ムエタイ
レポート

【BOM】オープンフィンガーグローブ戦で朝陽が2度ダウンを奪って完勝、伊藤紗弥は蹴りで距離を支配して勝つ

2021/07/04 21:07

▼BOMスーパーライト級(63.00kg)王座決定戦 3分5R(延長あり・ヒジあり)
×健太(E.S.G.)
判定0-3 ※48-49場場×3
○NOBU BRAVELY(BRAVELY GYM)
※NOBUが新王座に就く。


 健太は2005年にプロデビューすると、2008年5月にNJKFウェルター級王座を獲得。その後、NJKFスーパーウェルター級王座、初代Krush -70kg王座、WBCムエタイ日本ウェルター級王座を獲得。NJKFを代表する選手として『ONE Championship』など世界を舞台に戦ってきた。1年半に渡って勝ち星から遠ざかっていたが、今年2月、NKBライト級王者・高橋一眞に判定2-0で勝利して連敗脱出。6月6日の新日本キックで97戦目を迎える大ベテラン。4月のトーナメント1回戦では晃希に2RでKO勝ちしている。


 NOBUはWPMF世界スーパーライト級暫定王座、WPMF日本同級王座、KOS同級王座を獲得してきた大分をベースに活動している和製ムエタイ選手。戦績は18勝15敗1分。4月のトーナメント1回戦ではKJヒロシを2RでヒジによるTKOに葬っている。


 1R、健太はジャブ、ボディ、ローと攻撃を散らしていく。NOBUは前へ出てパンチを繰り出すが健太はよく見てかわし、左右ローを返す。ロープを背負った健太にNOBUは左ボディブロー。


 2R、右ローを蹴り合い、お互いによく見て相手のガードの隙間を打つ。左ボディの打ち合い、健太は右ローを集中攻撃。NOBUは左ミドルで前に出てパンチの距離になると左ボディ、右ボディストレート。健太は淡々と左右ローを蹴る。


 3Rも健太はしつこく右ローと左インローでNOBUの前足を攻める。前へ出てくるNOBUにジャブで距離を取り、NOBUのパンチはよく見てかわす。力強い蹴りではないが、健太は右ローをコツコツとしっかり当てていった。


 4Rが始まってすぐ、NOBUの縦ヒジで健太は眉間から流血。ドクターチェック後再開となるが、健太の流血はかなりひどい。NOBUは左右フックでガードを開けさせての縦ヒジ。健太もヒジを繰り出す。2度目のドクターチェック後、ハイキックを放つ健太。NOBUは前へ出て左右フックとヒジ、右ミドル。


 5R、健太は左ミドル、右ローを蹴るがNOBUが前に出てくると下がる。下がりながらもローを蹴る健太だが3度目のドクターチェック。再開後、健太は下がりながらヒジを繰り出し、NOBUは左右フック。


 勝敗は判定に持ち込まれ、NOBUが判定3-0で健太を破り新王座に就いた。

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