▼第12試合 BOMスーパーフェザー級(58.97kg)王者決定戦 3分5R
〇ボム・ピンサヤーム(タイ/BOMスポーツジム大分)
判定3-0 ※48-47、49-48、49-48
×梅沢武彦(東京町田金子ジム)
※ピンサヤームが新王座に就く。
元ルンピニースタジアム認定バンタム&スーパーバンタム級王者のピンサヤームは2009年6月に初来日して以来、日本人選手を相手に圧倒的な強さを見せつけ、“日本人キラー”の異名を持つ。2018年9月に一度引退試合を行ったが、2019年12月に復帰。ヘンリー・セハスから延長戦の末に勝利を収め、2020年12月にはHOOST CUP日本ライト級王者にもなっている。前戦は4月のBOMでオープンフィンガーグローブマッチに初挑戦し、ライヤマンを2RでTKOに破って健在ぶりを示した。
そのピンサヤームと対戦する梅沢はホームリングのNJKFだけでなく、BOM常連選手として活躍し、昨年7月にはWMCインターコンチネンタル スーパーフェザー級(58.97kg)王者決定戦で堀口貴博に勝利しベルトを獲得すると、今年3月には虎二の挑戦を退け初防衛に成功した。前戦となった5月のNJKFでは、それまで保持していたNJKFスーパーフェザー級王座をHIRO YAMATOに僅差で敗れて失ったが、再び訪れたタイトル獲得のチャンスに向け燃えている。
1R始まってすぐ、ピンサヤームの左ストレートで梅沢がダウン。ジャブで圧力をかけていくピンサヤームに梅沢は蹴りとワンツーで対抗。ピンサヤームは距離を詰めて左右フックとヒジ。右ローから左フックのピンサヤームに梅沢は右ローを蹴る。
2R、ピンサヤームは梅沢の右ローをキャッチするとコカしながら右ハイを放って場内をどよめかせる。さらにキャッチしての右ロー。梅沢はそれでも徹底的に右ロー狙い。左右ミドルと前蹴りも放つ梅沢にピンサヤームは左フックから強烈な右ロー。
3R、ピンサヤームの左ミドルに右ローを蹴り返す梅沢。スピードを活かしてパンチからミドル、前蹴りへつなげていく。両者激しく蹴り合い、ピンサヤームは倒そうとフックを強振。梅沢はスピードのある蹴りを出していく。
4R、ピンサヤームは梅沢の蹴りをキャッチしてパンチ、蹴りを返す。右ハイを狙うピンサヤームだが梅沢はブロック。それでも右ハイを蹴るピンサヤームに梅沢はしつこく右ロー。ローとミドルの蹴り合い、さらにパンチの応酬と一歩も退かない梅沢。
5R、徹底的に左ミドルと右ローを蹴る梅沢にピンサヤームは蹴り足キャッチからの攻撃を多用。ピンサヤームは蹴りを空振りさせておいてコカす上手さを見せる。ピンサヤームは勝ちを確信したか、残り1分は流し気味に終えた。