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【PFL】井上直樹が最終回にアウベスからダウンを奪い返してスプリット判定勝ち! SASUKEはアジュージの左ハイに沈む。ハビロラがベンヘンを20秒KOで9戦無敗に

2026/05/24 03:05
 2026年5月23日(日本時間24日)ベルギー・ブリュッセルのINGアリーナにて『PFL Brussels: Habirora vs. Henderson』(U-NEXT配信)が開催された。  前日計量では、PFL初参戦となる第7代RIZINバンタム級王者の井上直樹と、2025年PFL World Tournamentバンタム級優勝のマルシレイ・アウベス・ダ・シウバ(ブラジル)がともに135.5ポンド(61.46kg)でパス。 【写真】メインカード第2試合に登場した井上直樹は、強豪アウベスとの打ち合いにも応じ、ダウンを奪い合う熱闘の末にスプリット判定勝ち。 【写真】メインカードの第1試合に出場したSASUKEは、組みを混ぜるもアジュージの左ハイにTKO負け。アジュージは11連勝に。 パトリック・ハビロラが3年2カ月ぶりMMA復帰のベンヘンを20秒KO。9勝無敗・8KOに ▼ウェルター級 5分3R〇パトリック・ハビロラ(ベルギー)9勝0敗 170.9ポンド[1R 0分20秒 KO]×ベンソン・ヘンダーソン(米国)30勝13敗 171ポンド  メインイベントのウェルター級戦は、8戦無敗のパトリック・ハビロラ(ベルギー)が170.9ポンド(77.51kg)、元UFC世界ライト級王者のベンソン・ヘンダーソンが171ポンド(77.56kg)のジャストで計量をパスした。  2012年2月のUFC日本大会でフランク・エドガーを破りライト級王座を獲得したヘンダーソンは、16年4月からBellator参戦。23年3月にウスマン・ヌルマゴメドフを相手に3度目のライト級王座挑戦もリアネイキドチョークで一本負け。GPも1回戦敗退となり、試合後に引退を表明していた。  以後はKarate Combat、ボクシング、ADXC、ACBJJでグラップリング、26年2月28日の『RAF 6: Cejudo vs. Faber』では現UFCフェザー級5位のアルジャメイン・スターリングとレスリングマッチを戦いテクニカルフォール負け。42歳。  対するハビロラは、MMA8勝(7KO・TKO)0敗でPFLウェルター級ランキング10位の24歳。2023年IMMF世界大会ウェルター級優勝など、アマチュアで多くの実績を積み、24年1月にAEFでプロMMAデビュー。24年3月にPFL EuropeでPFLに初参戦すると、PFL欧州で4連勝。25年12月の前戦PFLリヨン大会では、これまでで最も強敵と目されていた元UFCのケビン・ジュセを相手に、1R TKO勝ちで実力を証明した。5月のホーム、ブリュッセル大会でキャリア最大のビッグネームと対戦する。  ウェルター級でのMMA復帰戦決定に“ベンヘン”はSNSに「改めて自己紹介しなきゃな……。これが俺の本領だ。これはグラップリングでもボクシングでもレスリングでもカラテでもない。あれらはただの遊びだった……これが俺の真骨頂だ。見てろ、見せてやる……」と意気込みを示している。  1R、サウスポー構えのハビロラは右ジャブをこつこつ突き、右回り。  左ミドルのヘンダーソン、ハビロラは左フック! 右を振っていたヘンダーソンはカウンターでもらい崩れると、そのダウン際にさらにハビロラは右!  ヘンダーソンはそのまま前のめりに倒れた。ラピルスが20秒、KO勝ち。25歳、MMA戦績を9戦無敗とした。  試合後、「ウェルター級ランキングを見て“こいつらをぶち破ってやる”って思ってる? と問われたハビロラ。  地元の観衆に向かって「いや、違う。ただ、ここに来てくれたみんなにありがとう、と言いたかっただけなんだ。そしてレジェンドに最大の拍手を。みんな、ちゃんと理解してくれよ。これはスポーツであり、ヘンダーソンはベテランだ。今夜遅くには、一緒に一杯飲むことになるかもしれない。戦争や紛争に満ちたこの世界において、我々は敵ではない。このライブ中継を利用して、他者を尊重しなければならないと伝える必要がある。誰に対しても敬意を払わなければならない」と語り、次戦を問われ、マイク・ベリーの名を挙げた。 [nextpage] 元UFC対決、ラピルスがハードリーの組みを切って判定勝ち、6連勝に ▼バンタム級 5分3R〇テイラー・ラピルス(フランス)25勝4敗 ※6連勝[判定3-0] ※30-27×3×ジェイク・ハードリー(英国)12勝6敗  1R、サウスポー構えから長いリーチのジャブをダブルで突くラピルス。同じくサウスポー構えのハードリーも右ジャブを上下に突く。左のヒザ蹴りから飛び込み組み右ヒジの動きでハードリーを倒したラピルス。  ハーフからフルガードに戻したハードリーはラバーガード。上体を起こしたラピルスは立ち上がり足に蹴り。ブレーク。スタンド再開。右ジャブを当ててハードリーを倒したラピルス。立ち上がりを待ち、右ジャブ、ヒザを見せる。  2R、右ジャブを上下に突くラピルスに。ハードリーも右ジャブからローシングルも深追いせず。左ローのハードリー。ラピルスも右のダブルから左も打ち終わりにシングルレッグからドライブしたハードリー。  ケージ背に差し上げたラピルス。ブレークからラピルスがジャブの連打で前に出ると、ハードリーは組んで切られてガードに。そこに付き合わないラピルス。ハードリーは再び崩さずにローシングルに入るが切るラピルス。ハードリーの指がアイポークに。再開。ハードリーの左にワンツーのラピルス。ハードリーの組みを切る。ここもラピルスのラウンドに。  3R、ラピルスのジャブの詰めにシングルレッグからドライブ、ダブルレッグ、さらにハイクロッチと仕掛けるハードリーだが、顔の前に腕を置くラピルス。ハードリーは引き出しかけるが、ケージに戻る。  ブレーク。ハードリーは組んで引き込みラピルスをクローズドガードに入れる。さらに下から足を狙うが、抜いて離れるラピルス。追いかけてアタックするハードリーはシングルレッグ切って立つラピルスにグラウンドに誘うが、付き合わないラピルスは後ろ廻し蹴り。  右前手フックのハードリーを距離で外したラピルスに、ハードリーの組みにはブーイング。押し込むもケージ背に崩れないラピルス。ゴング。   判定は30-27×3のフルマークでラピルスが勝利、6連勝をマークすると、バンタム級王座挑戦をアピールした。 [nextpage] アタンガナが元UFCグッデンを65秒TKO、9戦無敗・7KOに ▼ライトヘビー級 5分3R〇ボリス・アムバルギャ・アタンガナ(ベルギー)9勝0敗[1R 1分05秒 TKO] ※左ハイ→右ストレート×ジャレッド・グッデン(米国)23勝12敗  1R、右カーフのアタンガナ。グッデンも右ロー。しかし左ハイをガードの上を越えて効かせると、下がったグッデンをケージに詰めて左右ラッシュ! 左フックを打ち抜くと、最後は打ち下しの右を3発、レフェリーが間に入った。 [nextpage] 井上直樹が最終回に左でダウンを奪い返し、PFLトーナメント覇者のアウベスにスプリット判定勝ち ▼バンタム級 5分3R〇井上直樹(日本l)21勝5敗 135.5ポンド(61.46kg)[判定2-1] ※29-28×2, 27-30×マルシレイ・アウベス・ダ・シウバ(ブラジル)15勝5敗 135.5ポンド  アウベスは、15勝4敗(10KO勝ち)の26歳で現在バンタム級5位。UFCのメルキザエル・コスタやジョアンダソン・ブリートが所属するシュートボクセ・サンパウロ支部のファイター。  BellatorとPFLで4勝1敗。2025年のバンタム級トーナメントでは、当初は補欠戦に出場予定だったが、マゴメド・マゴメドフが欠場し、代役の選手も体重超過となったため、1回戦出場となり元Bellatorランカーのレアンドロ・イーゴにスプリット判定勝ち。準決勝で元UFCフライ級のジェイク・ハードリーにも判定勝ちし、決勝進出。  朝倉海のスパーリングパートナーのマンド・グティエレスに判定勝ちして決勝に駒を進めたジャスティン・ウェッツェルと対戦。ウェッツェルの組みを切って打ち勝ち、5R判定勝ち。バンタム級トーナメント優勝を飾っている。  井上は、17年に日本人最年少の19歳でUFCと契約。その後フライ級廃止の余波でUFCを離脱。20年2月RIZIN初参戦。24年9月に、朝倉海が返上した王座をかけ、キム・スーチョルと対戦し、1Rパンチ連打でマットに沈め、第7代王者に。25年3月、元谷友貴と再戦し、かつて1度も防衛されていないRIZINバンタム級王座の初防衛の快挙を達成。7月、DEEP王者の福田龍彌を挑戦者に迎えると、その類稀なファイトIQと打撃の技術を光らせ、完封勝利を挙げV2成功。大晦日、ダニー・サバテロを相手に3度目の王座防衛戦に臨むも、1Rに肋骨を傷め、終盤に失速。接戦を落として王座陥落していた。今回は、かねてから望んでいた海外での強豪との試合となる。 前日計量では、マルシレイ・アウベス・ダ・シウバ、井上直樹ともに135.5ポンド(61.46kg)でパスした。  PFLには、すでに日本からは、3月28日(日本時間29日)の『PFL PITTSBURGH : Eblenvs.Battle』に菊入正行(NEVER QUIT)。4月11日(日本時間12日)の『PFL Chicago: Pettis vs. McKee』に渡辺華奈(FIGHTER'S FLOW)、そしてこの日のメインカード第1試合にSASUKE(MASTER JAPAN)が出場。いずれも敗れている。 「豊橋」のコールに十字を切った白心会出身の井上。  1R、オーソから左ジャブを突く井上。スイッチしていたアウベスはオーソからサウスポー構えに。井上は細かいステップからジャブを刺す。井上の左の蹴りにニータップ気味に左を突いて尻餅を着かせるアウベス。すぐに立つ井上は、ジャブ。続くジャブに左を強振するアウベス。  右カーフを当てた井上! アウベスも左ミドルを返すが、井上は右インロー。アウベスの左の蹴りをさばいてワンツーの右。アウベスのバックブローをかわしてワンツー。細かいフェイントの井上。右インロー。アウベスの左フックをかわしてケージ背にサークリングもジャブで押し戻す井上。  ジャブを突く井上。さらにワンツーの右! 一瞬動きが止まったアウベス。井上はジャブを突く。井上のラウンドに。  2R、オーソから歩いてサウスポー構えになり左を突くアウベスは左ミドルも。そこに左ジャブを突いて離れる井上。ワンツーの右で飛び込む。アウベスの詰めにサークリングの井上。さらに左ジャブのダブル。しかしアウベスの左に井上が数れる。鼻血の井上。  詰めるアウベスは左。回る井上はワンツーの右にアウベスも右を合わせに行く。ワンツーの井上。アウベスの右が届く。アゴを上げられた井上だが回り、右の蹴り。サウスポー構えで詰めるアウベスの左の蹴りの打ち終わりに井上は右! しかし下がらないアウベスも左。  左から右をガード上に強振。再び井上は鼻血も、アウベスの入りに右ヒザ! ゴング。アウベスのラウンド。  3R、勝負の最終回。右から左を突くアウベス。右ストレートをかわした井上だが、前に出るのはアウベス。鼻血の井上だがステップは止まらず。右ローを突く。左ジャブから右の井上。さらに右ミドルから右スーパーマンパンチ。その打ち終わりにダブルレッグのアウベス。尻を着かずに戻した井上は剥がして右を突く。  喧嘩四つのジャブの刺し合い。井上の左ローに右を突くアウベス。前に出ているアウベス。そこに右ヒザを突く井上だが、アウベスの詰めにサークリング。ジャブ、ストレートの井上に、アウベスは声を出しながら右。しかし左フックを当ててダウンを奪った井上! しかし立つアウベスは左を返す! 打ち合いで右を当てる井上にアウベスは左を強振。さらに井上は回る。ワンツースリーからヒザまで繋ぐがアウベスは組んで崩し。ゴングに両者が手を挙げる。  判定は2-1で割れ、1者が30-27でアウベス、2者が29-28×2で井上を支持。スプリット判定で井上が熱戦を勝利した。  試合前、RIZIN榊原信行CEOは、前王者の井上直樹がPFLで勝てば、7.18 広島グリーンアリーナ大会出場が決まっているバンタム級王者ダニー・サバテロとのリマッチを示唆していたが、ダメージはいかに。 [nextpage] アジュージがSASUKEに左ミドル当てて左ハイKO、11連勝 ▼フェザー級 5分3R〇アセル・アジュージ(フランス)8位 11勝1敗 145.9ポンド[2R 2分22秒 KO]×SASUKE(日本)14勝5敗1分 145.3ポンド  アジュージは、松濤館空手ベースでMMA10勝1敗(3KO・TKO/2SUB)。Bellator6勝1敗、PFL2勝0敗の27歳の強豪。コナー・マクレガーやRIZIN参戦のジェームズ・ギャラガーがいるSBG Ireland所属で、25年8月の前戦ではRIZINにも参戦し、BellatorでISAOにも判定勝ちしたイブ・ランドゥーを相手に判定勝ちを収めている。  182cmの長身で、半身気味のスイッチスタンスから関節蹴り、後ろ廻し蹴りを繰り出す長い打撃と、組んでもボディロックテイクダウン、内無双からの小外がけテイクダウンなど足技も使いテイクダウンする上組みの選手。トップからはアナコンダチョーク、ギロチンチョークのスクランブルでの首系で一本勝ちをマークし、ランドゥー戦では下からの三角十字を極めかけるなど、寝技にも積極的だ。  SASUKEは、柔道ベース。16年3月に修斗でプロデビュー。右前腕骨折で2年7カ月の長期離脱を経て、20年9月、仲山貴志にTKO勝ちで修斗環太平洋フェザー級王座獲得。21年7月に修斗世界フェザー級王座決定戦で工藤諒司に判定勝ちで王座戴冠。  22年、23年と『ROAD TO UFC』のフェザー級トーナメントに出場も初戦敗退。その間、修斗で飯田健夫、田中半蔵にKO勝ちで王座を防衛。24年5月の日中対抗戦ではジョングウェン・パンに1R一本勝ち。25年3月に椿飛鳥を2R リアネイキドチョークに極め、3度目の防衛に成功した。  25年6月のRIZIN北海道大会でRIZINデビューし、ビクター・コレスニックと対戦。1Rにコレスニックの左レバー打ちからの右フックに崩れたところをサッカーキックを被弾し、TKO負けを喫していた。31歳。  プロデビュー戦のスプリット判定負け以降10連勝中のランカー アジュージを下せば、SASUKEのランキング入りは確実。後半にも強い難敵を相手にベルギー・ブリュッセルでSASUKEは実力を示すことが出来るか。  前日計量では、SASUKEが145.3ポンド(65.90kg)でパス。対するアジュージは145.9ポンド(66.17kg)でパスしている。  1R、オーソのSASUKEにサウスポー構えのアジュージは右サイドキック。さらに左ミドルをダブルも2発目を掴んでテイクダウンのSASUKE。立つアジュージにシングルレッグもヒジをもらいバックエルボーで離れる。  左ミドルを上下に打つアジュージ。腕でブロックするSASUKEは半れる。さらに左ミドルをガード上に当てるアジュージ。さらに後ろ廻し蹴りもそれを潜ったSASUKEが組みに。バッククリンチのSASUKEは右足をかけるとアジュージは右小手で投げ合いから戻して押し込み左ヒジ!  左小手で払い腰を狙うSASUKE。右で差して押し込むアジュージは左の連打。ヒジ・ヒザ。SASUKEは離れる。右後ろ廻し蹴りをかわしたSASUKE。アジュージの跳びヒザにバックフィストを狙う。アジュージのラウンド。  2R、左ボディストレートのアジュージ。右サイドキック。SASUKEは左ロー、左前手も遠い。左ミドルを当てるアジュージは右カーフ、左回り。さらに左ストレートで飛び込む。これはさばいたSASUKEだが、左前蹴りの打ち終わりに、アジュージは左ハイ! 左ミドルをガードしにいったSASUKEの腕の上を越えて蹴りが入り、SASUKEがダウン。アジュージはは鉄槌。レフェリーが間に入った。TKO負け。  アジュージは勝利者インタビューで「PFL、チーム、ファンのみんな、そしてSASUに感謝したい。試合はゲームプラン通り。先週からボディを打ってから頭を狙っていくことをずっと練習していた。トップを狙うためには誰だって戦う。BellatorではAJ・マッキーなんかを狙って戦っていた。とにかく強いヤツを俺にくれ」と、さらなる強敵を用意しろとアピールした。
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