▼第7試合 -64kg契約 3分3R延長1R
〇天野颯大(キング・ムエ)
延長R 判定3-0 ※10-9×3
×バズーカ巧樹(菅原道場/BRAID/初代KNOCK OUT-REDスーパーライト級王者)
※本戦の判定は29-30、30-30、29-29。

KNOCK OUTの主力選手であるバズーカ巧樹が2018年11月以来、約7年ぶりにKrush参戦。

天野はK-1甲子園2021で-60kg優勝を飾り、2021年11月にプロデビュー。2025年2月の「Krushライト級GP」では1回戦で児玉兼慎を延長判定で撃破。準決勝は古宮晴に判定負けで3位となった。5月のK-1ではレオナ・ぺタスとスーパーフェザー級(60㎏)で対戦予定であったが計量をクリアできず、当日再計量65㎏で試合は行ったものの1RでKO負け。3カ月間の出場停止処分に。

一時は引退もほのめかしていたが、あらためて戦線復帰を決意。9月の『MuayThai Super Fight』でムエタイルールに挑みK-1で与座優貴と対戦しているエークモンコンから判定勝ちした。今回はライト級リミットより1.5kg重い契約体重で“禊”の試合に臨む。

バズーカは2020年8月にKNOCK OUT-BLACKライト級王座を奪取。2021年10月にはWMAF世界スーパーライト級王座決定戦で勝利し、2023年9月にはKNOCK OUT-REDスーパーライト級王者となって二階級制覇・三冠王を達成した。2024年3月の『ONE Friday Fights 54』ではノンタキットに判定負け、6月に中島玲にTKO負け、12月はUNLIMITEDルールで大沢文也に判定負けと連敗していたが、2025年5月に武内晴信に初回KO勝ちして再起。戦績は31勝(13KO)12敗3分。

1R、じりじりと前に出てくる天野にバズーカは下がりながらジャブ、右ロー、前蹴り、後ろ蹴り。天野が右ローを蹴るとすぐに右ローを蹴り返す。左ミドルと回り込みで距離をとるバズーカ。天野はなかなか距離を詰められない展開が続くが、ジャブでバズーカのバランスを崩す。天野の右カーフにバズーカはジャブ、捕まえると浴びせ倒すラフファイト。

2R、足払いのようなローで天野を2度転倒させるバズーカだが、天野はどんどん前へ出る。ジャブから左右フックの天野、バズーカは回り込みながら右ストレート。そして得意のバックハンドブローを当てる。ジャブと左ミドルで距離をとるバズーカをムエタイの崩しでコカす天野。左ボディ、右カーフを打つ天野にバズーカはスイッチを繰り返してバックハンドブローを当てる。

右カーフ&左ローを蹴る天野は左ミドルも。ジャブを突き続けて前蹴りでも距離をとるバズーカがワンツー。天野が前へ来るとバズーカはワンツーから右ハイを放つ。

3R、ワンツーからの右カーフで前へ出る天野に、バズーカは右ミドルに後ろ蹴り。右ミドルを当ててさっと離れるバズーカ。ワンツーから右ローの天野に左ハイを返すバズーカ。さらにジャブを当てる。さがるバズーカだが、天野のパンチをブロックして左ハイ。

前へ出て攻める天野の打ち終わりを狙っていくバズーカ。ジャブでアウトボクシングするバズーカが左ミドル、左ハイ。天野はどんどん前へ出ていくがバズーカは打ち合いに付き合わず、当てては離れる徹底したアウトボクシング。

判定はドローとなり、延長戦へ。バズーカはジャブを突き、離れ際に左ハイ。天野は前へ出てジャブからの右カーフ、ワンツーからの左ロー。天野の左フックがヒット。バズーカは下がりながらジャブを突くが、印象が悪いか。バズーカはワンツーも天野のボディをもらう。ジャブを2発強く当てたバズーカだが、天野は飛びヒザから前へ出てワンツーと右ロー。攻めの姿勢を見せる天野は“来いよ”とノーガードで挑発。





