▼第2試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
×与座優貴(橋本道場)
判定1-2 ※10-9×2、9-10
〇宮越慶二郎(拳粋会宮越道場/元WBCムエタイ・インターナショナル ライト級王者)
※宮越が決勝へ進出。本戦の判定は30-28、29-29、29-29。
宮越は2008年にデビューしたベテランで、“ニンジャステップ”と呼ばれる独特のフットワークを駆使し、これまでNJKF日本ライト級王座、WBCムエタイ日本同級王座、WBCムエタイ・インターナショナル同級王座と3つのタイトルを獲得。チャンヒョン・リー、スアレック、勝次といった強豪を破っている。戦績は27勝(8KO)13敗2分。2020年2月にシュートボクシングで町田光に敗れて以来の試合となる。
極真会館第6回全世界ウェイト制空手道選手権大会で軽量級優勝の実績を持つ与座は、2019年3月にキックボクシングに転向。7戦全勝(3KO)の快進撃を続けていたが、2020年2月の鈴木千裕戦で初黒星。その後は久保政哉、喜入衆に勝利して戦績を9勝(4KO)1敗とした。
1R、サウスポーに構えた与座は左インローと左ミドル、宮越は右ローを蹴っていく。前に出る宮越はローをカットする場面もあるが、与座の徹底した左インロー&奥足ローをもらう。ワンツーをヒットさせるもその後は与座の距離が遠くパンチが届かない。
2R、ローに交えて胴廻し回転蹴り、左ミドルと左ハイも蹴る与座だが、徐々に宮越のパンチにロープ際やコーナーへ追い込まれる場面が増える。独特の飛び込みを見せて右ストレート、そして右ローを蹴る宮越。フェイントを入れて独特のステップで近付く宮越に与座は明らかに焦りを見せた。
3Rも左で蹴る与座だが、宮越はどんどん距離を詰めてパンチを放ち、左ボディも叩く。手数を出す宮越だが空振りも目立つ。蹴り続ける与座と前へ出てパンチを繰り出す宮越。与座の右ローからの左フックで宮越がバランスを崩す。宮越も右ストレートをヒットさせる。最後の10秒は足を止めての打ち合い。与座の左フックがクリーンヒット。
本戦の判定はジャッジ1名が与座に30-28を付けたが2名が29-29でドロー。延長戦へ突入する。
前へ出る宮越に与座はローとミドルで応戦。宮越は左ボディ。間合いを詰めてどんどん雨へ出る宮越に、与座は手数が減る。与座もパンチを打ち返すが、宮越が前へ出て手を出し続けた。判定は2-1のスプリットで宮越が執念で勝利をもぎ取った。