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【ONE】ストロー級女王ジンナンがアンジェラに5R判定勝ちで7度目防衛に成功、初のグラップリング王者ムスメシはDJ戦を希望、スタンプがラズワンに競り勝つ、アミールが脅威のTKO勝ち! グレゴリアンがオズカン下す、髙橋遼伍が攻勢もイエロー2枚で判定負け

2022/10/01 04:10

【リードカード】

▼キックボクシング フェザー級 3分3R
〇マラット・グレゴリアン(アルメニア)154.00 lbs, 1.0172

[判定3-0]
×タイフン・オズカン(トルコ/オランダ)154.75 lbs, 1.0087

※チンギス・アラゾフが負傷の為、スーパーボンの対戦相手がタイフン・オズカンに変更されたが、スーパーボンが「体調不良」のため欠場。さらにジャマール・ユスポフも「体調不良」のため、オズカンはグレゴリアンと対戦に。


 2015年のK-1 WORLD GP -70kg王者であるグレゴリアンは、当時1回戦で山崎陽一、準決勝で牧平圭太、決勝でジョーダン・ピケオーにKO勝ちと、3試合連続KO勝ちで優勝。2018年2月には、「Kunlun Fight 69 World MAX 2017」の準決勝でジニアス・ズエフに判定勝ち、決勝でスーパーボーン・バンチャメークにKO勝ちして優勝した。そして、2019年5月「Glory 65」において、シッティチャイ・シッソンピーノンと5度目の対戦。グレゴリアンが判定勝ちでライト級王座を獲得している。2020年12月のONE初参戦ではイヴァン・コンドラチェフに先制のダウンを奪われるも2RでKO勝ちした。


 2021年10月の「ONEフェザー級キックボクシング ワールドGP」1回戦では、S-cup4度王者、K-1 WORLD MAX2度王者のアンディ・サワーにTKO勝ち。GP準決勝進出を決めていたものの、コロナで欠場。2022年3月にONEキックボクシング世界フェザー級王者スーパーボンに挑むも判定負け。今回が再起戦となる。


 オズカンは2016年にEnfusion 70kg MAXトーナメントで優勝した。2018年にはアンディ・サワーを4RでKOしてEnfusion 72.5kg世界王座を獲得。2006年にはダビッド・キリアからも勝利を収めている。2021年10月の「ONEフェザー級キックボクシング・ワールドグランプリ」でONEに初参戦すると準々決勝でシッティチャイと対戦したが判定2-1で惜敗した。


 当初、チンギス・アラゾフの欠場によりオズカンが王者スーパーボンとのタイトルマッチに繰り上がったが、スーパーボンの欠場によって元通りグレゴリアンと対戦することになった。


 1R、オズカンは上体を左右に振って左右ロー、前蹴りを出していく。グレゴリアンはジャブを突いてのワンツー、左右フックとほぼパンチ。両者ともガードを高く上げてガッチリと固めており、グレゴリアンも右ローを蹴っていく。両者とも相手のガードの固さを見てパンチからローだ。グレゴリアンの右ローで早くもオズカンの足が流れ始める。グレゴリアンは右ローを蹴りつつ、ボディもしっかり攻めていく。さらに両者ともガードの隙間を縫うような右アッパー。


 2R、前に出るグレゴリアンは左アッパー、右ストレートをオズカンのガードの隙間からねじ込む。さらに右ローを蹴られるオズカン。ジャブ、前蹴りで距離を作ろうとするオズカンだが、グレゴリアンはガードをガッチリと固めて接近すると声を出しながらフックからのアッパー。オズカンも右アッパーで対抗する。グレゴリアンはジャブでガードを固めさせると、左ボディと右ローで攻める。オズカンも左ボディ、右アッパーで対抗してグレゴリアンのアゴを跳ね上げる。近距離で互いにパンチを回転させ合う両者。


 3Rも前に出るのはグレゴリアン。パンチの回転を上げてボディから顔面へのシャトルブロー、そして右ロー。オズカンも負けじと右アッパーを放って飛びヒザ蹴りを発射する。グレゴリアンは左インローと左ローも蹴り、徹底してボディへパンチをまとめる。オズカンは潜り込んでの右アッパー、前蹴りを見せるが、グレゴリアンが上下へ散らす攻撃の回転力で上回る。


 判定3-0でグレゴリアンが勝利したが、オズカンの健闘も光った。

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