▼第9試合 ダブルメインイベント1 ライト級(61.23kg) 3分3R延長1R
×森井洋介(野良犬道場)
延長R 判定0-3 ※9-10×3
○ロムイーサン・REON(タイ/REON Fighting Sports Gym)
※本戦の判定は29-28、29-29、29-29。
森井は国内ライト級屈指のハードパンチャーで、近年はKNOCK OUTのエースとして活躍。2016年9月の旗揚げ会見スペシャルマッチから2019年2月までに11勝(9KO)2敗1分という戦績を残した。2017年に開催された「KING OF KNOCK OUT初代ライト級王座決定トーナメント」では3試合全てKOで制し、初代王座に就いている。チャンヒョン・リー、原口健飛に連敗してどん底を味わったが、2020年10月のNO KICK NO LIFE復活大会で翔貴にダウンを奪われながらも逆転KO勝ち。再起を果たし、2021年2月の同大会では永澤サムエル聖光に判定勝ち。7月には前口太尊の引退試合の相手を務め、得意の回転ヒジ打ちでKOした。戦績は46勝(30KO)10敗5分。
ロムイーサンは元ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級2位、元BBTVミニフライ級1位の肩書きを持ち、現在は健太率いるREONジムのトレーナーも務める。2021年10月にはスック・ワンキントーン・ライト級王座決定戦をリク・シッソーと争っている(リクのTKO勝ち)。森井は1月の『NO KICK NO LIFE』で健太に判定勝ちしており、ロムイーサンにとっては“ボス”の敵討ちとなった。
1R、ゴングと同時に前へ出ていった森井は左右フックから右ロー、その後は左右のパンチでボディを徹底的に狙い撃ちし、右ローも蹴る。ロムイーサンは右の蹴りで森井を近付けさせないようにするが、森井はロープへ追い詰めて右フック、右ボディを叩きつける。左ボディからの右ローも。
2R、森井の左ローにロムイーサンは右ミドルで対抗。距離が少し空き、ロムイーサンの蹴りが決まり始める。機を見てハイキックも放つロムイーサン。森井は入り込んでの右ボディ。ロムイーサンは首相撲に持ち込むが森井はすぐに離れる。右ミドルを連発するロムイーサンに森井は右ローと右ボディ。森井は左フックにつなぐがこれはかわされた。
3R、コーナーを背負いながらも左右ミドルを返してくるロムイーサンに森井は左右のローと右ボディ。飛び込んでの左ボディと右ストレートでロムイーサンをずっとコーナーにいさせる。徹底してボディとローで攻める森井。ほとんどロムイーサンをコーナーから出すことなく、攻撃を畳み込んだ森井だったが判定はドロー。延長戦へ。
延長Rもコーナーへ詰めていく森井。ロムイーサンは左右ミドル、森井は右ローを蹴っていくがパンチがほどんど出ない。森井は前に出るもミドルを蹴られる展開となり、やや劣勢。しかしラスト30秒でパンチのラッシュを仕掛け、左右のボディと右フックをロムイーサンに浴びせた。
判定は3-0でロムイーサン。森井は延長でパンチが出なかったのが敗因か。ロムイーサンはセカンドロープに飛び乗って勝利を喜んだ。