▼フェザー級 5分3R
○ジョナサン・マルチネス(米国)146lbs/66.22kg
[判定3-0] ※30-27×3
×トーマス・アルメイダ(ブラジル)146lbs/66.22kg
プロデビューから驚異の21連勝をマークしたアルメイダは、2016年5月のコーディ・ガーブラント戦で1R KO負け。キャリア初黒星を喫した。その後、アルバート・モラレスには勝利も、ジミー・リベラ、ロブ・フォント相手に連敗。フォント戦後に左目の手術で長期欠場し、今回が2年9カ月ぶりの試合で、フェザー級に階級を上げての試合となる。
テコンドーがバックボーンのマルチネスは、2014年のプロデビューから4年かけてUFC入り。オクタゴンデビュー戦こそ判定で敗れたものの、その後、3勝1敗と好戦績をマーク。2020年8月の前戦ではフランキー・サエンツに跳びヒザ蹴りからのパウンドで3R KO勝ちを収めている。
1R、オーソドックス構えのアルメイダ。サウスポー構えのマルチネス。左回りで出入りするアルメイダ。左ローを打つが右ジャブの返しをもらうアルメイダ。さらに左ロー。しかしマルチネスも下がりながら右ジャブを狙うと得意の左前蹴り。前足に左ローを突くアルメイダ。喧嘩四つで前手の突き合い。右ジャブを被弾するアルメイダ。マルチネスは左ミドルをガード上に当てる。アルメイダの左ローに右ジャブで頭を上げさせるマルチネスは左前蹴り・ミドルで前へ。
2R、アルメイダは前足にニータップでシングルレッグを狙うが、深追いせずすぐに離れる。右ジャブダブルはマルチネス。アルメイダはワンツースリーを右アッパーまで振るが、かわすマルチネスは右ジャブで出入りを止め、左の蹴りで突き放す。左目上をカットするアルメイダ。近い距離になると首相撲から左ヒザ! しかしそこに右をアゴに当てマルチネスに尻餅を着かせる!
すぐに立つマルチネス。テイクダウンの動きも織り交ぜる。右ハイをガード上に打つアルメイダ。アルメイダの入りに左ストレートを当てる。ワンツースリーで前に出るアルメイダをかわすマルチネス。
3R、ジャブの交換から組みに行くアルメイダだが、切るマルチネス。アルメイダのワンツースリーにしっかり左を合わせに行く。右ボディストレートから左を狙うアルメイダに左ストレートをヒットさせるマルチネス! 左ハイをガード上に当てる。
アルメイダは左のダブルから右を振るが、しっかりかわすマルチネスは首相撲からヒザ。そこに右をかぶせるアルメイダはダブルレッグ狙いも深追いせず。アルメイダの右をかわしての左を2度当てる。終了間際にカウンターのテイクダウンに入るが、金網まで押し込んだところでブザー。
A fiery performance by the Dragon 🐉@JonathanMyda gets the UD from Fight Island.
— UFC (@ufc) October 17, 2020
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判定は3-0(30-27×3)で的確な打撃を入れたマルチネスが勝利した。アルメイダはバンタム級での爆発力をフェザー級で見せることは出来ず3連敗。マルチネスはアルメイダ戦の勝利に感極まった様子で、ダニエル・コーミエーの「次は?」の質問に「分からない、誰でも」と言葉少なく答えた。
また、試合後の会見では、「アルメイダの大ファンで、この試合を受けた。コーチが自分を信じてくれていたから、俺はただそこに行って、自分のすべきことをしなきゃいけなかった。満足しているよ。とても楽しかった。2015年にインスタグラムで、“アルメイダはいつか世界チャンピオンになるだろう”と投稿した。その彼と戦ったんだ。すごく良いね。相手はただフックを連打していて、ストレートフック、ストレートフックと続けてきていた。向こうよりも自分の方がずっと速いと分かっていたし、相手の試合を何度か見てきたから、どんどんジャブを打っていったんだ。この試合は8日前に決まったから、(勝利して)いい気分だ。みんなに自分のことを知ってもらいたい。多くの人は俺が何者かさえ知らない。発言してランキングを上げるためにここにいる。アルメイダに勝ったばかりだし、うまくいけばいいんだけどね」と、ファンだったアルメイダに勝利したことを喜び、ランキングアップを望んだ。