▼第7試合 第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント1回戦 3分3R延長1R
×小巻海斗(真樹ジムAICHI)
延長R 判定0-3 ※9-10×3
○黒田勇斗(K-1ジム心斎橋チームレパード)
※黒田が準決勝へ進出。本戦の判定は30-29、28-29、29-29。
小巻は2月のKrushでK-1 JAPAN GROUP初参戦。選手欠場を受けて急遽の出場だったが、ムエタイ三冠王の44・ユウ・ウォーワンチャイからパンチで見事なKO勝利を収めた。5月大会では小倉に判定で敗れたが、右ストレートで先制のダウンを奪い“これぞKrush”という激闘を繰り広げて評価を上げた。戦績は11勝(6KO)7敗1分。
黒田は2018年5月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、林勇汰、森坂陸、蒼士、椿原龍矢、小倉尚也らと対戦して2勝5敗1分。前戦は5月に晃貴と延長Rまで戦い、判定2-1で惜敗した。戦績は4勝9敗1分。身長174cmは8人の中で最長身。5月のK-1バンタム級日本最強決定トーナメントで優勝した黒田斗真の兄だ。
1R、じりじりと前へ出る小巻に対して回り込む黒田。回り込みながらジャブ、右ストレート、右ローと攻撃を出す。詰めてパンチを打ちたい小巻だが、黒田はその場に留まらず回り込んで先手を打っていく。
2Rも同じ展開。圧をかけて詰めたい小巻と回り込む黒田。小巻がパンチを打つ体勢を作る前に黒田がワンツー、左ミドル、ヒザ、左ローを打つ。黒田は右ロー、左インローをどんどん蹴り、追い詰められるとガードをしっかり固めて小巻のパンチをブロック。しかし、バッティングで黒田にインターバルが与えらえれた後、距離を詰めた小巻の左ボディが当たり始める。黒田は顔面への強打を警戒してか顔前ブロックを固めてボディを打たれる。
3R、ジャブを打つ黒田にどんどん距離を詰めていく小巻。黒田のパンチを額で受けて接近しての左ボディ。黒田もヒザを突き刺す。ジャブとヒザ蹴りで小巻が入ってくるのを防ぐ黒田だが、それでも小巻は入って左ボディを打つ。黒田の顔面ブロックは固く、小巻はパンチでこじ開けることができなかった。
判定は三者三様のドローで延長戦に。前に出て左右フックを打つ小巻を左ミドル、ジャブ、左ヒザで迎え撃つ黒田。黒田のジャブを額で受けながら入っていくがバッティングとなる。詰める小巻を押し返す黒田。それでも入って左右フックを放つ小巻だが黒田はブロック。“来い”と誘う小巻だが黒田は打ち合いには応じず、左ミドルを蹴る。
最後まで自分のペースを貫いた黒田が判定勝ち。マイクを持つと「今回試合の2週間前にずっと可愛がってくれたおばあちゃんが亡くなってしまって、亡くなる前に『絶対勝ってきて』と約束したので、絶対負けられへんと思って試合に挑みました。絶対にチャンピオンになるので、これからも黒田兄弟の応援よろしくお願いします」と明かした。