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インタビュー

【RIZIN】クレベル、萩原戦は「1Rに一本勝ち、間違いない」「1人トーナメントの決勝が王座戦」「斎藤はバイバイ」「私が一番ヤバい」=5月5日(木・祝)『LANDMARK vol.3』

2022/04/28 22:04

牛久vs.斎藤は「サイトウがちょっと落ちた」

 群雄割拠のフェザー級戦線。そのベルトを巻くのは、牛久絢太郎(K-Clann)で、4月17日に斎藤裕と再戦し、2Rに左ハイキックでダウンを奪うなど攻勢に立ち、判定勝ち。初防衛に成功している。

 その試合をクレベルは、「いい試合だけど、あまりサプライズは無かった。ミスが多い。牛久のハイキック? 当たるか当たらないかはやってみないと分からない。それが試合だから」と、淡々と語る。

 自身のYouTubeでは、「ジュンタロウがサイトウに勝ってすごい自信をつけて変わった。ウシクは強い。でも私は心配していない」と言い、対戦相手の元王者・斎藤裕については、トップ戦線から一歩後退したとする。

「サイトウはちょっと落ちたかな。サイトウは自分と『試合しなかった』とか彼が言葉ばかりいろいろ言ってたから、以前はサイトウとすごい戦いたかったけど……いまはやりたくない。レベルが違うな。怖い発言じゃないよ。前回のケラモフ戦でも勝ったけど内容はまあまあ、ウシクとの初戦もカット、アサクラにも負けて、3試合負けてる。ほんとうは(ケラモフ戦を入れて)4試合、同じレベルじゃないかな。斎藤はしょうがないね、ちょっと弱いけど頑張ってね。彼自身もいくつかのことを変えなければいけないことを分かっているはず。彼がまた3、4試合勝ったら、自分の戦いたい気持ちも戻ってくると思う。ごめんなさいね、とりあえずいまはバイバイ」。

 ポーランドKSWから日本に主戦場を移し、MMA5連勝、RIZINで4連勝。そのすべての白星が一本勝ち。頂きを見据えるが、萩原戦をベルトに向かう前哨戦ととらえている。

「次が7月になるか9月になるか分からない。長い期間が空くのはちょっと(調整が)難しい。1年に5、6回の試合は無理。でも1年に3、4回はちょうどいい。でも1年に2回だと長い期間が空いてしまってダメ。タイトルマッチの前だったらやっておきたい」と、萩原戦のオファーを受けた。

 1週間に6日、あるいは7日というハードな練習。「たまに日曜日に休む。あるいは練習しないで走っている」というクレベルは、その合間に、4年前から月1回、試合前になると週1回のメンタルトレーニングも受けている。「それが始まると変わる。もっと自信になる」。

 試合での集中と解放──そのタフマッチの連続がなかなか「王手」に繋がらないことに一時はストレスを溜め込んだが、いまは、その先が見えているという。

「RIZINのなかで自分はトーナメントだと思っている。すぐ“タイトル、タイトル”ではなくて、1戦ずつが大事。カイル・アグォンに、摩嶋一整朝倉未来佐々木憂流迦に勝って、今回は準決勝。萩原に勝ったら、次が決勝でタイトルマッチ──そんな感じで考えている」と、1人トーナメントの勝ち上がりの勝者は自身だと語る。

 一番警戒している選手は? と問われると「自分。私が一番ヤバい。鈴木先生と自分、あとはみんな心配ない」と笑う。

「私はチャンピオンとやりたいけど、でも誰と戦っても、100%、絶対勝つ自信がある」と豪語するクレベルは、Bellatorとの対抗戦も視野に入れている。

 4月の「Bellator世界フェザー級選手権」では、王者・AJ・マッキー(米国)と、挑戦者パトリシオ・ピットブル・フレイレ(ブラジル)が再戦。パトリシオがリヴェンジを果たし、ベルトを腰に戻した。

 ハイライトだけ見たというクレベルは、「私はずっとピッチブルを応援していたから嬉しい」と同朋の戴冠を祝福するが、いつか挑戦したいか、と問われ「もちろん。私もサトシ先生と同じようにチャンピオンになって、Bellatorのチャンピオンを相手に日本でタイトルを守りたい」と、目標を掲げる。

 4月の『RIZIN.35』ではクレベルの盟友・ホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)が、ジョニー・ケースを相手に打撃でも立ち会って、最後は三角十字で一本勝ちを決めた。

 SNSで「あの試合は私も緊張した。サトシが前にケースに敗れてたから。みんな“サトシどうかな?”と言っていたけど、彼は自信があったし、私もあの一本勝ちにサプライズは無い。ラッキーじゃないから。サトシはMMAファイターとして強くなっている。それが面白いし、自分もそうありたい」と語ったクレベル。

 サトシが試合後のリカバリーでスパーリングに参加しない2週間を、「ボコボコにされないのが良かった。これで2週間、ジムで一番強い! と思ったけど……まだマルキーニョス先生がいた(苦笑)。あの兄弟、強すぎてダメね」と、苦笑する。

 しかし、サトシがケースに極めたフィニッシュも、「もちろん私もできる。サトシ先生がいつもジムで教えてくれるから」と、まだ見せていない引出しを自身も開ける用意が出来ているという。

「1R、一本勝ち。間違いない」──ゴールデンウイークのリング上で、クレベルは「ボーペガー(極める!)」と叫ぶことが出来るか。柔術鬼神は不適に笑顔で締めくくった。

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