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レポート

【BOM】オープンフィンガーグローブ戦で朝陽が2度ダウンを奪って完勝、伊藤紗弥は蹴りで距離を支配して勝つ

2021/07/04 21:07

▼BOMミドル級(72.50kg)王座決定戦 3分5R(延長あり・ヒジあり)
○喜多村誠(ホライズン・キックボクシングジム)
判定2-1 ※49-48、47-49、49-48
×J(TSK japan)
※喜多村が新王座に就く。


 喜多村は大学の空手部で主将を務めたのち、伊原道場に入門して2005年7月に新日本でプロデビュー。2011年10月に第4代日本ミドル級王者となった。2015年5月にはラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級王座にも挑戦している。2018年10月、元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級王者のT-98をヒジでカットし、TKO勝利。4月の1回戦では大輝・FLYSKYGYMを2Rに右ストレートでKO勝ち。


 JはBOMの常連ファイターで、WMC日本スーパーウェルター級王座、ルンピニージャパン同級王座、WMCインターコンチネンタル・ミドル級王座を獲得。パンチ、ヒジを得意とし、4月の1回戦では松島勲也を延長戦の末に判定で振り切った。


 1R、両者ともワンツー、右ローを繰り出し、Jは時折右ハイを出す。互いに相手のローにパンチを合わせに行くが、まだクリーンヒットはない。


 2R、Jが左右フックを連打して前に出る場面を何度か作り、ペースを強引につかみにいく。喜多村は右ローを蹴るが、Jが左右フックとヒジ打ちのガムシャラな連打で喜多村をコーナーへ詰める。喜多村はヒザで反撃。


 3R、右ローを蹴る喜多村にJは前蹴りとジャブ。喜多村は左フックからの右ハイを狙うがJはガード、喜多村は右ローを蹴り続けるが、Jはそこへ右を合わせに行き、ワンツーから左ミドル。


 4R、Jは組みに来た喜多村へパンチを当て、組んでのヒザ蹴り。前蹴りでは突き放す。組み合いが多くなり、両者ともかなり消耗が激しい。左ローを蹴る喜多村にJは前へ出てガムシャラに手を出し続けるが、攻撃をしっかり当てるのは喜多村の方だ。


 5R、組んでのヒザの蹴り合い。離れるとJがパンチを連打、喜多村は右ヒジを返す。そしてまた組んでのヒザ蹴り。至近距離でパンチ、ヒジを出し合い、喜多村はローとハイも蹴る。Jはひたすら前へ出てパンチを繰り出すがかなりの消耗が見える。喜多村もヒジとヒザで対抗。


 両者が消耗したタフファイトは判定にもつれ込み、喜多村が判定2-1で勝利。新王座に就いた。

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