▼第4試合 66.0kg 5分3R(※ヒジあり)
〇芦田崇宏(BRAVE)
[1R 4分25秒 アームロック]
×萩原京平(SMOKER GYM)
レスラーが揃うBRAVEジム所属の芦田は、バックボーンであるボクシングにレスリングを採り入れたファイトスタイルで活躍。2017年9月にDJ.taikiに勝利し、12月には上迫博仁を破りDEEPフェザー級王者に。同王座は初防衛戦で失ったが、2019年10月のDEEPでは長倉立尚を破ってRIZIN参戦をアピール。かつて師匠である宮田和幸も上がっていたRIZINにキックルールながらたどり着いた。
しかし、年末のBellator JAPANで、K-1でゲーオ・ウィラサクレックを相手に日本人初のKO勝ちの戦績を持つ平本蓮とキックルールで対戦。右ストレートを受け、3度のダウンを奪われKO負け。BRAVEの地元さいたま大会で、念願のMMAルールを戦う。
対する萩原は、8月大会で白川陸斗をTKOに下したストライカー。試合後、榊原CEOが、「未知強(未知の強豪)っているんだなって。強かったし、堂々としていたし、プロとして必要なものを持っていた。白川選手に一方的にやられると先入観を持って見ていたんですが、凄かった。久しぶりに可能性しか感じられないような選手が現れた」と絶賛した選手だ。
“喧嘩番長”の異名を持ち、中学時代はラグビー、17歳の頃から格闘家に憧れてアマチュア大会に出場し始めて20戦18勝の好成績をあげた。その後プロに転向し、戦績は3勝2敗。8月の「RIZIN.22」では、朝倉兄弟と共に練習する白川陸斗をジャブ&カーフキックのローで崩し、ボディ打ち&ヒザ蹴りなど上下の攻撃にテイクダウンも織り交ぜ、最後はワンツーでTKOに下している。
「憧れのファイターはネイト・ディアズ」と言うだけあって、ハートの強さには自信。9月大会への連続参戦で“立ってよし・寝てよし”の強敵・芦田をも下すことができるか。芦田としては、当て勘のいい萩原相手にテイクダウンプレッシャーを与えながら、立ち上がりが巧妙な萩原を抑え込み削る、あるいはバックテイク、極めることができるか。
1R、サウスポー構えの芦田。オーソドックス構えの萩原。先にローを打つ萩原。蹴りにバランスを崩した芦田はシングルレッグへ。しかし萩原はそこにヒジを連打。芦田も腰を抱いてテイクダウン。しかし萩原はヒジをロープにかけて凌ぐ。
横まで寝かせる芦田だが、コーナーまで移動し立ち上がろうとする萩原。芦田は両足をまたぎマウント。ブリッジでハーフに戻す萩原に足だは右腕を流して肩固め狙い。腕を戻す萩原だが背中をマットに着ける。
オープンハンドで耳を叩く芦田は、差して立ち上がろうとする萩原の右手を三角絞めにとらえて萩原の外に出た右腕をキムラアームロックに極めた。
試合後、芦田はリング上で「今日が僕のRIZINデビュー戦だと思っています。YouTuberだろうがキックボクサーだろうがやるんで、大晦日よろしくお願いします」と語った。