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【RIZIN】榊原CEO『超RIZIN.5』会見後、一問一答・全文「AJvs.シェイドゥラエフは勝ってサヨナラではない」「朝倉vs.ケラモフの可能性もあった。青木真也に死に場所を」「カファロを保険で取っていたけど平本は──」朝倉vs.青木の「71kg」とは?

2026/07/22 18:07
【RIZIN】榊原CEO『超RIZIN.5』会見後、一問一答・全文「AJvs.シェイドゥラエフは勝ってサヨナラではない」「朝倉vs.ケラモフの可能性もあった。青木真也に死に場所を」「カファロを保険で取っていたけど平本は──」朝倉vs.青木の「71kg」とは?

(C)RIZIN FF

 2026年9月10日(木)京セラドーム大阪で開催される『超RIZIN.5 浪速の超復活祭り』のカード発表会見が20日、行われ、会見後に榊原信行CEOが囲み取材に応じた。

▼RIZINフェザー級タイトルマッチ&PFLフェザー級王座決定戦 ※ルール未定
ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)
AJ・マッキー(米国)

 19戦無敗・全フィニッシュ勝利中のラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)が、元Bellatorフェザー級王者にして現PFLトップコンテンダーのAJ・マッキー(米国)とリングで対戦する。ルールは現時点で未定ながら、AJはRIZINルールでのW王座戦を希望している。

 AJは7月のPFLで、10戦無敗・全試合フィニッシュ勝利中だったサラマット・イスブラエフ(カザフスタン)をニアフィニッシュに追い込むなど判定3-0のフルマークで勝利。試合後の会見で「俺はベルト統一が大好きなんだ」と、RIZIN王者との対戦をアピールしていた

 榊原CEOは、AJ・マッキーvs.ラジャブアリ・シェイドゥラエフについて、「王座統一戦」ではなく「PFLフェザー級王座決定戦&RIZINフェザー級王座防衛戦」のダブル王座戦になるとしたうえで、その実現について、「今のシェイドゥラエフは、北米のUFCと非常に懇意にしている大きなマネジメント会社(Dominance MMA Management)が入ったので、そこの人間も挟みながら進めます。シェイドゥラエフに「『勝ったらPFLで試合するんだよ』ってことも納得させなくちゃいけなかったし、いろいろ調整事が実はたくさんあった」と明かし、「これで勝ってサヨナラってことにはならないんで、RIZINで1試合、それ以外にPFLとか、RIZINの契約は少なくとも何試合かは継続していくことになります」と、負ければRIZIN王座の海外流出も、シェイドゥラエフが勝てばPFL王座戦に加え、RIIZN王座の防衛も行っていくとした。

 また、PFLとRIZINのクロスプロモーションについて、フェザー級のみならず、「ほかの階級でも全然あるでしょうね。これで成功していけば、当然他の階級、井上直樹の階級(バンタム級)だってあるでしょうし、RIZINで活躍する選手にとって、RIZIN王者としてPFLのベルトにも挑戦できる道が開けることになる。堀口恭司がBellatorのときに起きたことの一歩先に行った形になる」と、両団体で戦う可能性がほかの階級にも広がるとした。

▼RIZINライト級(71kg)5分3R
朝倉未来(JAPAN TOP TEAM)
青木真也(BAMF)

 さらに、青木真也vs.朝倉未来のサプライズカードについて、朝倉の対戦相手として、ヴガール・ケラモフも候補の1人だったことを明かし、朝倉が『誰でもいいです。もうそこはケラモフでも青木でもRIZIN側が決めてきてくれた選手とやるんで、僕は待ってます」と、青木とケラモフの両候補でスタンバイをしていたという。

 その試合が「71kg」のライト級での対戦になったことは、「青木と話をして、未来もそこは71(ライト級)でいいっていう。逆にそこで未来としては自身の66(kg・フェザー級)を強いるってこともできたかもしれないけど、まあ“少しぐらい青木に寄ったルールでやってやらないとまずくないですか”っていう感じですね、朝倉選手は。だから『71で全然、自分は合わせますよ』っていう感じでしたね」と、双方との話し合いのなかでの主催者の提案に朝倉が合わせたとした。

 青木のRIZIN参戦は、2015年12月29日の桜庭和志戦以来。そのときは「78kg契約」で青木が桜庭をパウンドアウトし、世代交代を成し遂げている。

 一方、フェザー級の朝倉未来がライト級で戦うのは、2019年7月の矢地祐介戦(70kg契約)以来。

 また、2013年4月からONEに参戦していた青木は、ハイドレーションテストが導入された16年以降は多くの試合を水抜き無しの77.1kgのウェルター級で戦っており、水抜きありのRIZINの71kgに近い体重は、2015年5月のONEでの安藤晃司戦(70.3kg)以来、11年ぶりとなる。その意味では、体重は双方が歩み寄った形ともいえる。

 青木は、50勝12敗1NCの43歳。前戦は25年11月に手塚裕之をツイスターで追い詰めるも、2Rに右ボディを被弾しTKO負け。朝倉は19勝6敗1NCの34歳。前戦は25年の大晦日にシェイドゥラエフに1R TKO負けしている。

 榊原CEOは、新旧J-MMAのスター対決を「戦う世界の中の哀愁漂う試合になるのかもしれないし、次なる世代にやっぱり追い越され、追い越されないように努力してっていうことの世代闘争を含めた、いろんなものが集約された試合になるんじゃないかなと思います。本当に日本の格闘技界の歴史を紐解いて、最近ファンになってくれた今のファンの人たち、RIZINのファンの人たちにおいても“青木真也って誰?”っていう、ちょっと届いてない層もたくさんいると思うし、その反面、青木世代、青木を見てきた往年の格闘技ファンからすると、もう一度RIZINを見る機会になるかもしれない。佐藤大輔がどうこの試合を切るのか、描くのか、煽りVが待ち遠しい」と期待を寄せる。

 青木は会見で、「恥ずかしながら帰ってきました。きっと最後形にしますから。ONEで終わるつもりだったんですけど、終われずに、43歳までここに至ります。今あるものを全部出してやりきりたい。(朝倉未来の印象、評価は)試合するからには勝ちたいと思いますし、勝てると思うからやりますね。いいことも悪いこともありましたけど、一生懸命頑張ってきてよかったなと思っているし、そういう思いで試合をしたいです」と、勝算を語り「最後形にする」と表現した。

 対する朝倉は、シェイドゥラエフ戦以降、さらなる組み技強化を図っており、「グラップリングでも負けないぐらい強くなったんで、それを皆さんに見せたいと思います」「1Rで終わらせます」と自信を語っている。

 そのコメントに榊原CEOは、「毎回ビッグマウスですからわかんないです(笑)。どんな練習してるのかわかんないんで、いつも『1ラウンドでブッ倒します』って毎回言うんで自信満々なんですよね。でも青木もまだギリギリ、やっぱりトップコンテンダーとして“昔の名前で出ています”ではないんで、コナー・マクレガーとは違う(5年ぶり復帰戦で69秒で負傷TKO負け)。現役でまだ十分アスリートとして存在していると思うので、未来は簡単ではないと思いますけどね」と評した。

 会見では「青木真也の死に場所はRIZINで作る」と語っていたが、その意図を問われたCEOは、「だって死ぬに死に切れてないじゃん。だから僕らからしても、本当にやっぱりその時代を作った選手に対するリスペクトが足らないと思っていて。ONEのことを悪く言うつもりはないよ。でもちゃんと“句読点”を打ってあげないと、死なせてあげないと──死ぬ(負ける)かどうか分かんないですよ。ちゃんと描いてあげないと、なんとなくこのまま年が経って忘れられました以上、みたいな……。でも青木が本当に暗黒時代に一人気を吐いて世界と向き合ったことには、ちゃんとリスペクトを持ってあげないと。それがあったから、今のこのRIZINの熱もあって、ああいう選手がいなければ朝倉兄弟も生まれなければ、このRIZINのこういうムーブメントも生まれなかった。そういう流れの中で、2015年の桜庭vs.青木もあったわけで。だからもう一回、RIZINの歴史だけでも紐解いてもらういい機会になれば」と、その想いを語った。

▼RIZINフェザー級(66kg)5分3R
カルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)
平本 蓮(剛毅會)

◆平本「ダウトベックをKOして『平本ならシェイドゥラエフをKOできるんじゃないか』と思わせる試合を」

「やっと帰ってきました。復帰戦で強敵と当ててもらいました。本当にこの試合は、死ぬつもりで勝ちに行きます。(朝倉未来戦以来、2年ぶりのMMA復帰戦でダウトベックを選んだのは?)デビュー戦から謎外人とか、そういう適当なやつとはいままでやってこなかったけど、復帰戦で今回は謎外人とやろうと思ってたんですけど、そんなの俺の格闘技人生じゃないなと思ったので、一番、RIZINで打撃が強い、自分も本当にやられるかもしれない。そういう相手とやる方が自分の気合いが全然違うと思うので。

 自分はボクシングから格闘技始めて、小学生の頃からゲンナジー・ゴロフキン選手にすごい憧れてボクシングとか練習してたんですけど、同じようにダウトベック選手はカザフスタンですごいボクシングが強い選手。レスリングもできて、本当すごい強い選手だと思います。この打撃の強い選手に自分が本当に綺麗に勝てれば色々見えてくると思うし。ただ、こいつら中央アジアでずっと“仲良しこよし”やってるんで、ここで俺がダウトベックKOして、『俺ならシェイドゥラエフをKOできるんじゃないか』と思わせる試合を見せたい、そういう試合をしたいと思っています」

◆ダウトベック「すでに準備はできている」

「平本選手との対戦をとても楽しみにしています。(萩原京平戦のダメージは?)私はもうすでに準備はできています。今、本当にコンディション最高の状態でありますので、これから2、3日休んで帰って、それですぐに練習を再開し、そして準備を万端に整えたいと思います」

 会見後の囲み取材で榊原CEOは、カルシャガ・ダウトベックとの対戦が決まった平本蓮について、あらためて18日の萩原京平vs.ダウトベックの結果次第だったといい、「最悪ライアン・カファロ(※松嶋こよみに一本勝ちするなど4連勝中)を保険で取っていたけど、平本は萩原に勝って11連勝してるダウトベックとやりたかった。しっかり平本の意向に沿った相手がマッチアップできたかなと」と、グラップラーのカファロより、連勝中のストライカーのダウトベックとのマッチアップになった経緯を語った。

 また、大阪大会で平本と朝倉が揃って勝った場合、大晦日に「朝倉×平本2」の可能性を問われると、「ないことはないでしょうけど、まずは2人がどんな作品を9月10日に見せるのか」と、否定はせずもそれぞれの試合を見て考えたいとした。

 なお、皇治がSNSで「今までで1番ヤバい奴と試合のオファーきた」と投稿していた件については、「何なんでしょう。俺たちはオファーしてないですよ」と苦笑。「“匂わせ野郎”ですから。まあでもせっかく大阪だし、また本当にこれだけそれぞれにテーマのある熱のあるカードを並べることが出来て、選手との調整も整ったし、他団体との調整も整って、僕からすると“まあよくできたな”っていう感じではあるんで、ここに皇治のカードまで引く必要があるかどうか、それに見合うだけの対戦相手が見つけられるかどうかは、もうちょっと考えてみたいと思いますけど」と、現時点ではオファーをしていないとした。

 本誌(NO.345)では、18日の広島大会直後に榊原CEOにインタビューを行っており、今回の囲み取材で語られた言葉の背景を補足しながら、榊原CEOが語ったここまでの経緯と今後について、全文を紹介したい。

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