MMA
インタビュー

【ONE】平田樹「このGPに賭ける思いは誰よりも強い」×アンダーソン「コロナ病棟での看護師の経験がタフにしてくれた」=9月3日(金)シンガポール

2021/09/01 17:09

周りが何と言おうが、絶対に試合は観ると思うから(平田)

──アジアの女子格闘技のレベルは高いと思いますが、アンダーソン選手が戦っていた米国でも、そのくらいのレベルの高さにあると思いますか。

平田 アメリカは女子MMAファイターの人口も多いし、練習相手もたくさんいると思います。経験で言ったら自分よりも何十倍もすごい。ただONEでの試合数は自分の方が多いし、このGPに賭けている思いは誰よりも強いので、そこでは負けたくないです。

──平田選手は、若くして成功を収めていますが、キャリアで何を成し遂げたら成功だと言えますか。

平田 まだ引退とかは考えたことがないですけど、必ずチャンピオンになるということは目標としてあります。チャンピオンになってからも続けていきたいので、まずはチャンピオンになりたいです。

──アンダーソン選手がアンダードッグだと言われていることについて、平田選手はどう感じますか。また、試合はどういう運びになると思いますか。

平田 Invicta FCの試合に出場して世界で戦ってきた選手なので、その点では自分が経験してきたことのないような試合になると思っています。デビュー戦だとしても、今まで試合数を多くこなしてきたので、自分よりもはるかに経験があるし、この試合は面白い試合になると思います。

──アンダーソン選手、対戦相手の平田選手は無敗でここまで辿り着きました。この戦績についてはどう感じていますか。

アンダーソン 試合だけに集中したいです。私にとってケージに入れば、戦績は関係ないです。イツキが言うように試合中は何でも起きますからね。彼女が若くして成功していることはリスペクトしています。ですが、私にとってはただの1試合に過ぎないです。紙の上で何を書かれようと関係ないです。最終的には金曜の夜に何が起きるのか分かりますからね。

──平田選手はノックアウトパワーもあり、相手の攻撃を止めるスキルもあります。アンダーソン選手はどんな対策を持ってこの試合に臨みますか。

アンダーソン 彼女は力強いパンチがありテイクダウンを奪うことができます。皆さんご存知の通り、私は自分の身長やリーチを生かして距離をうまく使います。長いリーチを生かして試合を進めていきたいです。

──平田選手はこれまでアンダードックと言われたこともありましたが、過小評価されていると思いますか。

平田 期待されていないかもしれないけど、自分の中では楽しみな試合なので、そこだけは大事にしたいです。周りが何と言おうが、絶対に試合は観ると思うので、もし勝った時に強い言葉で強い心を発信したいです。

──アンダーソン選手、平田樹選手は今回、日本を代表してトーナメントに参戦しますが、彼女についての評価を教えてください。

アンダーソン 彼女は才能豊かで積極的で打撃でも寝技でも強みを持っています。彼女は素晴らしい格闘家ですが、それは対戦相手にもよると思っています。なので、今回は彼女の真のレベルを(私が戦って)見せる良い機会だと思います。

──アンダーソン選手は、2017年に敗戦してから現在は2連勝中ですね。より良い格闘家になるために意識してきたことは何ですか。

アンダーソン Invictaで唯一負けたのは、病院で勤務している時で、休みを取れなかった時期でした。フルタイムで働きながらトレーニングをして、対戦相手のことを過小評価してしまいました。私はアマを含めたキャリア通算11勝で敗戦はその試合でした。誰と対戦しようと相手を過小評価してはいけないことを私はその敗戦で学びました。試合の時は相手が誰であろうと、常に世界最高の選手と対戦していると考えるようにしています。

──平田選手が過去のインタビューでアンダーソン選手のパンチにはそこまでパワーがないと話していましたが、何か反論はありますか。

アンダーソン 長身の選手は力があまりないように思われているのは理解しています。シンガポールに来てから、平田選手をはっきりと見ることはまだ出来ていませんが、トーナメントに出場する他の選手を見ると私のサイズは皆さんが思っている以上に大きいです。金曜の夜に結果をお見せできると思います。

──平田選手、日本のファンへメッセージはありますか。

平田 「お待たせしました」という気持ちと、「必ず勝って日本に帰りたいです」と伝えたいです。

ONE: EMPOWER

2021年9月3日(金)シンガポール・インドアスタジアム
ABEMA「格闘チャンネル」ONE Super Appにて午後8時30分からライブ配信予定

▼ONE女子世界ストロー級選手権試合 5分5R
ション・ジンナン(中国)王者
ミッシェル・ニコリニ(ブラジル)挑戦者

▼女子アトム級ワールドGP1回戦 5分3R
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)MMA8勝0敗
ハム・ソヒ(韓国)MMA23勝8敗

▼女子アトム級ワールドGP1回戦 5分3R
アリヨナ・ラソヒナ(ウクライナ)MMA13勝4敗
スタンプ・フェアテックス(タイ)MMA5勝1敗

▼女子アトム級ワールドGP1回戦 5分3R
メン・ボー(中国)MMA17勝5敗
リトゥ・フォガット(インド)MMA5勝1敗

▼女子アトム級ワールドGP1回戦 5分3R
平田 樹(日本)MMA4勝0敗
アリース・アンダーソン(米国)MMA5勝1敗

▼女子アトム級ワールドGP(交替試合)5分3R
山口芽生(日本)MMA21勝12敗1分
ジュリー・メザバルバ(ブラジル)MMA8勝2敗1分

▼キックボクシング アトム級
アニッサ・メクセン(フランス)
クリスティーナ・モラレス(スペイン)

▼ムエタイ ストロー級
ジャッキー・ブンタン(米国)
ダニエラ・ロペス(アルゼンチン)

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