▼第4試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーミドル級王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
〇松倉信太郎(TRY HARD GYM/WPMF世界スーパーミドル級王者)
KO 1R 2分14秒 ※右ストレート
×渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺/2018ミャンマーラウェイ75kg級世界王者)
※松倉が決勝戦へ進出。
松倉はK-1甲子園70kg日本一トーナメントでの優勝を経てK-1、Krushを主戦場にキャリアを重ねた。2018年に戦場を『RISE』に移し、『RIZIN』にも参戦。2019年7月にイ・ソンヒョンとRISEミドル級王座を争うも、5R判定負けで王座戴冠を逃した。2020年9月の『スックワンキントーン』ではWPMF世界スーパーミドル級王座を獲得した。12月にT-98を判定3-0で降すと75kg級の新設をアピール。それが今回実った形だ。
渡慶次はパンクラスを主戦場とするMMAファイターだったが、2017年からミャンマーの超過激格闘技ラウェイに参戦。現在まで6勝4敗5分と本場ミャンマーの選手を相手に勝ち越しており、その勝利の中には2018年6月にミャンマーの英雄ソー・ゴー・ムドーをKOした試合や、同年12月にミャンマーで開催された国際大会の『KBZ グランドファイナル』でKO勝ちして日本人2人目の同大会王者に輝いた試合も含まれる。
新型コロナウイルスの影響でミャンマーの選手が来日できない状況のためラウェイの試合が組まれず、9月の『KNOCK OUT CHAMPIONSHIP.2』でキックボクシングルールに初挑戦。NKBミドル級4位・釼田昌弘(テツジム)を左ローと左フックでダウンさせ、3R1分59秒でTKO勝ちを収めた。しかし、11月の2戦目で長身のムエタイファイター小原俊之のヒジ打ちで負傷ドクターストップに追い込まれ初黒星。その後、試合で受けた傷口の回復経過を確認した上で、4週間での連続出場が決まった。
1R、サウスポーの渡慶次はパワフルな左右フック。左フックで松倉がダウンしかけるが立ち直る。早くも左右フックの打ち合いとなり、松倉が左フックでダウンを奪う。
渡慶次が立ち上がると再びフックが交錯。左右フックを繰り出す松倉に渡慶次は左三日月蹴りを刺しながら打ち合うが、逆に松倉の右三日月蹴りで渡慶次は明らかなダメージを負って後退。そしてもう一度松倉が右三日月蹴りからの右ストレートでダウンを奪う。渡慶次はそのまま立ち上がることができず、10カウントを聞いた。
松倉はマイクを持つと「僕たちは物理的には強いかもしれないですけれど、ここに立つまでにいろいろな人に支えていただいています。応援してくれる皆様のおかげでこうして戦えています。男に生まれた以上は一番強くなりたいし、トーナメントも優勝します」とスピーチした。