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レポート

【Krush-EX】羽鳥仁がKOで梨緒弥にリベンジ、女子のシビアなサバイバル闘争はチャン・リー、加藤りこ、谷田美穂が生き残る

2021/06/05 22:06

▼セミファイナル(第8試合)Krush女子アトム級 2分3R
〇チャン・リー(K-1ジム五反田チームキングス)
判定2-1 ※29-30、30-28、30-29
×紗依茄(月心会チーム侍/第9回K-1アマチュア全日本大会 チャレンジBクラス 女子-50kg優勝)


 29歳のチャン・リーは“戦う幼稚園の美人先生”として注目を集めたが、2019年3月に6年間務めていた幼稚園を辞めて格闘技一本の生活に。2018年9月の『KHAOS.6』からK-1 JAPAN GROUPの大会に初参戦、女子アトム級の主力選手として活躍してきたが、2戦目で菅原美優(現王者)、第3代Krush女子アトム級王座決定トーナメント準決勝ではMOE、そして今年2月にはNOZOMIと新世代たちには敗れている。戦績は4勝6敗1分。


(写真)何度もクリンチ状態で相撲のような状態になったが、そのたびにリーがパワーでコカした

 紗依茄は16歳のJKファイターで、ジュニアで6冠王、第9回K-1アマチュア全日本大会チャレンジBクラス女子-50kg優勝の成績をあげ、今年1月にプロデビュー。ジュニア時代から積み上げてきた卓越したテクニックでAIKOから勝利を収めた。


 1R、圧力をかけて前に出るリーに対し、紗依茄はステップを使って下がりながら回り込み。リーが近付いてくると前蹴り、右ストレートも放つ。リーは接近して左右フック、ローとミドルを蹴るが、紗依茄はパンチのヒットを奪って離れる。


 2R、紗依茄は右カーフキック。リーは前に出て左右フックの連打を繰り出すが、紗依茄は打ち合わずクリンチ。この展開が多く見られる。紗依茄はステップで下がりながら前蹴り、パンチを当てていくが、前に出てパンチを打つリーに対して下がるのは見栄えが悪いか。紗依茄は豪快なカカト落としで威嚇したが、リーは“やるな”という表情で見得を切る。


 3R、紗依茄のパンチに鼻血を出すリーだが、前へ出てパワーで紗依茄をコーナーへ押し込む。そこでパンチの連打。攻めの姿勢を見せるのはリーだが、紗依茄は下がりながらも前蹴り、パンチを当てていく。しかし、リーに詰められると組み付いてしまうのがマイナス印象か。


 勝敗は判定にもつれ込み、判定2-1でリーが紗依茄を振り切った。リーは飛び上がって大喜び、全身で勝利の嬉しさを表現した。

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