▼第6試合 61kg契約 5分3R ※ヒジあり
×金太郎(パンクラス大阪稲垣組)
[判定1-2]
〇瀧澤謙太(フリー)
朝倉海が王座に君臨するバンタム級(61kg契約)で、金太郎(パンクラス大阪稲垣組)と瀧澤謙太(フリー)が、ヒジ有りルールで対戦する。
RIZIN初参戦の瀧澤はMMA戦績10勝5敗。PANCRASEバンタム級では金太郎より上位の2位にランクされている。空手家である父親の影響で、フルコンタクト空手を習い始め、小学校6年間は新極真の木元道場で練習。小3年で全国3位の実績を残す。中学でハンドボール部で活躍後、リバーサルジム横浜グランドスラムに入会。高校でレスリング部に所属し、高校卒業後はリバーサルジム東京スタンドアウトに移籍。
2014年5月のプロデビュー戦での敗戦後、4連勝を飾る。19年3月には王者シウバへの挑戦権を得るも1Rにリアネイキドチョークで一本負け。金太郎同様にベルトを逃している。しかし、2019年11月のPANCRASE310では、修斗世界フライ級2位の石井逸人を跳びヒザ蹴りでTKO。10勝のうち8つがKO勝利の、蹴り技を軸とした打撃力で、朝倉海を頂点とする群雄割拠のRIZINバンタム級戦線で勝ち上がることができるか。
金太郎はMMA13勝8敗2分。少年時代は喧嘩に明け暮れる荒れた生活を送っていたが、キックボクシングから、18歳の時にMMA(総合格闘技)に転向し「THE OUTSIDER」に参戦。秒殺勝利を重ね一気に人気選手となった。2012年からはDEEP、PANCRASE等に出場し、強豪アラン“ヒロ”ヤマニハ、TSUNEを破るなど4連勝(3KO・TKO)を飾ると、2019年7月のバンタム級王座戦で王者のハファエル・シウバを追い詰めながら、逆転の一本負けで王座獲得ならず。2020年2月のRIZIN.21で加藤ケンジをリアネイキドチョークで極め、RIZIN初陣を飾っている。PANCRASEバンタム級ランキング3位。
サウスポー構えの金太郎とオーソドックス構えの瀧澤。金太郎はパンチ主体ながら、PANCRASEのTSUNE戦では、サウスポー構えから左ストレートを見せておいて細かいスイッチの右ハイキックで1R KOに下すなど、器用なところも見せている。
そして同じくTSUNE戦で瀧澤はオーソドックス構えから右のヒザ蹴りをそのまま前方に着地させての右フックで2R TKO勝利という、空手の追い突きをMMAで決めている。
前進してのインファイトの金太郎に対し、距離を取って蹴りを軸に戦う瀧澤。決めどころでの飛び込みは両者に共通するが、相手のテイクダウンを切って、得意の打撃で削りに来る瀧澤と金太郎とでは、距離が異なる。果たしてペースを握り、自分の戦いに持ち込むのは瀧澤か金太郎か。互いにKO・一本での決着を予告している。
金太郎はラッシュガードを着用。今大会からレスリングシューズの着用はNGとなる。
1R、オーソドックス構えの瀧澤。サウスポー構えの金太郎。右の蹴りの瀧澤に、左ハイを返す金太郎はオーソドックスに変えて右ローを当てる。
サウスポー構えに戻す金太郎。前手争いから左で飛び込み右ハイに繋げる瀧澤! しかしそれをブロックし左フックで飛び込む金太郎は左ミドル! ともに一瞬の斬り合い。パンチから右の蹴りまで繋ぐ瀧澤の右ハイはかわす金太郎。左で飛び込む瀧澤はボディ打ち。カウンターを狙う金太郎。組ませない瀧澤。瀧澤は飛び込みに右ヒザを突く!
左ストレートは金太郎! しかし瀧澤はロープに詰めて右ヒザ! 首相撲は金太郎が剥がす。
2R、右ローから入る金太郎。瀧澤も右ミドル。前蹴りはかわす金太郎は左ボディフック! ヒザで飛び込み首相撲狙いは瀧澤。右ミドルもヒット! 右ストレートは瀧澤。金太郎も左ハイをガード上に当てる。瀧澤の右ハイは浅い。蹴り足を掴もうとする金太郎は左ボディ! 瀧澤もヒザを狙う。
瀧澤の跳びヒザに右を狙う金太郎。中央を取る瀧澤が止まると金太郎は右を振る。スイッチしあサウスポー構えとなる金太郎。右ジャブダブルから左ストレートは金太郎! 瀧澤のアゴが上がる。詰める瀧澤はコーナー際で跳びヒザ。そこにヒザを金太郎は合わせる。詰める瀧澤は後ろ廻し蹴りも金太郎はガードする。ゴング。金太郎の左ボディ、左ストレートが際立ち2Rに。
3R、ワンツー跳びヒザで詰める瀧澤。金太郎のテイクダウンは切り、金太郎も立ち上がる。左の打ち合いは瀧澤。さらに左フックを当てる瀧澤! 金太郎はヒザが落ちるが、組み付き金太郎はダブルレッグテイクダウン! 瀧澤はニンジャチョーク狙い。しかし外した金太郎。コーナーを使って小手に巻いて立ち上がる瀧澤。ボディロックの金太郎。瀧澤はロープ間に頭が出る。
ボディロックから頭をつけて崩しにいく金太郎。ロープを掴む瀧澤。両足を立てると、金太郎はスタンドバックに。後ろからヒザを突き、シングルレッグで引き出そうとするが瀧澤もテイクダウンを許さない。正対する瀧澤。そこにダブルレッグは金太郎。さらにボディロックに切り替えテイクダウンを狙う金太郎。瀧澤は頭をロープ間に出してゴング。
判定は割れて2-1で瀧澤が勝利。ダウン気味の打撃を効かせた瀧澤が、後半の組みでドミネートした金太郎を振り切った。