キックボクシング
レポート

【RISE】大﨑孔稀が10連勝フランス人に完封勝ちも「まだまだだなと実感しました」、鈴木真彦が加藤有吾とのフルラウンドの打ち合いを制す。200万総取りトーナメント GACHI!!は9戦全勝の棚澤大空が優勝、フライ級王座決定トーナメントで数島大陸と対戦へ。島田知佳が平岡琴の待つ決勝へ進出、憂也がKO勝ちで世代交代許さず「海人からベルトを獲る」

2025/08/30 17:08

▼セミファイナル(第10試合)バンタム級(-55kg)3分3R延長1R
〇鈴木真彦(TEAM 寿/同級2位、第7代RISEバンタム級王者)
判定3-0 ※30-29×3
×加藤有吾(RIKIX/同級3位)


 鈴木は軽量級離れしたパンチ力と卓越したテクニックで、2018年11月にトーナメントを制してRISEバンタム級のベルトを獲得。5年間無敗、20連勝という驚異の記録を打ち立てた。2024年12月、大﨑孔稀に敗れて王座を失い、その後は勝ち負けを繰り返している。前戦は6月の戸井田大輝戦で判定勝ち。戦績は37勝(21KO)10敗。


 加藤は元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者・石井宏樹の愛弟子でジュニア時代から石井の指導を受け、プロデビューすると持ち前の強打で頭角を現し2019年12月にWMC日本スーパーバンタム級王座を奪取。2021年1月には岡山ZAIMAX MUAYTHAI 55kg賞金トーナメント優勝を果たした。2024年12月に『ONE Friday Fights 91』に初出場、OFGムエタイに挑んでケイ・ジンジュンをKO。前戦は2025年6月、礼司をKOしている。戦績は28勝(13KO)7敗。


 1R、両者勢いよくコーナーを飛び出す。右のオーバーハンドを狙う加藤に鈴木も打ち合いに応じ、中盤から早くも激しい打ち合いに。鈴木は左右ボディと右ストレート、右ストレートの相打ち、加藤は左右フックと右ボディ。加藤は鼻血を出す。かなり頭を低く下げてダッキングし、加藤のフックをかわす鈴木に、加藤は飛びヒザ蹴りを放った。


 2R、鈴木の左ボディに加藤が右アッパー、すぐに鈴木も右アッパーを返す。両者至近距離でアッパーを打ち合う。離れると鈴木はワンツー、近距離で左右フックとアッパーを打ち合う両者だが、鈴木が頭を動かしてよく加藤のパンチを見ている。アゴへヒザも突き上げる鈴木。


 プッシュからヒザを突き上げる鈴木。鈴木はショルダーアタックのように身体をぶつけてからショートのパンチ。当たりの強さを見せる。加藤のパンチは頭を低く下げてのダッキング、ショルダーアタックで距離を詰めてしまい防ぐ。


 3R、前に出て左右フックを打つ加藤。鈴木は頭を左右に振ってかわし、右ストレートを打つ。右カーフ、ヒザ蹴りも。加藤のフックは深いダッキングでかわし、左右フックとボディを打つ。鈴木の右ショートとヒザが突き刺さる。加藤がリターンしようとするとショルダーアタックで距離を詰めてしまう鈴木。


 肩で押して距離を作り、右を打つ鈴木。しかし、加藤の左フックで鈴木がロープを背負い、加藤がラッシュに出る。鈴木も右で打ち合い、ヒザを突き刺す。最後に鈴木は押して右、頭を左右に振って右と大きいアクションで見栄えのいい技を繰り出した。


 判定は3-0で鈴木が勝利。加藤の挑戦を跳ね返した。


 鈴木はマイクを持つと「加藤選手ありがとうございました。ちょっとこの試合しっかり派手に勝って言いたいことあったんですけれど。最近不謹慎かもしれませんが、ボクシングで亡くなっている方がいる競技じゃないですか。それがいいことではないですけれど、それだけ選手は命を懸けて頑張っているので、皆さんもお時間あったら会場で応援してもらって、格闘技をいいイメージにして行きましょう。僕は生き様をリングで見せつけるのでこれからもよろしくお願いします」とメッセージを送った。

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