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【ONE】フェザー級GP決勝はシッティチャイvs.アラゾフに! 手塚がKO勝利、和田が完封勝ち。箕輪はブルックス相手に粘るも判定負け

2022/01/28 18:01

▼コ・メインイベント フェザー級キックボクシング ワールドGP準決勝 3分3R
×ジョー・ナタウット(タイ)69.45kg, 1.0057
[1R 1分55秒 KO] ※左ストレート

〇チンギス・アラゾフ(ベラルーシ)70.20kg, 1.0241
※アラゾフが3.26「ONE X」決勝進出
※マラット・グレゴリアン(アルメニア)が新型コロナウイルスの影響で欠場

 当初は、第2代K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者チンギス・アラゾフ(ベラルーシ)と、2015年のK-1 WORLD GP -70kg王者マラット・グレゴリアン(アルメニア)による準決勝だったが、グレゴリアンが新型コロナウイルスの影響により欠場。

 代わってジョー・ナタウット(タイ)がアラゾフと対戦することになった。ナタウットもリザーブマッチでユーリック・ダフティアン(アルメニア/ロシア)を打ち合いでワンパンチKOしている強者だ。

 ナタウットは10歳でムエタイを始め、2013年にはアメリカへ渡って試合を行い、ラスベガスを拠点とする『LION FIGHT』で2階級を制覇。

 2018年4月にONEに初参戦すると、4勝2敗の戦績を残している。2敗はいずれもジョルジオ・ペトロシアンに付けられたもの。戦績は71勝8敗2分。リザーブマッチではダフティアンを衝撃の右カウンターでKOに沈めている。

 アラゾフは、アマチュア時代に197勝(117KO)3敗という驚異的な成績を残し、13歳でタイにてプロデビュー。2014年と2015年の『A1ワールドグランプリトーナメント』(-70kg級)で優勝、2015年にWAKOプロK-1ルール世界ミドル級王座、2016年には同スーパーウェルター級王座を獲得。

 同年にNDC K-1ルール同級王座も獲得している。2017年6月に『K-1 WORLD GP』に初来日すると『第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント』で中島弘貴とジョーダン・ピケオーにKO勝ち、決勝で城戸康裕に判定勝ちして優勝し、第2代王座に就いた。2018年3月には日菜太をKOして初防衛にも成功している。

 -70kg級の世界トップグループに位置するが、マラット・グレゴリアンとは1敗1無効試合、シッティチャイ・シッソンピーノンには1敗、ジョルジオ・ペトロシアンにも1敗と現在『ONE』で活躍する世界3強にはいずれも敗れており、2021年4月のONE初参戦ではケールに判定2-1で敗れたものの、10月の準々決勝では、フランスのサミー・サナを左ボディで1R 39秒でTKOに降し、準決勝進出を決めている。

 今トーナメントの優勝者は、ジョルジオ・ペトロシアンを右ハイキックでKOしてONEフェザー級キックボクシング世界王者となったスーパーボン(タイ)への挑戦権を獲得する。

 1R、ともにオーソドックス構えから。左インローから入るアラゾフ。左ボディ、左ハイと近い距離で蹴りまで繋げる。さらに左前蹴りも。スイッチしての左の蹴りにガードを固めるナタウット。さらにアラゾフの右アッパーから左のヒザでダウン。

 立ち上がるナタウット。細かくステップを踏むアラゾフはナタウットの右の打ち返しを冷静に見極め、スイッチしての右から左ハイ、さらに左ストレートを打ち下ろしてダウンを奪うと、ナタウットは立ち上がれず。

 1R、1分55秒、圧勝で決勝進出を決めたアラゾフは5万ドルのボーナスを獲得。ケージの中で「今回は無観客だけど、6千人の前で戦えたら。3カ月間(対グレゴリアンの)練習をしてきたけど、1週間前にナタウットに代わり、もちろん勝つよと答えたんだ。決勝はどちらが勝ってきても大丈夫だ。いまキックではONEがナンバーワンだ」と語った。

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