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レポート

【UFC】新生オルテガがチャンソンからダウン奪う判定勝利。アンドラージがフライ級でもパワフルKO! プレリムで名勝負クタテラーゼがKSW王者ガムロ下す! サイードがストリーグルを51秒KO

2020/10/18 05:10

【プレリム】

▼ライト級 5分3R
○グラム・クタテラーゼ(ジョージア)156lbs/70.76kg
[判定2-1] ※29-28×2, 28-29

×マテウス・ガムロ(ポーランド)156lbs/70.76kg

 プレリミのメインでは、KSWの二冠王マテウス・ガムロ(ポーランド)がUFCデビュー。MMA17勝0敗1NCのガムロは2020年8月の前戦「KSW54」でマリアン・ジュコフスキを判定で退けライト級王座を防衛。無敗のままオクタゴンに参戦する。

 対するジョージアのグラム・クタテラーゼはMMA11勝2敗。2015年6月から8連勝でオクタゴンに初参戦となる。2019年11月の前戦では元UFCのフェリペ・シウバを1R 44秒、逆転の左フックで下しており、粘り強い戦いが持ち味で寝技からのスクランブルを得意とする。

 グラップラーながら喧嘩ファイトも辞さないガムロは、これまでKO負けの無いクタテラーゼを相手にどんな戦いを見せるか、注目だ。

 1R、実力者同士のUFCデビュー戦。サウスポー構えのガムロ。オーソドックス構えのクタテラーゼ。詰めるガムロにクタテラーゼは右ロー。ローシングルレッグでテイクダウンを奪うガムロ。クタテラーゼはラバーガード。離れたガムに下から蹴り上げも。ハーフから腕十字狙い。そこに鉄槌を落とすガムロ。足関節を狙うクタテラーゼにガムロも足関節に行ったところでクタテラーゼは立ち上がる。

 右ミドルを当てるクタテラーゼ。さらに左ロー。低いシングルレッグはガムロも今度は切るクタテラーゼが右ミドル。ガムロもオーソドックス構えに変えワンツーを返す。オーソドックス構えから右を振りシングルレッグに入るも蹴ろうとするクタテラーゼ。そこを掴みに行くガムロだが、切るクタテラーゼは右ミドルをヒットさせる。テイクダウンはガムロだが、打撃はクタテラーゼのラウンドだ。

 2R、右を受けて腰を落とすガムロ。クタテラーゼはかかと落としも見せる。遠間から低いダブルレッグも離れるガムロ。クタテラーゼは右ハイキック! ガードするガムロだがパンチの距離を作れない。右ストレートを打ちながらシングルレッグでテイクダウンするガムロだが、すぐに立ち上がるクタテラーゼは右ストレート&ロー! さらに左右でミドルを当てる。しかし続く左ローを掴みテイクダウンはガムロ! 

 すぐに左手のパウンドをオモプラッタに狙うクタテラーゼ。下から仕掛け、その反応の際で立ち上がる。ダブルレッグからシングルレッグ、身体を起こしたクタテラーゼをがぶり引き落とそうとするガムロだが、クタテラーゼは頭を抜き離れる。ここもクタテラーゼのラウンドか。

 3R、先に詰めるガムロ。オーソドックス構えの前足に右ローはクタテラーゼ。シングルレッグから立ち上がり際を内股を狙うガムロだが残すクタテラーゼは離れ右ミドルをガード上から当てる。なおもシングルレッグに入るガムロだが崩すことが出来ず。距離が近くなり触る機会が増えたガムロ。ダブルレッグをドライブして金網際でテイクダウン! クタテラーゼの立ち上がり際をバックに回るが、立ち上がるクタテラーゼ。ボディロックテイク&小内刈で再びテイクダウンもすぐに立つクタテラーゼ。ガムロもヒザ蹴りを入れて放す。

 オーソドックス構えのガムロ。クタテラーゼは手数が落ちる。シングルレッグに入るが、切るクタテラーゼ。ともに右前蹴りの相打ち。クリーンダブルレッグテイクダウンはガムロ! 下からのオモプラッタを作らせず、上から鉄槌はガムロ。足を効かせるクタテラーゼ。ブザー。ガムロの最終ラウンドに。

 メインカード級のプレリムの判定は2-1(29-28×2, 28-29)のスプリットでクタテラーゼが勝利。ありえる判定だが、ダニエル・コーミエーの勝利者インタビューを受けようとしなかったクタテラーゼはコーミエーに手を引かれてインタビューに応じると、「僕はハッピーじゃない。テイクダウンを奪ったガムロ、君のファイトだった」と謙虚に敗者を讃えた。

 また、試合後の会見でクタテラーゼは、「今日がヘッドコーチの誕生日だから、勝利の誕生日プレゼントを渡せたことが一番の幸せだね」とチームへの感謝を示しながらも「でも、それを除くと今日のパフォーマンスには満足していない。ケージに入ると、すべてが違って見えるけど、外から見ていたらそれはそれで違って見えるだろうから、チームと一緒にもう一度、試合を振り返り、小さな部分をいろいろと調整していかないといけない。もしかしたら、UFCのデビュー戦に興奮しすぎてしまったのかもしれない。緊張しすぎとか、興奮しすぎとか、すべてがちょっと度を越していたのかも」と、試合内容には満足していないことをあらためて語った。

 UFCデビュー戦での勝利については、「何もかもが最高だし、素晴らしい経験。UFCの人たちはすごいよ。パフォーマはンスインスティチュートのクルーもすごいし、すべての経験が最高だ。一生忘れない。UFCに感謝している。チャンスをくれてありがとう。本当に嬉しい。一瞬一瞬に感謝だ。両親、妹、美しい彼女と俺たちの息子に電話して、みんなと話したい。きっと楽しいだろうね」と、家族に勝利報告することが楽しみと語った。

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