魔裟斗が名高の試合を見るために会場に訪れ、KO勝利した名高を祝福した 撮影/安村発
Shimizu presents BOM 36
2022年7月3日(日)神奈川・横浜大さん橋ホール
▼メインイベント(第14試合) タイ国プロムエタイ協会フライ級(50.80kg)&WPMF世界フライ級ダブルタイトルマッチ 3分5R
×ペットニポン・サックチョロボー(タイ/タイ国プロムエタイ協会フライ級王者)
KO 2R 2分22秒 ※左ヒジ
〇名高・エイワスポーツジム(=吉成名高/エイワスポーツジム/挑戦者)
※名高がプロムエタイ協会、WPMFの新王座に就く。
今回、名高が挑むタイ国プロムエタイ協会のタイトルはラジャダムナンスタジアム、ルンピニースタジアムのタイ二大殿堂スタジアムと並ぶ権威の高いタイトルで、タイでの名高の実績が認められ今回のタイトルマッチへの挑戦者として抜擢された。
現王者のペットニポンは75戦60勝13敗2分の戦績を持ち、蹴り、パンチで容赦なく仕留めにかかるムエマッド(ファイタータイプ)だという。身長は167cmで、名高とほぼ同じ身長とのこと。
これまでラジャダムナン、ルンピニー、プロムエタイ協会の三大タイトルを獲得した選手はタイ人でも存在しておらず、日本人初のラジャダムナン・ルンピニー統一王者となる偉業を達成した名高が今度は世界初の偉業に挑む。さらに、石井一成が返上したWPMF世界フライ級王座も懸けられるダブルタイトルマッチとして行われることも決まった。
1R、まずはローの蹴り合い。名高はフェイントを使って相手の出方を見る。名高はハイも蹴りつつ左右ロー、ペットニポンのハイはスウェーでかわす。お互いに反応を見合った。
2Rは前に出てくるペットニポン。名高は強い左ローを蹴り、ペットニポンは前へ出て組みヒザの勝負を挑む。名高はヒジを打ち、前蹴りで突き放す。右ミドルを蹴られる名高だがヒザをお返し。前へ出る名高はペットニポンをヒジでロープを背負わせると、左ヒザ蹴りから左ヒジでダウンを奪う。
立ち上がったペットニポンだが、カウント8でもフラフラに。レフェリーがそれを見て名高のKO勝ちを宣した。リングサイドには魔裟斗が名高の試合を見るために来ていたが、まさにその目前でのKO劇だった。
名高はマイクを持つと「4月にペットニポン選手とタイトルマッチが決まっていたんですけれど、コロナの影響で前回なくなったと思ったので今回機会をいただいた関係者の皆様に感謝しています。ペットニポン選手、本当に強くてバリバリムエタイで現地で活躍している選手で、途中までどうなるか分からない戦いでしたし、自分もまだ未熟ですのでまだまだ成長した姿を見せます」と、快勝にも関わらず“もっと強くなる”と宣言。