ムエタイ
レポート

【BOM】オープンフィンガーグローブ戦で朝陽が2度ダウンを奪って完勝、伊藤紗弥は蹴りで距離を支配して勝つ

2021/07/04 21:07

▼オープンフィンガーグローブムエタイ 48.00kg契約 3分3R(延長なし・ヒジあり)
○伊藤紗弥(尚武会)
判定3-0 ※29-28×3
×MIREY(HIDE GYM)


 今大会では女子によりオープンフィンガーグローブ戦も組まれた。伊藤紗弥がMIREYとオープンフィンガーグローブムエタイ48.00kg契約3分3R(延長なし・ヒジ打ちあり)で対戦する。


 伊藤はジュニアキックで数々のタイトルを獲得。ほぼ男子選手を相手に勝利を収め、あの那須川天心とも2度対戦している。2012年12月には中学2年生にしてタイでWPMF女子世界ピン級暫定王者を獲得。“天才ムエタイ少女”としてアマチュア時代から名を知られるようになり、2014年4月に国内で正式にプロデビューを果たすと、国内外の強敵を相手に快進撃を続けWPMF・WMC・WBCムエタイと女子世界王座の三冠を制覇。


 2018年12月の『KNOCK OUT』で小林愛三に判定負けを喫し、以後はリングから遠ざかっていたが2019年12月の『BOM』で復活。奥脇奈々から大差の判定勝ちを収めた。しかし、2020年2月の『RISE』初参戦ではAyakaに生涯初のダウン&KO負けを喫してしまったが、今年4月の『ムエローク2021』ではムエタイルールでAyakaと対戦し、リベンジに成功。BOM女子ピン級初代王座も獲得した。戦績は19勝(4KO)4敗2分。


 MIREYは日本人の父とペルー人の母を持つハーフで、2018年2月にプロデビュー。5戦目で祥子JSKを破り、J-GIRLS王座に就いた。2020年2月には奥脇奈々を破り、WMC日本王座も獲得。5月の『KNOCK OUT』ではぱんちゃん璃奈とのリベンジマッチに挑んだが、初回KO負けで返り討ちにされた。今回が再起戦。戦績は5勝4敗1分。


 1R、伊藤は右ローと前蹴りを組み合わせ、飛び込んでの左テンカオ。MIREYもローを蹴るが伊藤が前蹴りと右ミドルでパンチの距離にはイラさせない。伊藤がパンチをまとめて打つとMIREYは左ボディ、すかさず伊藤はテンカオを突き刺す。伊藤が右フックをヒットさせるとMIREYも左ボディ。伊藤が抜群の距離感を発揮した。


 2RもMIREYは伊藤が右のパンチを出すと必ず左ボディを返す。伊藤は右ミドル、前蹴り、左テンカオ。パンチと蹴りを織り交ぜるが、MIREYの右フックをもらう。伊藤は回り込んで体勢を整えると右ローを何度も命中させる。そして右ミドルと前蹴り。前へ出てくるMIREYのパンチをかわしながら下がり、前蹴りで突き放すとテンカオ。


 3R、伊藤はジャブと前蹴り、右ミドル。MIREYも右ローを蹴る。MIREYの左ボディにはテンカオでお返し。左右フックで前へっで留MIREYに伊藤は前蹴り、離れると飛びヒザも。前に出るMIREYが左右フックを連続して当てるが、伊藤はジャブを伸ばして相手の身体を抑えて強打は打たせない。伊藤は右ミドルで反撃。


 打ち合わず、蹴りで自分の距離を保って戦い続けた伊藤が初のオープンフィンガーグローブ戦で勝利。笑顔を見せた。

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