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【UFC】ダゲスタンのマカチェフが8連勝! 復帰戦ミーシャ・テイトがTKO勝利、クレベル破ったガムロがキムラ極める、ホドウフォ・ヴィエラが再起の一本勝ち!

2021/07/18 11:07

【セミメインイベント】

▼女子バンタム級 5分3R
〇ミーシャ・テイト(米国)135lbs/60.78kg
[3R 1分53秒 TKO]
×マリオン・レノー(米国)136lbs/61.69kg

 セミメインの女子バンタム級では、約5年ぶりに現役復帰する元UFC女子バンタム級王者のミーシャ・テイト(米国)と、44歳で現UFC最年長ファイターのマリオン・レノー(米国)が対戦した。

 テイトは米国女子MMAを牽引したトップファイター。ロンダ・ラウジーと名勝負を繰り広げ、2016年3月にはホリー・ホルムにリアネイキドチョークで一本勝ちし、UFC女子バンタム級のベルトを巻いている。その後、初防衛戦でアマンダ・ヌネスに敗れ、16年11月にラケル・ペニントンにも判定負けで現役引退。ONE Championshipで副社長を務めた後、選手契約が残ってたUFCで復帰した。MMA18勝7敗。ジョニー・ヌネスと結婚し、2児の母でもある。

 対するレノーは同級12位。2018年にレスリング銀メダリストのサラ・マクマンに三角絞めで一本勝ちし、高校教師としてUFC王座挑戦目前まで勝ち進んだが、そこから4連敗。今大会を最後に現役引退を表明している。テイト同様にママさんファイターだ。

 1R、ともにオーソドックス構え。レノーの左ハイをさばくテイト。ワンツーの右、レノーの蹴りに左ジャブを突く。しかしワンツーを当てるのはレノー。右カーフキックも。

 テイトのダブルレッグにヒザを合わせるレノーだが、押し込むテイトも離れる。ワンツーを当ててダブルレッグから小外がけテイクダウンはテイト。草刈を狙うレノーの足を捌いてハーフにパスし、固めてブザー。

 2R、ワンツーから左ハイに繋げるテイト。ともに左ジャブの相打ち。身長な展開から右のダブルを繰り出すレノーだが、組みを警戒。そこにテイトはダブルレッグから金網まで詰めてリフトしてテイクダウン! ハーフから背中を着かせるが、下のレノーは右手にキムラ狙い。それを外したテイトは立ち上がり。蹴り上げるレノーの足を捌き、ハーフからヒジを打ち込み、レノーの鼻から出血させる。フルガードに戻すレノーだがテイトは上から鉄槌も。

 3R、レノーの左ハイに右を突くテイトは、圧力をかけて左を当てて前へ。ダブルレッグから右足を外からかけてテイクダウン! 下からネルソンで返そうとするレノーを潰して頭を着けて寝かせて左でパウンド。さらにバックマウントからパウンドを連打し、試合を決めた。

 約5年ぶりの復帰戦を白星で飾ったテイトはオクタゴンの中で咆哮。「帰ってきたわ。復帰戦はいろいろ大変だったけど、私のコンディションは一段階上がった。ここにただファイトをするためだけに思ってきたわけじゃない。チャンピオンシップを狙う」と女子バンタム級のベルトを視野に。グローブを置き引退を表明していたレノーは「最後のファイトでミーシャと戦えることが信じられなかった。私はミーシャのファンだったから。全力を尽くした。これでグッバイが言える。これからの10年間、バンタム級で戦うみんなを応援するわ」と語った。

◆ミーシャ・テイト「まだ始まったばかり。ベストはこれから」

「すごく最高! 夢がかなった感じ。引退したときは本気でそう思っていたし、ここに来てまた気持ちよく戦えるとは思っていなかった。だから引退したの。でも、今日はこれまでになく感触が良かった。信じられない。最高ね。オクタゴンの扉が閉まったとき、そこにいるのは私だけ。そこに行くまでは観客とか、そういういろいろがあると最高だけどね。母と父が来てくれていたから本当に嬉しかった。チームメイトの数名と、UFCファイター仲間、マネジャー、チーム、私にとって大切な人たちが来てくれている。青色のウエアを選んだのは娘の好きな色だから。心の中には家族のみんなも連れてきていたつもりよ。大切なみんながそこにいた。

 彼女(レノー)はすべてを出し切ったと思うわ。彼女が望んでいた試合になったと思う。彼女は自分が望んだ場所に立ち、今回が自分にとってはスーパーボウルなんだと思っていただろうし、オクタゴンにすべてを託したいと挑んだ試合だったと思う。私は今回の試合を見直して、そこから学び、前に進んでいくわ。マリオンの大ファンなの。彼女は女性として、それから1人の人間として、インスピレーションをもらっている。彼女は教師で、母で、コミュニティに貢献している。私にとって最高のツールとスキルセットをもたらすには素敵なダンスパートナーが必要なのよ。彼女が今回の試合を引き受けてくれたこと、ベストな準備をしてくれたことに感謝している。戻って見てみるのが楽しみね。試合をしていたからこそ、どういう風だったかを見てみたい。家に戻って試合を見て学ぶのが楽しみ。5年ぶりの試合で、女子バンタム級史上最多勝利を更新したわ。わお、なんてこと。最高よね。でも、さっきも言ったけれど、まだ始まったばかり。ベストはまだこれからよ」

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