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【RIZIN】那須川が皇治に完勝、バンタム級で朝倉海が昇侍をTKO、瀧澤は金太郎との大激闘を制す。ライト級で武田、久米が競り勝つ。大原が矢地を下す=9.27 RIZIN.24

2020/09/27 15:09

▼第2試合 RIZINキックボクシングルール 55.0kg 3分3R
〇江幡 睦(伊原道場/WKBA世界バンタム級王者)
[判定3-0] ※30-26×3
×良星(平井道場/RISEバンタム級1位)


 江幡塁の双子の兄であるWKBA世界バンタム級王者・江幡睦(伊原道場本部)が初参戦、RIZINキックボクシングルールでRISEバンタム級1位・良星(らすた/平井道場)との対戦が決定。

 江幡睦は弟・塁と共に幼い頃から極真空手を学び、中学生でキックボクシングを始めた。2007年9月に兄弟そろって新日本キックボクシング協会でプロデビューすると連戦連勝ですぐに頭角を現し、2010年3月に19歳で日本フライ級王者に。2012年7月には当時国内バンタム級最強の男と目されていた藤原あらしをヒジ打ちによる初回KOで破り、一躍その名を轟かせた。2014年4月にはWKBA世界バンタム級王座も獲得。2019年10月、最大の目標とするラジャダムナンスタジアム王座に4度目の挑戦を行ったが、王者サオトーとドローで王座獲得はならなかった。


 長年にわたって新日本キックのエースとして活躍し、破壊力抜群のパンチ&ローで国内外の強豪をマットに沈め、36勝(27KO)3敗3分の戦績を誇る。

 対する良星はスピードとスタミナを活かした常に動き回るアグレッシブなスタイルで“ノンストップ・ハイスピードバトル”を展開し、会場を常に沸かせるRISEの元気印。得意技はハイキック。第4代Bigbangスーパーバンタム級王者でもあり、2018年7月に鈴木真彦に敗れて以降は破竹の7連勝(3KO)を飾っていたが、今年1月に鈴木とのタイトルマッチ再戦で敗れて王座奪取ならず。8月23日の再起戦ではMAキックボクシング連盟日本スーパーバンタム級王者・戸井田大輝に判定勝ちして再起を飾っている。


 しかも良星は前日に行われたRISEの記者会見にて、11月1日(日)エディオンアリーナ大阪で行われる「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -55kgトーナメント」に江幡塁と共に出場が発表されたばかり。まさかの江幡兄弟との2連戦もありえる。

 睦が勝利すれば、年末に那須川との“弟の仇討ちマッチ”が実現する可能性もあり、良星が勝利すれば日本人選手の誰もが成し遂げていない“江幡兄弟狩り”を実現させるかもしれない。日本人選手屈指の攻撃力を持つ江幡だが、良星のスピードと手数は未体験の相手となるだけに油断はならない。キックボクシングファン注目のカードの実現となった。

 1R、開始と同時に良星が右ローの強打で先制。その後も右ローを狙っていく良星に江幡も左インローを返してワンツーを狙う。良星がワンツーからのハイキックを見せた後、良星が左ミドルを蹴ろうとしたところに伸びるワンツーで江幡がダウンを奪う。続いて江幡がスピードある右ストレートからの左フック、そして右ストレートでダウンを追加した。

 2R、良星も右ストレートを繰り出すが、江幡のワンツーが良星のガードの隙間を縫ってヒット。ステップで動く良星だが攻撃は空振りが多く、逆に江幡はここぞというところで右ストレート、左フックを打ち込む。

 3Rは良星の攻撃に合わせて左ミドルを蹴る江幡。良星はパンチを空振りさせられるが、右ストレートを一発叩き込む。江幡は首を捕まえるとヒザ蹴り、良星は離れ際に連打。このラウンドは左ミドルを多用する江端。さらに飛びヒザ蹴りを繰り出すと、良星は後ろ廻し蹴り。

 勝敗は判定に持ち込まれたが、ダウンを2度奪った江幡がRIZIN初勝利を飾った。

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