2026年6月21日(日・現地時間)ブラジル・サンパウロで開催された『K-1 WORLD MAX 2026 in Sao Paulo』において、8名参加のワンデイトーナメント「K-1 WORLD MAX 2026 -70kg世界最強決定トーナメント・ブラジル予選」が行われ、“皇帝”ジョニス・コリセウが優勝を飾った。
最後の世界予選となったブラジル予選は激戦区と思われるほどレベルが高く、コリセウは昨年準優勝のアンドレ・マルティンスを決勝で破り、あらたなブラジルの強豪として名乗りを挙げることとなった。
▼K-1 WORLD MAX 2026 -70kgブラジル予選トーナメント・準々決勝(1) 3分3R延長1R〇アンドレ・マルティンス(ブラジル/Canguboxe)延長R 判定2-1 ※10-9×2、9-10×フェルナンド・アマヤ(アルゼンチン/Dojo Serpiente)※本戦の判定は28-28×2、26-30。
アンドレ・マルティンスは、昨年のMAX南米予選決勝でジョナス・サルシチャと対戦した元WGP Kickboxingウェルター級(-71.8kg)王者で優勝候補。一方のアマヤは、25年5月にONEでアリヤ・アクバルと激突したアルゼンチンファイター。粗削りだが左右フック、ハイキックの切れ味は鋭い。21勝のうち16KOとKO率が高く、初戦から激しい打ち合いが見られそうだ。
1R、マルティンスはジリジリ詰めていき、左右のパンチ。アマヤはガードしながらカーフキック、左を振る。そしてアマヤがワンツーからの右ハイキックでダウンを奪う。立ち上がったマルティンスに対して、アマヤが左フック、左ハイキックで追撃。マルティンスはそこまでダメージがないようで、前へ出て右で応戦。アマヤはカーフキックで組み立てながらハイキックを放った。
2R、マルティンスはプレスをかける。アマヤは距離を保ち、サークリングしてのミドルキックやハイキックでうまさをみせる。マルティンスはワンツー、フックを畳みかけると会場が盛り上がる。アマヤは右を被弾して下がるシーンも。勢いに乗るマルティンスはパンチで攻めるも、アマヤは左右ローキックを的確に決めていった。
3R、アマヤはガードを固めながらローキック。逆転したいマルティンスは積極的にパンチを放つも、決定打が生まれない。アマヤは下がる場面が多く印象は悪い。マルティンスは攻めるも、パンチに力がない。判定はドローとなり、延長Rへ。
延長R、アマヤはフックからローキック。マルティンスは強烈な右フック。激しい打ち合い。アマヤは左ハイキックも、マルティンスが前へ出て潰して左フック。アマヤのローキックでマルティンスの動きが止まるシーンも。だがマルティンスのフック連打でアマヤの動きも止まる。ともに最後まで攻撃を出し続け、ここも判定へ。スプリット判定でマルティンスが逆転勝利を収めた。
[nextpage]
▼K-1 WORLD MAX 2026 -70kgブラジル予選トーナメント・準々決勝(2) 3分3R延長1R〇マテウス・マチャド(ブラジル/CF HOUSE)延長R 判定2-1 ※10-9×2、9-10×へリアジル・エステファニ(ブラジル/Ponto 1 Fight)※本戦の判定は28-28×2、27-28。
マテウス・マチャドは、12戦7勝(3KO) 5敗のキャリアがあり、攻撃的で強烈な左フックを持っている。対するへリアジル・エステファニは昨年の南米予選初戦でジョニス・コリセウに判定負けも、一歩も引かない攻撃的な選手。左右フックと右ローキックの切れ味は抜群で、激闘に発展する可能性は高い。
1R、エステファニはカーフキックを連発。マチャドは左フックのカウンターから右カーフを返す。バックハンドブローのエステファニ。マチャドは左ボディ連打。エステファニはフック連打からヒザ蹴りをボディへ突き刺す。ともに攻撃的だ。マチャドは左ボディ、エステファニはフックからハイキックのコンビネーションが冴え渡った。
2R、マチャドは右ローキック。エステファニは足を上げてガード。そして左ハイキックで攻撃する。サウスポーにスイッチするエステファニは、右フックからバックスピンキックへつなげる。ヒザ蹴りのテンカオでダメージを与えるエステファニ。マチャドは左右フックでボディを連打した。
3R、マチャドは左フックから右ローキックで的確に攻撃をヒット。エステファニはハイキック、右カーフキックから左フックとコンビネーションを見せる。ロープへ詰めたマチャドは左右フック連打。エステファニはガードを固めることが多くなり、マチャドのパンチの回転数が上がる。そして右バックハンドブローでダウンを奪ったマチャド。エステファニが立ち上がったところで、試合終了のゴング。判定はドローとなり、延長Rへ。
延長R、マチャドは左右に動きボディ打ち。エステファニはローキック、ワンツーで追いかける。マチャドは左フックから右ローキックで攻める。エステファニはガードを固めてローキック、さらに右ストレートで倒しにいく。打ち合いに来いと要求するマチャド。ここも接戦のまま判定となり、マチャドが勝利を収めた。
[nextpage]
▼K-1 WORLD MAX 2026 -70kgブラジル予選トーナメント・準々決勝(3) 3分3R延長1R×マルシオ・デ・ジェズス(ブラジル/Team Alvaro de Aguiar)判定0-3 ※28-29×2、27-30〇アリエル・ビジャルバ(パラグアイ/Brazilian TKO)
昨年南米予選でサルシチャと初戦で戦ったマルシオ・デ・ジェズスが登場。サウスポー構えのジェズスは、パンチでサルシチャを追い込むシーンを作った強豪だ。対するビジャルバは、前回の南米予選リザーブマッチをKOで勝ち抜いた。カーフキックとフックはパワフルで、今トーナメントのダークホースになりそうだ。
1R、ともにサウスポー構え。リーチのあるジェズスは前蹴り、ローキック。ビジャルバは飛び込んでのフック、バックスピンキックと積極的に攻撃を繰り返す。下がりながらミドルキックのジェズス。ビジャルバの左右フックは迫力があった。
2R、ジェズスはここも距離を保ちながらミドルキックやハイキック。ビジャルバは左右フックで飛び込み、バックスピンキック。1Rと同じような展開に。だが、ジェズスはプレスをかけながら左右のストレートを伸ばす。ビジャルバが入ってくると、ジェズスはうまく距離をコントロールしていた。
3R、ジェズスは距離を保ちながらローキック。ビジャルバは飛び込んでのフックも不発に。ジェズスは左ハイキック、左ストレートで前へ出る。ヒザ蹴りでロープ際へ追い込むジェズス。ビジャルバはフックで応戦。ギアを上げたジェズスは前蹴り、フックと手数を増やすもタイプアップ。ここも判定となり、積極的に攻めたビジャルバが3-0で勝利した。
[nextpage]
▼K-1 WORLD MAX 2026 -70kgブラジル予選トーナメント・準々決勝(4) 3分3R延長1R〇ジョニス・コリセウ(ブラジル/Coliseu Team/Uniao ABC/Fight Gym)判定3-0 ※29-28×2、30-27×マティアス・ガルシア(アルゼンチン/Corrales Kick Center)
ジョニス・コリセウは、昨年の南米予選準決勝でサルシチャと対戦。最後まで気持ちの強さを見せており、今大会でも優勝候補の一角となっている。対するマティアス・ガルシアは、25歳で6戦6勝(3KO)の戦績。甘いマスクからは想像ができないパンチをぶん回す野獣のような姿は、優勝すれば日本でも人気が出そうだ。
1R、コリセウは踏み込んでの左フック、インカーフで攻撃。ガルシアはパンチから右ハイキックが危険だ。前で勝負するコリセウは右ボディ、右フックを顔面へ。ガルシアは右ハイキックのカウンターを狙う。コリセウは踏み込んでのローキック。ガルシアはサークリングで回りながらのカウンター。積極的に攻めたのはコリセウだが、ガルシアの正確な技をジャッジがどう評価するか。
2R、コリセウはプレスをかけながらミドルキック、ローキック。ガルシアはバックスピンキックで襲い掛かる。そしてガルシアは、前蹴りを顔面へ繰り出して追撃。コリセウは技を見切りながらプレスをかけ続けて左フック。ガルシアはハイキックなど鋭い蹴り技で応戦した。
3R、ガルシアはヒザ蹴り、バックスピンキック。これをかわしたコリセウは、距離を詰めながらミドルキックを連発。スーパーマンパンチのコリセウ。ガルシアは下がりながら前蹴り、ヒザ蹴りで迎え撃つも、首相撲で抱えてのヒザ蹴りを注意されてしまう。うまさを見せるガルシアだが、コリセウの積極性が上か。コリセウがユナニマス判定で勝利した。
[nextpage]
▼K-1 WORLD MAX 2026 -70kgブラジル予選トーナメント・リザーブファイト 3分3R延長1R〇テル・エンリケ(ブラジル/Uniao ABC)判定3-0 ※30-27×3×アーロン・アルバレス(ボリビア/Team Marcelo Salas)
ブラジル予選リザーブファイトでは、ブラジルのテル・エンリケとボリビアのアーロン・アルバレスが激突した。
1R、エンリケは左ジャブから右ローキック。さらにカーフキック、左フックと怒涛の攻撃。アルバレスは攻撃を受けながら前蹴りやパンチを返す。エンリケはプレスをかけながら左、右をヒットする。アルバレスはダッキングでかわしつつもチャンスをうかがうが、右をもらうシーンも。エンリケの右は的確で重そうだ。
2R、エンリケはワンツー、フック、ヒザ蹴りで押しまくる。アルバレスは右を返す。エンリケはパンチを被弾する場面もあるが、ローキックで崩しにかかる。アルバレスは攻撃を見切り始め、右を返すも後が続かない。エンリケは前半飛ばし過ぎたか、失速気味に。
3R、エンリケはジャブから右、左フックでKOを狙う。アルバレスはかわしながらの右、飛びヒザ蹴りで応戦。エンリケは左ジャブストレートをボディへ。アルバレスは左右フックも空振り。互いに力を出し切り、エンリケが3-0のユナニマス判定で勝利しリザーブ権をものにした。
[nextpage]
▼K-1 WORLD MAX 2026 -70kgブラジル予選トーナメント・準決勝(1) 3分3R延長1R×マテウス・マチャド(ブラジル/CF HOUSE)判定0-3 ※27-30×3〇アンドレ・マルティンス(ブラジル/Canguboxe)
準決勝第1試合は、準々決勝でへリアジル・エステファニを下したマテウス・マチャドが、フェルナンド・アマヤを破ったアンドレ・マルティンスと対戦した。
1R、マチャドはサークリングしながら右を打ち込む。サウスポー構えのマルティンスはフェイントを入れながら、右のローキックとハイキック。右フックも空振りのマチャド。マルティンスはヒザ蹴りをボディへ。左右のパンチで追い込むマチャド。パンチは相打ちもあったが、マチャドの攻勢も目立った。
2R、ここもマチャドは積極的にパンチを放つ。とくに左フックがいい。マルティンスはミドルキックで止めたいが、マチャドの勢いは増していく。追いかけるマチャドは、パンチからバックハンドブロー。マルティンスは左の鋭いパンチを見せた。マチャドは手数、マルティンスは的確な攻撃といった印象か。
3R、マルティンスは左をヒット。マチャドは左から右のパンチで勝負。マルティンスが一発入れると、マチャドが数発返す展開に。マルティンスはアグレッシブに攻めて、マチャドがカウンターでパンチをまとめる。マチャドの右、マルティンスのヒザ蹴りが交錯する。ここでも的確な攻撃はマルティンスで、手数はマチャドか。最後は足を止めてパンチを打ち合った。判定となり、3-0でマルティンスが勝利し決勝へ進んだ。
[nextpage]
▼K-1 WORLD MAX 2026 -70kgブラジル予選トーナメント・準決勝(2) 3分3R延長1R×アリエル・ビジャルバ(パラグアイ/Brazilian TKO)判定0-3 ※27-30×2、28-29〇ジョニス・コリセウ(ブラジル/Coliseu Team/Uniao ABC/Fight Gym)
準決勝第2試合は、準々決勝でマルシオ・デ・ジェズスを破ったパラグアイのアリエル・ビジャルバが、マティアス・ガルシアを下したブラジルのジョニス・コリセウと対戦した。
1R、ビジャルバは前蹴り、カーフキック。コリセウは構えをスイッチしながら蹴りで応戦する。ビジャルバはパンチからヒザ蹴りをボディへ。飛びヒザ蹴りをコリセウが見せると会場から歓声があがる。ビジャルバは冷静にローキック、インローで崩しにかかった。このラウンドは、大きな差はなかった。
2R、コリセウは蹴りで崩しにかかると会場から歓声。ビジャルバは下がりつつもカウンターの右で反撃。積極的に攻めるコリセウ。ビジャルバはバックスピンキックをボディへ放つもガードの上。コリセウはコーナーへ詰めてミドルキック、バックハンドブロー。ビジャルバはサウスポーからの右フックを合わせるも不発に。
3R、ビジャルバはボディ打ちからカカト落とし。コリセウは右を振る。飛びヒザ蹴りを見舞うビジャルバは、多彩な攻撃を見せた。コリセウは距離を詰めての蹴り。ビジャルバはサークリング。コリセウはローキックでダメージを与える。ビジャルバのフックでバランスを崩すコリセウ。これはダウンにならず。打って来いとアピールするビジャルバ。コリセウは飛びヒザ蹴りを見せた。判定となり、コリセウが3-0でファイナル進出を決めた。
[nextpage]
▼K-1 WORLD MAX 2026 -70kgブラジル予選トーナメント・決勝 3分3R延長1R〇ジョニス・コリセウ(ブラジル/Coliseu Team/Uniao ABC/Fight Gym)判定3-0 ※30-27×2、29-28×アンドレ・マルティンス(ブラジル/Canguboxe)※コリセウが優勝。
決勝は、準決勝でアリエル・ビジャルバを完封したジョニス・コリセウと、マテウス・マチャドを破ったアンドレ・マルティンスの顔合わせとなった。
1R、コリセウは左ローキック、右ミドルキックで先制攻撃。サウスポー構えのマルティンスも右ローキックを返すもここまでのダメージがあるか。コリセウはキレキレの動きで構えをスイッチしながら蹴りを繰り出す。会場の声援はコリセウが上。マルティンスはローキックを受けながら前へ出るも、身体が流れてしまい厳しい状況か。
2R、マルティンスは圧力をかけて左ボディ、右フックを顔面へ。コリセウはガードを固めての右ハイキック、左ローキックでダメージを与える。マルティンスは左ボディストレート。コリセウが反応してローキックを合わせる。前へ出るマルティンス。コリセウはローキックを的確に決める。マルティンスはローキックを蹴られながらも、右のパンチでKOを狙った。
3R、コリセウは左ローキックを連発。マルティンスはフックで反撃も、コリセウの右ローキックがバチンと入る。前へ出るのはマルティンス。コリセウはローキックを合わせるも、手数がほしいところか。コリセウはローキック、ハイキックと上下に揺さぶる。バックスピンキックのマルティンス。ローキックを被弾しながらも前へ出るマルティンスは、再びバックスピンキックを放つ。ここでタイムアップ。
コリセウは勝利を確信したのか、リングを走り回ってセコンドと抱き合った。判定は3-0でコリセウ。日本行きを決めたのは、コリセウだった。
優勝したコリセウは、9月12日(土)に東京・国立競場第二体育館で開催の『K-1 WORLD MAX 2026』のFINAL16開幕戦への出場権を獲得した。