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レポート

【Krush】菅原美優がバックブローでダウンを奪いMIOにリベンジ、寺島輝が変化自在のスタイルで鈴木勇人を破る金星

2021/11/21 02:11

▼第6試合 Krush女子アトム級 3分3R延長1R
○山田真子(KINGS/元J-GIRLSアトム級王者、元プロボクシングWBO女子世界ミニフライ級王者)
判定3-0 ※30-28×2、30-29
×チャン・リー(K-1ジム五反田チームキングス)


 山田は幼き頃から格闘技に打ち込み、空手、テコンドー、キックボクシングなどのアマチュア大会で活躍。2010年5月にJ-GIRLSでプロデビューすると、同年12月にLittle Tigerを破りJ-GIRLSアトム級王座に就いた。2012年3月にはプロボクサーに転向し、2014年2月には韓国でWBO女子世界ミニフライ級王座を奪取。2014年5月、キックボクシング6勝無敗2分、ボクシング7勝(2KO)無敗とパーフェクトレコードを残して所属ジムとのトラブルから現役を引退した。


 その後、2014年12月にキックボクシングの試合、2018年11月には元OPBF東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者・高野人母美と事実上無差別級のボクシングルールで対戦し、6回判定勝ち。2019年11月にはKrushに初参戦してMOEから勝利を収め、2020年11月のK-1福岡大会でも優に判定勝ち。ボクシングとキックボクシングを通じて17戦無敗という記録を打ち立てていたが、今年3月のK-1でMIOにダウンを奪われプロ格闘家人生初の黒星を喫した。7月のK-1では期待のJKホープNOZOMIにキャリアの差を見せて復活の勝利。


 チャン・リーは“戦う幼稚園の美人先生”として注目を集めたが、2019年3月に6年間務めていた幼稚園を辞めて格闘技一本の生活に。2018年9月の『KHAOS.6』からK-1 JAPAN GROUPの大会に初参戦、女子アトム級の主力選手として活躍。6月のKrush-EXでは期待のJKホープの紗依茄から判定2-1で勝利をもぎ取っている。戦績は5勝6敗1分。


 1R、左拳を前に突き出した状態で前へ出るリーに対し、山田はステップを踏んで左へ回り込む。リーの右手が邪魔でなかなか踏み込めない山田。それでも右ローを蹴り、右ストレートを伸ばしていく。逆にリーはステップで動き回る山田になかなか攻撃を出すことが出来ない。リーが右ミドルを蹴ると、一気に山田が前へ出て左右の連打をまとめてリーを下がらせた。


 2R、リーは左拳を前に突き出してけん制、山田は軽快なステップを踏みながら左へ回り込み左ローを蹴る。リーが左ミドルを蹴ると山田はさばいて右フックを入れる。リーが右ミドルを蹴ると、すぐに入り込んで左右フックを打つ山田。さらに入り込んでボディを打つ。


 3R、左拳を前に出して距離を取り、右ミドルを蹴るリー。入り込んでパンチをまとめようとする山田。このラウンドも均衡状態が続く。アグレッシブに前へ出てパンチで攻め込む姿を魅せるのは山田だが、クリーンヒットはない。リーはクリンチを多用してヒザも蹴る。リーにはつかみの警告。突進してパンチをガムシャラに出す山田にリーも打ち合いに行って試合終了。


 判定は3-0で山田が勝利。判定が告げられると、リーは天井を見上げて呆然とした。

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