▼セミファイナル(第9試合)Krushスーパー・バンタム級 3分3R延長1R
〇永坂吏羅(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
KO 3R 2分58秒 ※左フック
×内田 晶(チーム・タイガーホーク)
永坂は全日本テコンドー選手権大会2連覇&MVP受賞、全九州テコンドー選手権大会7回優勝の実績を持ち、2018年11月からK-1 JAPAN GROUPに参戦。2戦目で璃明武、5戦目で小倉尚也に敗れるも、その後は3連続KO勝利。前回5月大会では第6代Krushバンタム級王者の吉岡ビギンを2RでKOしている。戦績は5勝(5KO)3敗1分。
内田は2014年12月からKrushに参戦するも引き分けを挟んで4連敗。2021年5月大会で三井大揮を3R3分ちょうど、右ストレートでKOすると、8月・10月に行われた「第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント」に出場。1回戦で優勝候補の一角と目されていた小倉尚也を判定で破る番狂わせを起こしたが、準決勝で鬼山に判定3-0で敗れた。2022年2月には「K-1 WORLD GP第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」に出場、1回戦で佐々木洵樹に敗れるも延長戦までもつれ込む接戦を演じた。戦績は3勝(2KO)6敗1分。
両者は2019年8月に対戦して引き分けており、これが決着戦となる。
1R、圧をかけるのは永坂で青コーナー付近でローを蹴り合う。永坂は左ミドルも蹴りつつ右オーバーハンドを狙うが、内田は待ちの姿勢でよく見て右のカウンターを狙う。フェインを駆使する永坂。
2Rも圧を懸けるのは永坂でフェイントをかける。内田は待って左ミドルと右ストレート。永坂が飛び込んでワンツーを打つと内田も打ち返して両者バッティングとなる。飛び込んでのパンチをたびたび見せる永坂だが、距離が遠いか内田はかわす。永坂が右フックを振りかぶったところへ内田が右フックを合わそうとしたためバッティングとなる試合は2度目の中断。大振りになる永坂に右ミドルを的確に蹴る内田。右ストレートも永坂の顔面を捉える。
3R、左インローと左ミドルを蹴る内田に鼻から出血が見られドクターチェック。永坂の左フックがヒットするも、内田もすぐに右ストレートを打ち返す。ショートのフックで強引に襲い掛かる永坂だがまたもバッティングに。再開後、左右フックを叩きつける永坂に内田も右ストレートと左ミドルで対抗。残り1分を過ぎたところで強引に打ち合いに行った永坂の左フックから返しての右フックがヒットして内田はダウン。
一気に勝負に出た永坂に内田も打ち合うが、右ストレートで前へ出たところで、それをかわしながら永坂が左フックで2度目のダウンを奪う。内田は立ち上がるも足がもつれ、レフェリーがストップ。残り2秒でのKO勝ちとなった。
永坂はマイクを持つと「ここまで来たら誰にも何も言わせないと思うのであまり言いません」と、タイトル挑戦へ無言のアピール。続けて「今日、お母さんの誕生日なので拍手してあげてください」と母に勝利を捧げた。