藤野。
2R、左足を蹴る渡辺だが、肉を斬らせて骨を断つ藤野はカウンターで左右をまとめる。足を腫らせる藤野だが、左ジャブのダブル、飛び込んでの右をしっかりヒット。渡辺は鼻血。押し込まれても四つで崩させず。左で差して右でパンチを当てる。3者10-9で藤野。
3R、ジャブを突く渡辺、ヒットさせるが右に繋ぐことはできず。バックフィストも空振りで、藤野の詰めに後退、下段への蹴りには藤野が右を合わせる。左跳びヒザも突く渡辺だが、藤野の前進は止まらず。渡辺の右に藤野が右を返したところでブザー。角度をつけて回転速く打つ渡辺に、前に出る圧力とカウンターで渡辺の間合いにさせなかった藤野。
判定は3-0(30-27×3)で藤野が勝利。泣きじゃくる渡辺の肩を抱いた後で、「急遽試合を受けてくれた渡辺選手に感謝します。すごく気持ちが強くて初心を思い出しました。私もまだ弱くなってないと思えたので、またチャンピオンを目指します」と語った。
#PANCRASE 判定勝利。色々ありましたが、ケージに立てるまでご尽力頂いた皆様ありがとうございました!そして、試合を受けて頂いた渡辺選手ありがとうございます。気持ちも強くて、センスもある渡辺選手とだからこそ、初心を思い出せた。私も負けないようにもっと強くなる。応援ありがとうございました pic.twitter.com/bsh9fYFUwH
— 藤野恵実 emi fujino (@emi_fujino) October 10, 2022
がっつり粉砕骨折。
— 藤野恵実 emi fujino (@emi_fujino) October 12, 2022
泣きたい。
試合中に痛いと思う時はやっぱり折れてる。
バンテージじゃ保護できないからどうしようもできない。 pic.twitter.com/xfUiBxjJre