『MAX MUAYTHAI』パタヤ58kgトーナメント王者を全く問題なくKOした安本 撮影/安村発
「CHAKURIKI 15 帰ってきた藤原祭」
2022年4月27日(水)東京・後楽園ホール
▼第10試合 ダブルメインイベント2 58kg契約 3分3R延長1R
○安本晴翔(橋本道場)
KO 1R 1分06秒 ※3ノックダウン
×ヨーパースー・ソンニンタイ(タイ)
安本は少年時代からアマチュアで150戦以上を経験し、24冠王に輝くなど活躍。2016年6月に16歳でプロデビューを果たすと、6戦目でREBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王座、2018年12月にはINNOVATIONスーパーバンタム級王座を獲得した。2019年2月にシュートボクシングのリングで迎えた14戦目で初黒星を喫したが、6月のREBELSでは栗秋祥梧を破りKNOCK OUT-REDフェザー級王座を戴冠。そこからの快進撃でKNOCK OUTをホームに活躍し、KNOCK OUT年間表彰式では2020年MVPを獲得。2021年9月にはNJKFのリングに乗り込み、松本龍斗にTKO勝ちでWBCムエタイ日本統一フェザー級王座も獲得。11月のKNOCK OUTでは連続KO記録が途絶えたが、角田泰盛に判定勝ちで怒涛の12連勝中。戦績は22勝(12KO)1敗2分。
対するヨーパースーは『MAX MUAYTHAI』のパタヤ58kgトーナメントを制した実績を持つ。戦績は38勝14敗2分。これまで国内在住のタイ人選手を次々とKOしてきた安本が、タイから招聘されたヨーパースーを相手にどんな戦いを見せるか。
1R、サウスポーの安本はまず左ミドル、続いて右カーフ。ヨーパースーがローを蹴ると矢のような右ストレートでダウンを奪う。立ち上がったもののまだフラついているヨーパースーへ安本は左右フックの連打、左フックでダウンを追加する。
最後も右ストレートと左右フックの連打で圧倒し、ヨーパースーは防戦一方に。レフェリーが試合をストップし、安本の秒殺KO勝ちとなった。
ピーター・アーツから勝利メダルを受け取った安本はマイクを持つと「とりあえず勝ててよかったです。来月NO KICK NO LIFEに出場するので、それも見に来てくれたら嬉しいです。ありがとうございます」と、安本らしくシンプルなマイクで締めくくった。
試合後のコメントでは「超ビビッていたんですけれど。この前手こずっていたのと、タイから来たタイ人だし、半年ぶりの試合だったので覚悟を決めていました。めっちゃゴツくて黒くてこれは強いタイ人だと思っていたんですが、上手くストレートが当たりましたね。(花岡)竜みたいに腹を蹴っていこうと思ったんですけれど、蹴りのカットの仕草を見せていて蹴れなかったのでボディで倒すか顔面で倒すかと。ストレートは元々狙っていました。あれは得意技と言うか、狙っていた技なので。落ち着いてしっかり綺麗に倒したかったけれど焦っちゃいましたね。あれはあれでいいと思いますけれど。久しぶりなので80点くらいで」と振り返った安本。
次は5月28日(土)東京・豊洲PITにて開催される『NO KICK NO LIFE』への出場が決まっているが、「昔から前線で活躍している森井選手と階級違うけれど(森井はライト級、安本はフェザー級)やってみたい。今日負けてしまったんですけれど実績もあるし、KNOCK OUTの看板選手だったし、やってみたいです。僕は喜んでやります。実現したら昔活躍したKNOCK OUT王者を倒す、いいっすね。自信は全然あります。誰にでも勝てる自信しかないです。重いでしょうけれど体作りしていろいろやって、最近パワーがついてきていると思うので」と、森井との階級を超えた新旧KNOCK OUT王者対決をやりたいと希望した。
会場に訪れていた小野寺力NO KICK NO LIFEプロデューサーは「前向きに検討します。森井君は負けてしまいましたが彼の希望もあるので、そこはいろいろ考えて動きたいと思います」と、実現へ向けて動きたいと話した。