キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】KOの競演!小笠原瑛作が初代王者に、安本晴翔が後ろ蹴りで9連勝、スーパーミドル級は松倉信太郎と田村聖、スーパーライト級は鈴木千裕と宮越慶二郎が勝ち上がる

2021/03/13 20:03

▼セミファイナル KNOCK OUT-REDフェザー級 3分3R延長1R
〇安本晴翔(橋本道場/KNOCK OUT-REDフェザー級王者)
KO 2R1分18秒 ※右後ろ蹴り
×ペットシラー・FURUMURA-GYM(タイ/FURUMURA-GYM/元プロムエタイ協会スーパーバンタム級王者)


 安本は少年時代からアマチュアで150戦以上を経験し、24冠王に輝くなど活躍。2016年6月に16歳でプロデビューを果たすと、6戦目でREBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王座、2018年12月にはINNOVATIONスーパーバンタム級王座を獲得した。2019年2月にシュートボクシングのリングで迎えた14戦目で初黒星を喫したが、6月のREBELSでは栗秋祥梧を破りREBELS-REDフェザー級王座を戴冠。


 8月のKNOCK OUTでは古豪・駿太、10月のKNOCK OUTではWBCムエタイ日本統一フェザー級王者・新人を初回KO。11月のイノベーション岡山大会ではプレム・T.C.ムエタイも初回KOで下してWPMF世界フェザー級暫定王座を獲得し三冠王に。2月のKNOCK OUTでは元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級6位ダウサイアムに勝利、11月のREBELSではBEN"侍"Y'ZDを後ろ蹴りでKOした。18勝(8KO)1敗2分で現在8連勝中。1月に行われた年間表彰式では2020年MVPを獲得した。


 今回の対戦相手は、ペットシラー・FURUMURA-GYM(タイ/FURUMURA-GYM)。海外選手の招聘が厳しい中佐賀のFURUMURA-GYMにトレーナーとして来日。元プロムエタイ協会スーパーバンタム級王者で、2016年にはTOYOTA HI-LUX REVOスーパーバンタム級トーナメントで優勝。ルンピニースタジアムを主戦場としていた、サウスポーで左ミドルとヒジが武器だという。


 1R、お互いに高めのミドルを蹴り合うが両者ともスウェーでかわす。サウスポーのペットシラーに安本は右ロー、右三日月蹴り。ペットシラーも強い左ミドルと左ロー。終盤、安本の左フックが連続ヒットし、左右フックの連打で詰めようとした安本にペットシラーが右フック。一瞬ヒヤッとさせられた安本。


 2R、左ミドルを蹴るペットシラーに安本は強烈な左フック。ペットシラーの左ミドルがヒットし、さらに左フック。安本は大きなフックを繰り出すが、ロープを背負ったペットシラーに電光石火の後ろ蹴り。


 勝利を確信した安本はコーナーに腰掛け、笑顔でアピール。ペットシラーは立ち上がることができず、安本が見事なKO劇で9連勝を飾った。


 安本はマイクを持つと「今回の試合本当に緊張していて、負けるかなとかいろいろ考えて練習してきたんですが、2RでKOできて本当に良かったです。これも橋本師範、橋本道場のおかげです」と、いつも通り淡々と語った。

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