ムエタイ
レポート

【BOM】オープンフィンガーグローブ戦で朝陽が2度ダウンを奪って完勝、伊藤紗弥は蹴りで距離を支配して勝つ

2021/07/04 21:07
【BOM】オープンフィンガーグローブ戦で朝陽が2度ダウンを奪って完勝、伊藤紗弥は蹴りで距離を支配して勝つ

BOMで初めて行われたONE公式戦のオープンフィンガーグローブ着用のムエタイ戦で、朝陽(右)が慣れた戦い方を見せた 撮影/安村発

BOM ~ The Battle Of MuayThai~BOM WAVE05- Get Over The COVID-19 -
2021年7月4日(日)神奈川・大さん橋ホール

▼オープンフィンガーグローブムエタイ 56.70kg契約 3分3R(延長なし・ヒジあり)
○朝陽・PKセンチャイジム(P.K.SAENCHAI MUAYTHAI GYM)
判定3-0 ※30-25、30-24、30-25
×高橋茂章(KIX)


 朝陽は名高、竜哉とともに期待されるエイワ三銃士の一人で、ムエタイスタイルの2人とは違い強打が持ち味の18歳。これまでMA日本フライ級王座、ルンピニージャパン認定スーパーバンタム級王座、WBCムエタイ世界同級王座、ムエサイアム・イサーン・バンタム級王座を獲得。前戦は4月のBOMでポンチャン・Brave Gymに判定勝ちしている。


 2019年9月の『Road to ONE: CENTURY』に参戦し、オープンフィンガーグローブ戦で薩摩3373を左フック一撃でKO。2020年9月、「勝ったらONEと契約」を懸けた『Road to ONE:3rd TOKYO FIGHT NIGHT』では、KING強介を判定3-0で下し、2月にONEと正式契約。立ち技部門のONEスーパーシリーズにストロー級での参戦を決めた。


 高橋は元日本プロキックボクシング連盟スーパーバンタム級王者で、REBELS、J-NETWORK、BOMなどでキャリアを重ねてきた。2019年6月の『スックワンキントーン』で44ユウ・リバイバルとスックワンキントーン スーパーバンタム級王座を争ったが、判定で敗れて王座獲得ならず。


 オープンフィンガーグローブ戦を2度経験している朝陽が有利か。それとも高橋がキャリアの差で老獪に立ち回るか。


 1R、朝陽は右ローと前蹴り、高橋がフックで前へ出てくると回り込んでかわす。右アッパーをヒットさせた朝陽は右ミドルからの右ストレートでダウンを奪う。再開後、右ローで転倒させる朝陽。高橋も慎重になる。


 2R、朝陽が飛び込んでの右をヒットさせると高橋は一気に前へ出てフックを放っていく。朝陽はよく見てかわし、前蹴り、右ハイ。高橋がコーナーへ詰めたかと見えたところで朝陽が右フックをヒットさせてダウンを追加。朝陽は強い右ローを狙い撃ち、前に出てくる高橋の左フックは動いてかわす。そして狙いすました右フックでグラつかせたが、高橋は倒れず前へ出て打ち合いを挑んだ。

 3R、高橋がガムシャラに前へ出て左右フックを打っていく。朝陽は右ローで迎え撃つ、回り込みやボディムーブでヒットは許さない。前に出てくる高橋をジャブ、右ストレートで迎え撃つ朝陽だが、近付くと組み付いてバックに回る。逆転を狙って前に出続ける高橋だったが、朝陽がいなす形で試合終了。


 朝陽が大差をつけてのフルマークで判定勝ち、オープンフィンガーグローブ戦に慣れているところを見せつけた。

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