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インタビュー

【ONE】女子アトム級GPで平田樹と対戦するアリース・アンダーソン「ヒラタと初戦で当たって良かった。自分の強さを見せることが出来る」=5月28日(金)「ONE: EMPOWER」

2021/04/02 11:04
 2021年5月28日(金)、ONE Championship初のオール女子大会「ONE: EMPOWER」が開催される。  日本から平田樹が出場する「女子アトム級ワールドグランプリ」1回戦では、平田の相手として北米Invicta FCからアリース・アンダーソン(米国)が参戦する。 (C)Invicta FC/Dave Mandel  ラスベガスのエクストリーム・クートゥアーから、UFCのリカルド・ラマス、ハファエル・アウベスらが所属するフロリダのMMA Mastersに移籍。「人生で初めてフルタイムで練習」する環境になった。  伝統派空手出身で、18歳でMMAデビュー。Invicta FCでは跳びつき三角絞めでフィニッシュを飾るなど、トータルファイターなのが強みだ。平田対策として柔道出身のコーチと練習も積んでいるという。  MMA5勝1敗。Invicta2連勝中のアンダーソンは言う。 「ONEが適当にアメリカの選手をピックアップしたのではありません。自分がGPのなかで一番強いと信じているし、優勝しタイトルに挑戦することで出来るということを見せたい」  平田樹が初めて対戦するであろう北米のウェルラウンダーであるアンダーソンは、平田を撃破しアトム級GP席捲するか。本誌も参加した3月25日のグローバル・メディアデーでの囲みZOOM取材のインタビューをお届けする。 アンダーソン「王者に挑む、完璧なタイミング」 ──ONE Championshipデビューが決定しました。ONEでの目標を聞かせてください。 「正直、一試合ずつ集中しています。自分のキャリアの中で、この契約は一番楽しみにしていて、練習の強度にも響いています。ONEと契約した途端、自分の人生が変わった感じがしました。何よりもこの機会に感謝していて、また、一試合ずつ集中するつもりです。このチャンスを無駄にしたくないし、トップまで頑張っていくつもりです」 ──ONE Championshipと契約するきっかけは何だったのでしょうか。 「“リスペクト(敬意)”を大切にしている団体が魅力的だと思ったからです。ONEと契約することは、本当に誇りに思っているし、このトーナメントで誰と対戦しても立派に思います。前からONEに憧れていて、自分の試合、そしてキャリアにどう影響するかも楽しみにしています。自分のキャリアで一番いいタイミングで契約したと思います」 ──女子アトム級ワールドグランプリの初戦では平田樹選手と対戦します。どのような印象をお持ちですか。 「平田選手の試合をいくつか見た感じの印象だと、優れた寝技の力を持っていて、強そうな選手だなという感じです。彼女と初戦で当たって良かったなと思います。なぜなら、私の名前はONEでは知られてないし、平田選手にチャレンジできるチャンスでもあり、そして自分の強さも見せることが出来る機会だからです」 ──アンダーソン選手自身の強みと克服したい弱みがあれば教えてください。 「身長がひとつの利点ですね。166.3cmで、このトーナメント出場選手の中では一番身長が高いと思います。柔道の投げを避けるのにも大切な強みです。リーチ(168cm)もアドバンテージではありますが、柔術も好きなので、いくつかサブミッションで勝利をしています(※そのうちの一つはケージを背にしての跳びつき三角絞め)。グランドに行っても全然大丈夫ですし、立ち技にも自信を持っています。オールラウンダーとして、対戦相手は少し苦労すると思います。そして、様々な選手と戦ってきた経験。そして腕の長さ(リーチ)もですね。(C)Invicta FC/Dave Mandel  一番番の弱みは……今回のメンタル面です。ONEと契約していろいろ変化しているので、今はONEに所属していて、自分がONEで最高の選手の一人になるんだってことを自分にリマインドしないといけないですね」 ──平田選手の柔道の投げ技、特に首投げについてはどのようにとらえていますか。 「投げられる前にバックが取れると思います。身長差で投げにくいし、投げられても手足が長いのでバックは取れる。ジムのコーチで柔道のマスターもいるので、いろいろなシチュエーションやカウンター技などきちんと準備をしています。まだ8週間あるので、準備を重ねる時間は十分にありますね。こういう風に長い時間をかけて試合に向けて練習できてよかったです。5月28日には必ず準備はできています」 (C)Invicta FC/Dave Mandel ──平田選手はグラップリングを得意としています。彼女と寝技の勝負になったら付き合いますか。 「全然大丈夫です。柔道がバックグラウンドということなので、投げ技にこだわるかなと思います。試合映像を見て、どのようなテイクダウンを狙うかも対策を練っています。柔術では青帯ですが、MMAのなかで寝技になっても、過去にタフな相手とグラップリングの勝負をした経験があるし、その点は全然平気です」 ──平田選手の1番の弱点は何だと思いますか? 「経験です。7勝無敗ですが、彼女が今まで対戦してきた選手の中で、私が一番強いと思います。これからより弱点が見えてくるのではと思います」 [nextpage] 「ONEが適当に米国選手をピックアップしたのではないことを証明する」 (C)Invicta FC/Dave Mandel ──ONEではグランドでの打撃のルールが北米と異なります。アジャスト出来そうでしょうか。 「練習ではアジャストしています。テイクダウンを取られてもヒザ蹴りが来るかもしれないことを意識していくのは大変ですが、その反面、蹴ることはルール上問題ないってことを身につけて行きます」 ──トレーニングキャンプはどこで誰と練習していますか? そして普段の体重を教えてください。 「最近、マイアミに引越してきてMMA Masters(UFCのリカルド・ラマス、ハファエル・アウベスらが所属)でフルタイムで練習することになりました。人生で初めてフルタイムで練習できるので、集中することが出来て最高の環境でトレーニングキャンプを迎えます。練習をコンスタントにできて、周りからのサポートも多く、とても協力してくれて感謝しています。他の選手と一日中練習できる環境なので、常にプッシュされています。ファミリー感がとても強いです。普段の体重は117~118ボンド(53.07kg~53.52 kg)です」 ──普段は、117から118ポンド(53.07kg~53.52kg)ということですが、ONEではハイドレーションテストをクリアする必要があります。水分を摂って(水抜き禁止で)どのように契約体重まで落としていきますか。 「栄養士のおかげで、今まで減量して計量をパスしてきました。普段からきちんとダイエットしてコンディショニングにこだわっています。水抜きは今までも大してしていなかったので、特に心配していません」 ──Invicta FCフェニックス・シリーズでもトーナメント戦を見て、自分もいつかトーナメントに参戦すると想像していましたか? ワン・ナイト・トーナメントだけではなく。 「ワン・ナイト・トーナメントはそもそもその形式があまり好きじゃないから考えたこともなかったですね。でも、ONEのトーナメントでは1日に何試合もやって駆け上がるものではなく、毎回1試合ずつ勝ち上がればいいから、かなり楽しみです。それに、最後まで勝ち抜けばタイトルに挑むチャンスがあるので、とてもいい機会だと思っています」 ──女子アトム級ワールドグランプリのワンマッチが続くトーナメント方式がご自身に合っていると。 「このフォーマットは気に入っています。1日に全試合が行われるより、時間をとって、年末にタイトル戦が開催されるということがいいと思います。何よりもONEの歴史的なトーナメントに参戦できてアメリカを代表すること、タフな女子選手たちと共に戦えることを誇りに思っています。今までのキャリアを通してここまでたどり着いた感じです」 (C)Invicta FC/Dave Mandel ──トーナメント出場8選手の中で、一番危険だと思う選手は誰ですか? 「トーナメント参戦の全員をリスペクトしていますが、特に一番危ない選手などは思いつきません。全員トーナメントに参戦する権利を持っていますが、もちろんスタンプ選手のような優れた立ち技スキルや、柔道という得意技を持つ平田選手もいる。そのなかでも正直、自分は一番バランス取れているのはではないかと思います」 ──女子アトム級世界王者のアンジェラ・リー選手の印象をお聞かせください。 「MMAを始めた頃から見ています。彼女がチャンピオンであるのには理由があると思うし、尊敬しています。オールラウンダーで、強い選手。私もキャリアをかけてそのレベルに辿り着けるように頑張っています。今はそのチャンスが来て、完璧なタイミングなのではと思いますね。私も同じくONEのチャンピオンになりたいので、それに向けて頑張ります」 ──好きな女子格闘家は誰ですか。 「現役ではないですが、好きな女子格闘家はロンダ・ラウジー。男子が比較的に多いスポーツの中でとてもインスパイアされて憧れていました」 ──では、格闘技をするのに誰からインスパイアされていますか。 「家族です。最近、祖母が二人亡くなりました。ミシガン州からフロリダ州に引越しましたが、家族が自分のことを誇りに思うように頑張りたいです。いまはジム以外誰も知らなくて、寂しくなったり落ち込んだりしても、家族のことを思い出して、力になっています」 ──ところで、格闘技以外の趣味などもはありますか。 「9歳の頃からモトクロスをやっています。今年は怪我をしないために少し休みますが、とても楽しいですよ。ケージの中に入る時と同じアドレナリンを感じて、毎回試合が終わったら(モトクロスをやるのを)楽しみにしています」 ──入場曲はコンスタントに同じ曲ですか? 「Drake の “God’s Plan” を毎回使っています」 ──ONEのほかの階級の選手についてもお聞かせください。ONEフライ級世界タイトルマッチに臨むデメトリアス・ジョンソンvs.アドリアーノ・モラエスのマッチアップをどう感じていますか。 「デメトリアス・ジョンソンは以前から観るのが好きで、デメトリアスが勝つと思います。フィニッシュも観たいですが、判定までもいくかもしれないですよね。もちろん他のアメリカ人選手も応援しています。セージとコルビー・ノースカットも同じ空手のルーツなので、観るのを楽しみにしています」 ──あなたの格闘技のルーツは空手なんですか。 「生まれた時から親が伝統派空手の道場を持っていたので、幼い頃から空手をやっていました。 ──セージ・ノースカット対青木真也のマッチアップに関してはどんな考えを持っていますか。 「セージにはタフな試合になると思います。前回の試合(コズモ・アレッシャンドリにKO負け)を終えて1回勝って欲しいですね。頑張っているので、自分の強みを利用して行けば勝てると思います」 ──エディ・アルバレス対ユーリ・ラピクスのマッチアップについては? 「エディが後半のラウンドでフィニッシュすると思います」 ──平田樹選手のGP初戦ということで、日本のファンもあなたとの試合を観ることが多いと思います。どんな自分を見せたいと思っていますか。 「私の名前はあまり知られてないし、この団体で試合をしたことはないのですが、他のアトム級の女子達と同じレベルであると証明したいですね。自分がその中で一番強いと信じているし、グランプリ優勝、そしてタイトル戦にチャレンジすることだって出来るんだと見せたいです。知って欲しいのは、ONEが適当にアメリカの選手をピックアップしたのではないということです。空手を学び、MMAの初めての試合は18歳になって1カ月後でした。他のアトム級の選手達と試合するのに相応しい力を持っていると思います。ファンの前で試合をするのをとても楽しみにしているし、世界最強のアトム級の一人であることを見せたいです」 ──最後にあらためて、対戦相手の平田樹選手に向けて一言お願いします。 「特にありませんが、強い選手ではあると認識しているし、同時にリスペクトしています。5月28日に一緒にサークルの中で向き合うのを楽しみにしています!」 ONE: EMPOWER 5月28日(金) ONE: EMPOWER ▼ONE世界女子ストロー級選手権試合 5分5Rション・ジンナン(中国)ミッシェル・ニコリニ(ブラジル) ▼アトム級 5分3Rデニス・ザンボアンガ(フィリピン)MMA8勝0敗ハム・ソヒ(韓国)MMA23勝8敗 ▼アトム級 5分3Rメン・ボー(中国)MMA17勝5敗リトゥ・フォガット(インド)MMA4勝0敗 ▼アトム級 5分3Rスタンプ・フェアテックス(タイ)MMA5勝1敗アリヨナ・ラソヒナ(ウクライナ)MMA13勝4敗 ▼アトム級 5分3R平田 樹(日本)MMA4勝0敗アリース・アンダーソン(米国)MMA5勝1敗 ※試合順は後日決定。
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