MMA
インタビュー

【ONE】“野生獣”手塚裕之「筋肉とパワーがアドバンテージです」「勝ってカデスタム、秋山成勲選手と戦いたい。僕の方がセクシー」=1月28日(金)シンガポール

2022/01/27 12:01
 2022年1月28日(金)シンガポール・インドアスタジアムにて開催される「ONE: ONLY THE BRAVE」で、手塚裕之(ハイブリッドレスリング山田道場/TGFC)がブラジルのエドソン・マルケスと対戦する。  当初、元ONEウェルター級世界王者のゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)と対戦予定だったが、カデスタムが「新型コロナウイルスとは関連しない病気」により出場を辞退。手塚は、MMA9勝1敗、77%のフィニッシュ率を誇るエドソン・マルケス(ブラジル)との対戦することとなった。 “野生獣”手塚は、農家と格闘家の二足の草鞋を履く異色のファイター。2018年8月から5連勝を飾るも、2020年11月にMMA9戦無敗の強豪ムラド・ラマザノフに判定負け。連勝がストップした。  しかし、2021年10月の前戦でウェルター級世界王座挑戦経験を持つアギラン・ターニ(マレーシア)と、通常より重い86kg契約で対戦。3Rにターニのハイキックで両手をマットに着いた手塚だが、逆襲のフックでTKO勝ち。再起を飾っている。  対するマルケスは、修斗ブラジルなどで活躍。2021年12月の前戦でONEデビューし、コンバット・サンボの世界王者レイモンド・マゴメダリエフ(ロシア/ダゲスタン)を相手に前足を蹴られ、金網に詰まったところで右ストレートを浴び、1R KO負けを喫している。  しかし、マゴメダリエフに敗れるまでは、6戦連続のKO・TKO勝ちをマークしていた強打者で、183cmの長身から繰り出される右の打ち下ろしとボディ打ちのコンビネーション、そして高い打点のヒザ蹴りには注意が必要だ。  頂きを目指す手塚にとっては元王者カデスタムの欠場は残念だが、マゴメダリエフら強豪が集まるなかで、ウェルター級コンテンダーの実力を証明したい。なお、試合の模様は、1月28日の午後7時30分(日本時間)より、ABEMA 格闘チャンネルおよびONE公式アプリにて、ライブ配信される。 マルケスは打撃に自信を持っているところがつけ入る隙 ──アギラン・ターニとの試合で見事なTKO勝利を挙げました。あの試合のマッチアップについて、また試合を終えてどのように感じていましたか。 「マッチアップに関しては、以前から日本人ファイターが2人やっている(秋山成勲が判定勝ち、岡見勇信がスプリット判定負け)相手だったので、自分の日本人の中での位置付けを測れる試合でもあったし、彼はONEが評価している選手で、スター選手の一人と戦えたのは良い経験になりました。試合の結果も、自分としては最後まで全く危ない場面を作らずに勝つのが目標だったのですが、最後危うい場面を作ってしまったので、そういうところは今後気を付けていかないといけないと思います。逆にそれがあっての逆転劇だったので、良い試合だったという声はすごいありました。そういう意味では、自分でも“良い作品”にはなったのかなと思います」 ──ムラド・ラマザノフとの判定負けからカムバックしました。あの試合はご自身にとってどれほど大切な試合でしたか。 「全部、大切な試合ですね。前回負けているからっているのは特にないです。毎回大切な試合なので。ラマザノフ戦では、自分の光を消された戦いになってしまった。自分の力を全部出して負けるなら仕方ないなと思うけど、それを出させてもらえなかったので、アギラン・ターニ戦は自分のやりたいことをもっと出していこうという意気込みではありました。テイクダウンとかも結構できたし、ブラジルの方でも話題になったみたいで。あの試合が番組で紹介されたそうで、有名な格闘家が僕のグラップリングを解説してくれて。ストライカーだと思われていたので、グラップリング技術もあるんだって警戒させるためにも良い試合ができたかなって思います」 ── 短いスパンでの試合です。トレーニングキャンプはどう過ごしていますか。 「前回の試合の後、2週間くらいは軽く休んで、特に大きな怪我もなかったので練習を再開しました。自宅のガレージと山田道場(地元の体育館)を拠点に使ってやっています。週に1回は、千葉・パラエストラ松戸に出稽古に行っています」 ──地元山田道場とTGFC、そしてパラエストラ松戸でも出稽古をしていると。そんな中、対戦相手変更の知らせが来た時の気持ちを教えてください。 「いやぁ、勘弁してよって思いましたね。やっぱり、カデスタムと試合をしたかったし、体調不良? って思いましたけど……、すぐ代わりの試合をオファーしてくれたのでよかったです」 ──新たな対戦相手のマルケスの強み、弱みについてはどう分析しましたか。 「強みは、長い手足を活かしたリーチですね。あとは、連続KOをしたりしている選手なので、打撃に自信を持っていることですね。逆に自信を持っているところがつけ入る隙というか。でもこっちも打撃で負けるつもりはないので」 ──手塚選手のアドバンテージはやはり……。 「筋肉。身体の強さですね。あっちはリーチはあるけど、その分パワーはこっちの方が上だと思います。筋肉とパワーがアドバンテージです」 ──相手の最大の武器はなんでしょうか。 「最大の武器は伸びてくる左右のパンチ。思い切りの良いストレート。あとはヒザですね。リーチがあるとちょっと上げただけで顔に来てしまうので」 ──自分の方が優れたストライカーだという自信もありますか。 「ありますね。もちろんONEの舞台に来るということは、弱い相手はいないので気を引き締めて戦いますけど、僕も世界の名だたる強豪と戦ってきているので、自信はあります」 ──試合展開はどんなものになると思いますか。 「KO決着でしょうね」 ──今回の試合で勝利したら、戦いたい選手はいますか。 「カデスタム! あと日本人で戦いたい選手がいます。秋山成勲選手です。僕の方がセクシーだと思っています」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント