▼第2試合 無法島GRANDPRIX 1回戦第2試合 64kg契約 BLACKルール 3分3R・延長1R
×丹羽圭介(TEAM ニワールド/REBELS63kg級王者)
判定0-3 ※29-28、28-29、28-29
〇古村匡平(FURUMURA-GYM)
※古村が準決勝へ進出。
古村は11月に開催された『KNOCK OUT 2019 BREAKING DAWN』の育成枠で出場した古村光の実兄で、5歳から空手を始め、中学卒業後に上京。2016年アマチュアムエタイ54㎏級金メダル獲得。2017年に17歳でプロデビュー後、戦績は14勝(7KO)1分と未だ負けなしの20歳。2019年9月にはタイ・ラジャダムナンスタジアム『スックチューチャルンムエタイ』に参戦し、兄弟揃って勝利をもぎとった。
丹羽は日本拳法を経てキックボクシングに転向し、2010年2月にプロデビュー。RISEで11連勝を飾るなど活躍後、フリーとなって様々なリングに参戦。2018年10月からはREBELSを主戦場にして、2019年4月に王座決定トーナメントを制してREBELS 63kg王者となった。8月のKNOCK OUTでは大月晴明を降したが、12月には勝次に敗れた。
1R、丹羽はジャブ、ロー、前蹴りで距離をとった戦い。古村は右ストレートで打ち合いを仕掛けてくるが、丹羽は打ち合っても頭を振って右をかわし、逆に自分の右を打ち込む。ジャブを的確に当て、連打を細かく当てていく丹羽。一発を強く打つ古村の空振りを誘う。
2Rもジャブと前蹴りで距離を取りつつ、パンチを的確に当てていく丹羽。古村の右をかわしてのパンチが連打で決まる。しかし2R後半、古村がヒザを多用し始めると丹羽の動きが鈍り、ついにパンチを被弾する場面も。
3R、丹羽は再びジャブとジャブを当ててからの連打。古村の右を頭を振ってかわしての右をヒットさせる。古村は組み付いてヒザを蹴るが、首相撲で投げてしまいイエローカードに。古村は左ミドルを蹴っていき、手数の減った丹羽を追い込むが最後は丹羽もパンチを放って反撃。
判定は2-1と割れ、古村が勝利。予告通りの番狂わせを起こした。
▼第1試合 無法島GRANDPRIX 1回戦第1試合 64kg契約 BLACKルール 3分3R・延長1R
〇バズーカ巧樹(菅原道場/MA日本キックボクシング連盟スーパーライト級王者)
判定3-0 ※30-26×3
×橋本 悟(橋本道場/MuayThaiOpenスーパーライト級王者、INNOVATIONライト級王者)
※バズーカが準決勝へ進出。
バズーカはMA日本キックボクシング連盟をホームリングに様々な団体で活躍。特にKrushやK-1では6勝(4KO)1敗という好成績を残した。2019年12月の新日本キックでは2019年KTK 64kg級王者イ・ボムギュ(韓国)を降している。今大会では倒し屋が集った「無法島GRANDPRIX」に参戦し、トーナメント1回戦では“激闘大魔神”橋本悟と対戦する。記者会見や公開練習ではトーナメント参加者の中で随一の“殺気”を漂わせていた。
橋本は“激闘大魔神”の異名を持つアグレッシブファイターで、右ストレートを武器に様々な団体で活躍。MuayThaiOpenスーパーライト級王座、INNOVATIONライト級王座の二冠を持つ。昨年10月のKNOCK OUTで鈴木千裕に秒殺KO負けを喫し、今回のトーナメントに背水の陣で臨む。
バズーカが額と額をくっつけてのにらみ合いを仕掛けると、公開練習では笑って無視した橋本もにらみ合いに応じた。
1R、飛び蹴りの奇襲をかけたバズーカだが、これは橋本が余裕でかわす。サウスポーのバズーカは左ミドルとヒザ蹴りで前へ出てくる橋本を迎え撃ち、スイッチして右ローを蹴る。下がりながら距離を取って蹴りを当てていくバズーカに橋本はなかなか得意のパンチを当てられない展開。
2Rになると橋本は連打または右ストレートを伸ばして接近し、パンチをまとめてバズーカに当てていく。バズーカも思い切りのいい右ストレートを打ち返し、打ち合いになる場面も。橋本ペースかと追われたが終盤にバズーカが左ハイからの右ストレート。
3R、スイッチを多用するバズーカは左ハイをヒットさせ、ストレート3連打でダウンを奪う。再開後、左右フックで逆転を狙う橋本は左フックをクリーンヒットさせてラッシュを仕掛けようとしたが、バズーカが逃げ切って判定勝ち。準決勝へ駒を進めた。