【プレリム】
▼ライト級→キャッチウェイト 5分3R
○アルマン・ツァルキヤン(アルメニア)157lbs/71.21kg ※体重超過
[判定3-0] ※30-27×2, 30-26
×マット・フレボラ(米国)155.5lbs/70.53kg
ツァルキヤンが規定体重をオーバー。試合は予定通り行われるものの、対戦相手のフレボラに報奨金の20%を支払い、キャッチウェイト戦に。
当初フレボラ vs. オットマン・アツァイター、ツァルキヤンvs.ナスラット・ハクパラストが組まれるも、アツァイターは施設内に許可されていない外部の人間を入れた規定違反でリリースに。ハクパラストが体調不良で欠場となり、残ったフレボラとツァルキャンが急遽対戦することになった。
ツァルキヤンは2020年7月にオリヴェイラ・メルシェ、1月にダヴィ・ラモスにいずれも判定勝利で2連勝中。1年3カ月ぶりの試合のフレボラは、ジェリン・ターナー、ルイス・ペナに、こちらも判定勝利で2連勝中だ。
1R、ともにオーソドックス構え。先に圧力をかけるのはフレボラ。そこにダブルレッグテイクダウンはツァルキヤン。リフトしてテイクダウンもスクランブルから立つフレボラ。なおもダブルレッグテイクダウンはツァルキヤン。フレボラは金網背に立ち上がる。
右のスーパーマンパンチ狙いはフレボラ。ツァルキヤンはその右をかわしてジャブかわワンツースリー。さらにダブルレッグテイクダウンもそこで落ち着かないフレボラは切って回して上となり離れる。
左ジャブで圧力をかけるツァルキヤン。さらに右ヒジ狙いも。そこに圧力をかけるフレボラはツァルキヤンの右をかわして右オーバーハンドを当てる。さらに右クロス、右ヒジで前に出てダブルレッグを仕掛けたところでブザー。
2R、低いダブルレッグはツァルキヤン。尻で座るフレボラはコブラを狙うが、なおも引き出してテイクダウンするツァルキヤンはインサイドガードに。スクランブルから立ち上がるフレボラのバックにつき、引き込んで倒してハーフから攻める。後転してガードするフレボラ。ツァルキヤンはサイドを奪うもあえてハーフに入り、こつこつと細かいパウンドを打ち、肩固め狙い。上からパウンドを放つ。ツァルキヤンのラウンドに。
3R、左の前蹴りはツァルキヤン。右を振ったフレボラにカウンターのダブルレッグテイクダウンはツァルキヤンもすぐにフレボラは立ち上がる。右ハイは空振り。ダブルレッグテイクダウンはツァルキヤン。そこにギロチンチョークを合わせに行くフレボラだが、頭をずらしていくツァルキヤンが逆にギロチンチョークへ。頭を抜いて立つフレボラ。
Back-to-back-to-back!
— UFC (@ufc) January 24, 2021
🇦🇲Arman Tsarukyan is headed home with another win.
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右を振ったフレボラにカウンターのハイクラッチのシングルレッグテイクダウンはツァルキヤン! バックに回ると正面を向こうとするフレボラをコントロールし、ヒジを落としてマウントを奪い、ハーフから攻めてブザー。判定3-0で体重超過のツァルキヤンが勝利し、3連勝となった。
◆ツァルキヤン「トップ15とやりたい」
「ヤバかった。マットの試合を見て、新しい対戦相手になったんだと思うことにした。新しいゲームプランを立てないといけなかったし、勝てて本当に嬉しい。キャンプはサウスポー対策だったから、マジで大変だった。スパーリングは常にサウスポーを相手にしていたし、オーソドックスになっていたら、“違うぞ、俺はサウスポーと対戦するんだからスタンスを変えてくれ”と頼んでいたくらいだ。でも、まあいい。コーチはスパーリングと思っていけと言ってくれたし、テクニカルなところは考えなくていいと言ってくれた。この相手を想定してキャンプに励んできたわけじゃないからね。オーソドックスを相手にしたときに何をすればいいかは分かっているし、レスリングが助けになった。嬉しいよ。
ナスラット(ハクパラスト、もともとの対戦相手)をチョークで極めたかったな。ナスラットが柔術に優れているって言うんで、柔術にかなり力を入れてきたからね。グラップリングもたくさんやったし、チョークを極めたかったけど、今回の相手も、かなり良いブラジリアン柔術を持っているし、茶帯だから、簡単な相手ではない。何度か試してみたけど、うまくディフェンスされた。かなり難しかったけど、フリースタイルのレスリングをやってきた俺の方が上手かったし、コントロールも打撃も良かったと思っている。トップ15とやりたい。その準備はできていると思っている」