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レポート

【ONE】フェザー級GP決勝はシッティチャイvs.アラゾフに! 手塚がKO勝利、和田が完封勝ち。箕輪はブルックス相手に粘るも判定負け

2022/01/28 18:01

▼ウェルター級 5分3R
〇手塚裕之(日本)83.15kg, 1.0229
[3R 1秒05秒 KO] ※左フック

×エドソン・マルケス(ブラジル)83.60kg, 1.0078
※ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)がコロナとは関連しない病気で欠場

 当初、元ONEウェルター級世界王者のゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)と対戦予定だった手塚だが、カデスタムが「新型コロナウイルスとは関連しない病気」により出場を辞退。MMA9勝1敗、77%のフィニッシュ率を誇るエドソン・マルケス(ブラジル)と対戦することとなった。

“野生獣”手塚は、農家と格闘家の二足の草鞋を履く異色のファイター。2018年8月から5連勝を飾るも、2020年11月にMMA9戦無敗の強豪ムラド・ラマザノフに判定負け。連勝がストップした。

 しかし、2021年10月の前戦でウェルター級世界王座挑戦経験を持つアギラン・ターニ(マレーシア)と、通常より重い86kg契約で対戦。3Rにターニのハイキックで両手をマットに着いた手塚だが、逆襲のフックでTKO勝ち。再起を飾っている。

 対するマルケスは、修斗ブラジルなどで活躍。2021年12月の前戦でONEデビューし、コンバット・サンボの世界王者レイモンド・マゴメダリエフ(ロシア/ダゲスタン)を相手に前足を蹴られ、金網に詰まったところで右ストレートを浴び、1R KO負けを喫している。

 しかし、マゴメダリエフに敗れるまでは、6戦連続のKO・TKO勝ちをマークしていた強打者で、183cmの長身から繰り出される右の打ち下ろしとボディ打ちのコンビネーション、そして高い打点のヒザ蹴りには注意が必要だ。

 頂きを目指す手塚にとっては元王者カデスタムの欠場は残念だが、マゴメダリエフら強豪が集まるなかで、ウェルター級コンテンダーの実力を証明したい。

 1R、ともにオーソドックス構え。先に中央を取る手塚は右ローで牽制。マルケスも左ジャブから右ローを当てる。手塚も左ジャブ! インローのマルケスは手塚のバランスを崩す。

 手塚の前手の左フックはかわしたマルケス。手塚はダブルレッグテイクダウン。首抱えるマルケスにすぐに首を抜き、上から上下に細かいパウンドを打つ手塚。マルケスはハーフガードで首を抱き寄せブレーク狙い。亀になり立ち上がるマルケス。跳びヒザをみせるが、避ける手塚は大きな右フックを見せると、左ボディをヒットさせる。

 2R、左インローを当てる手塚。さらに右オーバーハンド。これはかわしたマルケスは左ジャブ。手塚はダブルレッグでドライブするが金網背に切る。右ローは手塚。マルケスも右ロー! 

 そこに手塚は右を振ってダブルレッグテイクダウン! 右手をオーバーフックするマルケス。腕を抜く手塚は上下に突く。蹴り上げてスペースを作ろうとするマルケスについていく手塚。マルケスはフルガード。

 足を解いた瞬間に肩固め狙い。ハーフから細かいパウンドの手塚。アゴに頭をつけてパスガード狙い。ハーフでからむマルケスに腕十字、キムラ狙いの手塚を落として、左右で詰めるマルケスもゴング。

 3R、右カーフを当てる手塚。マルケスはジャブストレート狙い。手塚は左ボディから入る。さらに今度は左フックのカウンターでマルケスが後方にダウン! 上下に突いた手塚が見事、3R 1秒05秒 KO勝利を決めた。試合後、手塚はバック宙! ケージの中で英語で「次? ガデスタム、ヨシヒロ・アキヤマ(秋山成勲)と戦いたい」とアピールした。

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