▼セミファイナル(第13試合) ムエサイアムスーパーミドル級(76.20kg)王者決定戦 3分5R
×柿沼 慶(ポゴナクラブ)
TKO 4R 1分30秒 ※レフェリーストップ
〇パンペット・パドゥンチャイウィタヤ(タイ)
※パンペットが新王座に就く。
BOM重量級の主力選手として活躍する柿沼は、パワフルな打撃を武器にこれまでにWMC日本ウェルター級、WMCインターコンチネンタルスーパーウェルター級、BOMスーパーウェルター級の三冠を獲得。2020年10月にムエサイアムのミドル級王座決定戦でプーパンレック(タイ)と対戦するも、引き分けに終わっており、今回2度目のムエサイアムタイトル挑戦となる。12月のIMCインターコンチネンタル・ミドル級王座決定戦ではクリスチャン・ジョセにTKO負け、2021年9月に緑川創にKO負けを喫したが、12月プーパンレックとの再戦でKO勝ちしてWPMFインターナショナル・スーパーミドル級王座を獲得後、「格闘家は強い人とやりたいので負けて引退でもいいからあと1回だけやるかは考えて。多分、やらないと思うんですけれど」と引退を匂わせていた。
その柿沼と対戦するパンペットはタイのオープンフィンガーグローブ大会「ムエ・エクストリーム」の人気選手で戦績は81戦51勝20敗10分。右ミドル、組んでのヒジ・ヒザと多用な攻撃で相手を仕留めにいく。打ち合いも得意としており、柿沼と激戦なるか。
1R始まってすぐ、柿沼が右ローを蹴ってからの左フックでパンペットをグラつかせ右ストレートでダウンを奪う。右ローと左インローでじっくりと攻めて行く柿沼にパンペットは右ミドル。柿沼は右フックを打ち込むがパンペットは組み付く。パンペットの右ハイには柿沼が右ローを返す。
2R、パンペットは前蹴り、右ローを蹴っては組み付く。その右ローに腰を落とす柿沼は思い切って左右フックの打ち合いに持ち込むがパンペットは付き合わずに組み付いてのヒザ蹴り。パンペットは柿沼の消耗を狙って組み付きまくり、ヒザを蹴る。首相撲がいい形で決まり、真っ直ぐのヒザ蹴りも。柿沼は消耗が見え始めた。
3Rもパンペットは柿沼の首をロックしてのヒザ蹴り。パンペットは勢いに乗り、右ミドル、パンチから組み付き右ヒジも打つ。柿沼はフック、ローを蹴ろうとするがすぐに首相撲に捕まってしまう。徹底した首ヒザに消耗が激しい柿沼。左フックの相打ちで柿沼がグラつき、ヒザ蹴りの連打でついにスタンディングダウンを奪われる。パンペットは徹底して首相撲からのヒザを突き刺す。
4R、柿沼は死力を振り絞って打ち合いに行くが、強烈な右ヒジをもらってダウン。パンペットのワンツー、右ミドルに吹っ飛ぶ柿沼。それでも打ち合おうとする柿沼へパンペットが右ヒジ。これで柿沼がダウン。顔を隠しながら立ち上がった柿沼だが、その顏は血まみれに。レフェリーがストップすると柿沼はその場に倒れ込んだ。