▼第3試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーミドル級王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
×吉野友規(STURGIS新宿)
TKO 2R 2分09秒 ※セコンドからのタオル投入
〇田村 聖(拳心館/PRIMA GOLD杯ミドル級トーナメント優勝)
※田村が決勝戦へ進出。
吉野は剣道(高校3年生時に国体で優勝、大学4年生時には団体戦で全日本選手権3位)からキックボクシングに転向し、デビューから5戦5勝4KOとまだ負け知らずで、豪快なパンチは毎回会場を沸かせている。2020年12月の前戦では小泉竜に苦戦しながらも判定2-0で勝利をもぎ取った。戦績は6勝(4KO)無敗。
田村は元NKBミドル級王者で現同級1位。2019年から2020年にかけて行われた「PRIMA GOLD杯ミドル級トーナメント」では1回戦で元J-NETWORKミドル級王者・吉野健太郎、準決勝で元新日本キックボクシング協会日本ミドル級1位・今野明、決勝で初代・第3代WPMF日本スーパーウェルター級王者の清水武をいずれもパンチでKOしての完全優勝を果たした。2020年9月のKNOCK OUTでは日菜太にKO負けを喫したが、12月にはヘビー級にも挑戦して勝利。戦績は13勝(9KO)6敗1分。
1R、飛び込んでの右をヒットさせると田村は足が泳ぎ、吉野は一気にパンチを連打。ガードをぶち破る右フックから右アッパーでダウンを奪う。吉野は倒しに行くが田村の右ローをもらうと慎重になり、見合ってこのラウンドを終えた。
2R、吉野はこれまであまり見せなかった伸びのあるジャブと右ストレートを多用し、ヒットすると一気に左右フックを連打。そして首相撲からのヒザ蹴り。ここまで吉野が圧倒的優勢に見えたが、田村は連打で吉野を下がらせるとヒザ蹴り、頭を上げた吉野がロープを背負ったところへ右フックをヒットさせ、一気に左右フックを叩き込んでダウンを奪う。
ダメージの濃い吉野は右ストレートで反撃するも、田村の右フックを浴びて壮絶なダウン。セコンドからタオルが舞い、田村が吉野にKOで初黒星を付けた。
田村はマイクを持つと「初めてパンチでダウンをもらったので焦ったんですが、倒せて5月への自信になりました。5月も会場へお越しください」とアピールした。