撮影/安村発
RISE 191
2025年8月30日(土)東京・後楽園ホール
▼メインイベント(第11試合)SuperFight! バンタム級(-55kg)3分3R延長1R
〇大﨑孔稀(OISHI GYM/第8代RISEバンタム級王者)
判定3-0 ※30-28、30-27×2
×ジラリー・キャルービー(フランス/CARCHARIAS GYM/ISKAフリースタイル世界フェザー級王者)

大﨑はパンチ、蹴り、ヒジ、ヒザいずれでもKOできる破壊力を持ち、タイ人と渡り合うテクニックも持っている。特にボディブローは強烈。様々な団体で活躍し、これまでにJ-NETWORKスーパーフライ級王座、WMC日本同級王座、BOMバンタム級王座を獲得。RISEには2019年11月から参戦。2023年12月に鈴木真彦を破り第8代RISEバンタム級王座に就くと、2024年8月に大森隆之介を判定で破り王座初防衛に成功。11月に『ONE Friday Fights』初参戦でフオ・シャオロンに判定勝ち。2025年5月、門口佳佑をKOした。戦績は36勝(21KO)7敗2分1無効試合。
キャルービーはアマチュアムエタイのIFMA世界大会で銀メダル、ヨーロッパ大会でも銀メダルを獲得。幼少期にアルジェリアからフランスに移住し、アマチュアボクシングでも8戦無敗。レミー・パラと同門。2024年3月に初来日し、孔稀の兄・一貴とISKAオリエンタルルール世界フライ級タイトルマッチで対戦したが、50-45×3の大差で判定負け。177㎝の長身で大﨑とは12㎝の差がある。戦績は11勝(3KO)3敗のサウスポー。

1R、サウスポーのキャルービーは右へ回り込んでいくが、大﨑は右ミドルを見舞っていく。左ストレート、ワンツー、左右の前蹴りと長い攻撃を出すキャルービーに大﨑は右インカーフと右ミドル。左フック、右ストレートをヒットさせる大﨑。

キャルービーも右ボディ。大﨑が前蹴りから強烈な右ボディを叩き込むと、キャルービーは大きく下がる。大﨑が右ミドル、左ボディを打ち、右ハイを蹴ってから右ミドルを命中させる。

2R、大﨑は右ミドルと右ストレートでキャルービーを追っていき、キャルービーの左をかわすと左右フックに右ストレート、左ボディを打つ。キャルービーのワンツーにも右ボディを返す。大﨑のワンツーからの左フックに大きくグラつくキャルービーだが、ダウンはしない。

大﨑が右ボディ、左右フックと攻めるが、キャルービーも左ストレートを2発ヒットさせる。前に出るキャルービーの左をもらう大﨑。右ボディで逆襲するが、頭部へのパンチは空振りに。

3R、大﨑が右ミドル連打、キャルービーは左右回転のバックハンドブローを放つ。大﨑に蹴られっぱなしにはならず、ワンツーやヒザを出すキャルービー。大﨑は強烈なボディをめり込ませるが、キャルービーは前に出てパンチを当てに来る。

右の三日月蹴りでキャルービーを下がらせる大﨑だが、打ち合いではキャルービーの右をもらう。大﨑は左右ボディからヒザ、キャルービーは前へ出て飛びヒザ。大﨑は左右ボディ、右の三日月蹴り。右ハイを狙う大﨑だがキャルービーはブロックする。

タフなキャルービーを倒すことは出来なかったが、大﨑のほぼ完封の判定勝ちに。「すいません、マジでKOしたくて。KOしたら言うこと決めていたんですけれど、まだまだだなと実感しました。もっと強くなって言動と行動が一致するように僕は強くなっていきます」とマイクで語った。



